3月21日付中国
『上海日報』紙の報道記事「反トランプ派抗議行動で高速道路封鎖、またニューヨークでも抗議デモ」:
「・アリゾナ州フェニックス郊外で3月19日、トランプ候補に抗議する数十人が一時的に高速道路を封鎖。
・同州マリコパ郡(州都フェニックス)の警察署によると、3人を逮捕。
・同郡警察署には、米移民政策を痛烈に批判し、かつトランプ候補の熱烈支持者であるジョー・アーパイオ保安官(83歳、注後記)が所属。...
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3月21日付中国
『上海日報』紙の報道記事「反トランプ派抗議行動で高速道路封鎖、またニューヨークでも抗議デモ」:
「・アリゾナ州フェニックス郊外で3月19日、トランプ候補に抗議する数十人が一時的に高速道路を封鎖。
・同州マリコパ郡(州都フェニックス)の警察署によると、3人を逮捕。
・同郡警察署には、米移民政策を痛烈に批判し、かつトランプ候補の熱烈支持者であるジョー・アーパイオ保安官(83歳、注後記)が所属。
・トランプ候補は騒動後、抗議行動は恥ずべき行為とし、同郡警察に謝意を表明。
・更に同候補は、自身が大統領になったら、かかる抗議行動を起こす者やその扇動者をもっと減少させるとも発言。
・一方、トランプ候補が居住するニューヨークでも、1,000人程の抗議者がセントラルパークからトランプタワーまで、トランプ候補非難のプラカードを持ってデモ行進。」
3月20日付香港
『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト』紙の報道記事「日本政府、ト
ランプ大統領誕生で日米安保瓦解を懸念」:
「・日本政府は、何十年も日米安保を頼りに米政府と関係構築・継続。
・しかし、大統領予備選で共和党の指名候補の最有力とみられるトランプ候補が、日米安保問題にはっきりした態度を示さないことに不安。
・ただ、昨年末の選挙運動でのスピーチで、(現下の日米安保条約では)もし日本が攻撃されたら、米軍は直ちに防衛に向かわねばならないが、米国が攻撃された場合、日本が米軍に加勢する義務はないことになっていると発言。
・更に同候補は、日本が米国人の仕事を奪っていると非難し、また、米国が主導し、日本が頼みとする環太平洋経済連携協定(TPP)に反対を表明。
・ただ日本側としては、米大統領選で候補者がいろいろ発言するが、いざ大統領に就任すれば、かかる主張が現実問題に照らして大きく修正されてきていることから、仮にトランプ大統領が誕生しようと、対応は可能と期待。」
なお、ネット上のニュースとして最近話題になっているのが、中国の一部市民の間で「ト
ランプ待望論」が出ているということである。すなわち、言論統制を強め、独裁体制を固
めつつある習近平(シー・チンピン)政権に対する反発が出始めており、トランプ大統領
の誕生によって、中国への圧力が強まり、習政権が崩壊するきっかけとなるのではないか
との思惑があるためという。
(注)ジョー・アーパイオ保安官:マサチューセッツ州出身の共和党支持者で、1993年に
現職就任。自称、米国で最も厳格な保安官。特にオバマ大統領の移民政策に大反対で、移
民に対するやり過ぎた取り調べ等によって訴訟を提起され、これまでマリコパ郡にとって1
億4,200万ドル(約158億円)もの訴訟費用負担をもたらしている。また、オバマ大統領
の出生証明書に疑義を唱えたことでも有名。
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