3月30日付米
『ロイター通信米国版』の報道記事「米国、中国の南シナ海における防空識別圏設定を認めないと表明」:
「・米国防総省のロバート・ワーク副報道官は3月30日、中国側に対して、同国が南シナ海に設定しようとしている防空識別圏(ADIZ)を認めないとし、更に、そのような動きは同海域を不安定にさせると釘を刺したと表明。
・ワーク氏は、フィリピンが提訴した国際仲裁裁判所の審理結果が数週間内に判明しようが、これに対抗して中国が、2013年に東シナ海で一方的にADIZを設定したと同様、南シナ海でもADIZを設定する恐れがあることから、前以て注意喚起と説明。...
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3月30日付米
『ロイター通信米国版』の報道記事「米国、中国の南シナ海における防空識別圏設定を認めないと表明」:
「・米国防総省のロバート・ワーク副報道官は3月30日、中国側に対して、同国が南シナ海に設定しようとしている防空識別圏(ADIZ)を認めないとし、更に、そのような動きは同海域を不安定にさせると釘を刺したと表明。
・ワーク氏は、フィリピンが提訴した国際仲裁裁判所の審理結果が数週間内に判明しようが、これに対抗して中国が、2013年に東シナ海で一方的にADIZを設定したと同様、南シナ海でもADIZを設定する恐れがあることから、前以て注意喚起と説明。
・領有権問題に関し、米国はあくまで武力等でなく、国際仲裁による解決を望むとも付言。
・なお、今週ワシントンで行われる核保安サミットに習国家主席が参加することから、前以て牽制したものと推測。」
同日付米
『AP通信』の報道記事「南シナ海での緊張が高まる中、オバマ大統領が中国習主
席と会談」:
「・3月31日から始まる核保安サミットを前に、オバマ大統領は習主席と個別会談を予定。
・北朝鮮問題等重要議題はあるが、やはり南シナ海における中国の海洋活動牽制が主題となると予想。
・習主席は昨年9月に訪米した際、中国は南シナ海の諸島を軍事拠点化する考えはないと発言したが、実態は逆で、ここ数週間だけでも、彼らが埋め立てた人工島に多くの軍事施設を建設し、兵力を配備。」
3月29日付ベトナム
『ベトナム・プラス』オンラインニュースの報道記事「ベトナム及び
中国の両国防相、国境付近の共同パトロールを視察」:
「・ベトナムのフン・クアン・タイン国防相と中国の常万全(チャン・ワンクァン)国防部長(国防相に相当)は3月29日、ベトナムのラン・ソン県と中国の広西チワン族自治区の国境における共同パトロールを視察。
・中国国防部長のベトナム訪問は、3年目の国境警備友好式典出席のため。
・ベトナム国防省側は3月30日、中国側主催の行事出席のため訪中予定。」
3月31日付中国
『東方日報(上海)』の報道記事「海洋問題は対話による解決が重要」:
「・中国とベトナム双方の国防相は3月30日、南シナ海における領有権争いについて、対話による解決を目指すことで合意。
・中国の常国防部長とタイン国防相が、広西チワン族自治区の萍郷(ピンシャン)で開かれた記者会見の場で公表。
・これに先立つ3月27日、常国防部長はハノイを訪問して、グエン・フー・チョン共産党書記長及びタイン国防相と面談。
・両国は1,450キロメーターに亘り国境を接しているが、2012年に両国間で国境の共同パトロールにつき合意。」
一方、3月26日付米
『エポック・タイムズ』オンラインニュースの報道記事「中国、西沙
諸島に対艦ミサイル配備か」:
「・IHS Jane’s(注後記)のリチャード・フィッシャー上級研究員は、3月20日に中国の短文投稿サイト“微博(ウェイボ)”に掲載された写真を分析したところ、中国製の対艦ミサイル“YJ-62”が西沙(パラセル)諸島のウッディ島に配備されていると発表。
・同島は台湾とベトナムも領有権を主張。」
なお、南沙(スプラトリー)諸島において中国が埋め立てた、7つの人工島における中国の軍備配備状況は以下のとおりである。
・ミスチーフ岩礁、ファイアリークロス岩礁、スービ岩礁:滑走路
・ヒューズ岩礁、ジョンソン南岩礁、クアテロン岩礁、ガベン岩礁:レーダー施設
(注)IHS Jane’s:1898年設立。軍事と軍需産業情報に関する週刊誌(ジェーンズ・ディ
フェンス・ウィークリィ)を発行。
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