8月27日付英
『Guardian』:「米国、1999年比で熱中症による死者が177%増加」:
米国各地で記録的な熱波が続いており、最新の報告書によると、2023年は熱中症関連での死者が1999年と比較し117%増加していた。
26日に発表された米国医師会(Jama)臨床雑誌によると、1999年から2023年にかけ、2万1500人が熱中症関連で死亡していた。これは疾病管理予防センター(CDC)のデータを利用したもので、1999年の熱中症死者は1069人だったのに比べ、2023年では2325人になっていたという。...
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8月27日付英
『Guardian』:「米国、1999年比で熱中症による死者が177%増加」:
米国各地で記録的な熱波が続いており、最新の報告書によると、2023年は熱中症関連での死者が1999年と比較し117%増加していた。
26日に発表された米国医師会(Jama)臨床雑誌によると、1999年から2023年にかけ、2万1500人が熱中症関連で死亡していた。これは疾病管理予防センター(CDC)のデータを利用したもので、1999年の熱中症死者は1069人だったのに比べ、2023年では2325人になっていたという。最も数が少なかったのは2004年の311人だった。
2016年より以前は、その年ごとに死者数にはばらつきが見られたが、2006年と2011年には急増。その後2016年以降は、年々数が増加しているという。
世界保健機構(WHO)は、気候関連死の主な原因を熱中症だとし、世界的にもその数は「驚異的に増加」しているとする。熱波や長期的な猛暑の回数や持続期間、その強さや規模が上昇傾向にあるとも指摘。
比較的気温が低い穏やかな熱波でも、人の健康状態に影響を与える。熱波は、熱中症や熱性疲労を引き起こすだけでなく、体温を正常に保とうとする身体にも負担となり、心臓や腎臓などの臓器にストレスを与えることとなる。
今週、米国中西部では今夏最も熱くなり、5500万人に注意が呼びかけられた。8月初旬、米赤十字社は今夏の酷暑により、医療用の血液供給を懸念し、緊急用の血液不足につながると発表。
昨年の米政府報告書では、米国は世界的な平均以上に温暖化していることから、至る所で被害の影響が拡大していると指摘している。
8月26日付米『USA Today』:「熱中症による記録的死者数:昨年」:
政府統計を用いた最新の調査によると、地球温暖化が進む中、米国では熱中症関連死が増加しているという。
熱中症による死者は2023年、20年間前の統計開始以来初めて最も多くなった。昨年は各国で最高気温が更新されるなど、気候変動による温暖化の影響がみられている。
2023年の死者は2325人だったが、熱中症関連死の分類方法が各州により違ったり、熱中症のリスクへの認識が高まったことから、実際の数には開きがあるとみられている。専門家は、熱中症を死因とする場合の定義が全米で異なるため、一定の基準が必要だと指摘する。
また、死者数は全米で均等ではなく、昔から暑い地域、アリゾナ、カリフォルニア、ネバダ、テキサスに集中しているという。
国立海洋大気庁(NOAA)によると、先月7月、カリフォルニア州とニューハンプシャー州で最高気温となり、19の州でも次々と記録的な暑さを記録した。世界的にも、7月下旬の3日間は記録を更新する暑さが続いたことから、NOAA今年は様々な観点から約77%の確率で最も暑い年となると予測している。
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