8月22日付
『ジ・インディペンデント』紙は、この度新たに世界最高齢となった日本人女性について詳報している。
老年学(注後記)を研究する米国際団体「ジェロントロジー・リサーチ・グループ(GRG、1990年設立)は8月21日、これまで世界最高齢だったスペイン人のマリア・ブラニャス・モレラさん(117歳)が8月19日に亡くなったと発表した。
そして、ギネス世界記録(1955年初版発刊)に新たに世界最高齢と記録されることになる女性は、1908年5月23日生まれの兵庫県芦屋市在住の糸岡富子さん(116歳)であるとする。...
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8月22日付
『ジ・インディペンデント』紙は、この度新たに世界最高齢となった日本人女性について詳報している。
老年学(注後記)を研究する米国際団体「ジェロントロジー・リサーチ・グループ(GRG、1990年設立)は8月21日、これまで世界最高齢だったスペイン人のマリア・ブラニャス・モレラさん(117歳)が8月19日に亡くなったと発表した。
そして、ギネス世界記録(1955年初版発刊)に新たに世界最高齢と記録されることになる女性は、1908年5月23日生まれの兵庫県芦屋市在住の糸岡富子さん(116歳)であるとする。
彼女の趣味は山登りで、高齢になってからもしばしば楽しんでいたという。
糸岡さんに関する、GRGのその他の開示情報は以下どおり。
・生誕年の1908年には、エッフェル塔から初めて無線電波が送信され、また、ライト兄弟が米国に続き欧州でも世界初の有人動力飛行。
・1971年(71歳)に夫と死別。以降も夫の故郷である奈良県に住み続け、70代の間に同県内の二上山(標高517m)へのトレッキングにしばしば出掛けただけでなく、長野県の御嶽山(同3,067m)に二度も登頂。
・1988~1997年(80代)には、大阪33観音遍路(33ヵ所巡礼)に2度参加。
・2008年(100歳)に、芦屋神社の長い石段(42段)を杖なしで昇り降り。
(注)老年学:1930年頃に研究され始めた比較的新しい学問で、もともと発達心理学から派生した学問のため、老齢化又は老いることについて心理学的な立場から考える学問として生まれた。高齢者の健康と福祉、社会参加、衣食住とその条件整備、年金、メンタルケアなどを広く研究する。
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