英国政府が9月3日火曜日に発表したコミュニケによると、再生可能エネルギープロジェクトの公募に対して、131件という記録的な数のプロジェクトが認可された。再生可能エネルギー開発プロジェクトとしては、地上および海上風力発電、太陽光発電と潮位発電が含まれているという。
英国政府は、全てのプロジェクトが完成した暁には、1100万世帯への電力供給が可能となると推算している。しかし、総電力供給量は、10GW足らずとなり、大した規模ではないと指摘している。...
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英国政府が9月3日火曜日に発表したコミュニケによると、再生可能エネルギープロジェクトの公募に対して、131件という記録的な数のプロジェクトが認可された。再生可能エネルギー開発プロジェクトとしては、地上および海上風力発電、太陽光発電と潮位発電が含まれているという。
英国政府は、全てのプロジェクトが完成した暁には、1100万世帯への電力供給が可能となると推算している。しかし、総電力供給量は、10GW足らずとなり、大した規模ではないと指摘している。2022年に行った再生可能エネルギープロジェクト公募では、11GWの発電規模で今回より勝っていた。一方、昨年2023年の公募では政府の期待していた海上での風力発電プロジェクトの応募が1件もなかった。原因は、企業側が政府による補助金の額があまりにも少なかったので、投資意欲が上がらなかったためと考えられている。
補助金の額は前政権で昨年の11月に若干増やされ、今年の労働党政権に移ってからの新たな公募では、補助金がさらに50%、増額された。
エネルギー省のコミュニケによると、「今回、9件の海上風力発電プロジェクトが提出され、政府が承認したことで、海上風力発電が英国の海に戻ってきた。」と喜んでいる。さらに、「欧州における最大規模の海上風力発電基地である、ホーンシー3とホーンシー4がイングランド北東部ヨークシャ州沿岸の沖に建設されることになる。」と追記している。
なお、9月3日火曜日に発表された5GW規模の海上風力発電は、歓迎すべき出来事ではあるが、毎年に達成すべき海上風力発電増加目標の半分に過ぎない。
労働党による新政権は、7月に英国での再生可能エネルギーの大構想を打ち立てており、英国を再生可能エネルギーのリーダー国にしたいとの野望を抱いている。その促進のため、新たな国営企業‘英国エネルギー’社(資本金99億:約1.6兆円)を設立している。
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