8月23日付
『ザ・ガーディアン』紙は、猛暑・ゲリラ豪雨等異常気象に辟易している日本人の多くが、日本で唯一の気象神社に参拝していると報じた。
東京都杉並区高円寺の氷川神社(1189年建立)の境内内に、日本で唯一の気象神社(1944年建立)がある。
祭神は「八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)」で、晴天・雨・雷等八ツの気象を司るとされている。
近年の日本では、観測史上最高温度を記録する猛暑やゲリラ豪雨が各地で頻発している。...
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8月23日付
『ザ・ガーディアン』紙は、猛暑・ゲリラ豪雨等異常気象に辟易している日本人の多くが、日本で唯一の気象神社に参拝していると報じた。
東京都杉並区高円寺の氷川神社(1189年建立)の境内内に、日本で唯一の気象神社(1944年建立)がある。
祭神は「八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)」で、晴天・雨・雷等八ツの気象を司るとされている。
近年の日本では、観測史上最高温度を記録する猛暑やゲリラ豪雨が各地で頻発している。
かかる状況下、多くの日本人が気象神社を訪れ、祭日や結婚式等での好天を祈願して絵馬を奉納している。
中には、商売に支障を来さないようにと、エアコンメーカー、花火大会運営者、富士スピードウェイ(1966年開業のレーシングサーキット、オーナーはトヨタ)、横浜DeNAベイスターズ(1949年前身創設のプロ野球チーム)等の関係者も参拝に訪れている。
ただ、特筆すべきは、同神社を建立したのは旧帝国陸軍気象部であったことである。
すなわち、同部は当時、様々な局面を想定した高層気象観測や気象判断等高度な科学的研究を司っていたが、前戦での気象観測は情報不足もあって不完全なものであったことから、精神的な拠り所とするため同神社が建立されたものと考えられる。
建立当初のものは1945年4月の空襲で焼失したが、終戦直前に再建立されており、現在の社殿は2003年に立て直された3代目に当たる。
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