世界最大の香辛料輸出、生産、消費国であるインドでは、人気の香辛料メーカーの輸出品に基準値を超える農薬が検出されたことから、当局が抜き取り検査をしたところ12%が安全基準を満たしていなかったという。
8月19日付
『ロイター通信』:「インドの香辛料検査サンプルの12%が品質や安全基準を満たさず」:
人気の香辛料メーカーの汚染リスクをめぐり規制対策をした国が複数出たのを受け、インド当局行った検査によると、約12%の香辛料サンプルが品質および安全基準を満たしていなかったという。
今年4月、高濃度の農薬を巡り香港が香辛料メーカー「MDH」と「エベレスト」銘柄の複数の商品の販売を停止したことから、インドの食品安全基準局(FSSAI)はサンプル検査を行った。...
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8月19日付
『ロイター通信』:「インドの香辛料検査サンプルの12%が品質や安全基準を満たさず」:
人気の香辛料メーカーの汚染リスクをめぐり規制対策をした国が複数出たのを受け、インド当局行った検査によると、約12%の香辛料サンプルが品質および安全基準を満たしていなかったという。
今年4月、高濃度の農薬を巡り香港が香辛料メーカー「MDH」と「エベレスト」銘柄の複数の商品の販売を停止したことから、インドの食品安全基準局(FSSAI)はサンプル検査を行った。その後は、英国がインドからの香辛料を全面的に輸入禁止措置とし、一方、ニュージーランド、米国、豪州では同銘柄に関連した問題を調査しているという。
「エベレスト」社は、同社の製品は消費者に安全なものと主張している。インドでは最も人気のあるブランドの一つで、世界的にも最大の輸出量、生産量を誇り、欧州、アジア、北米でも販売されている。
「情報への権利(RTI)」を通して入手されたデータによると、5月と7月初旬に検査された4054サンプルのうち474が基準に達しなかったという。安全当局は、関連企業に関し必要な対策を行っているとし、インドの法律に基づき「規定どおり、不適合サンプル対策は取られている」と説明している。
8月18日付印『ヒンドゥスタン・タイムズ』:「約12%のインド産香辛料、インド食品安全基準局の検査に不合格、海外では規制強化」:
香港が高いレベルの農薬が検出されたことを理由にMDHとエベレスト社の香辛料の販売を停止したのを受け、インド食品安全基準局(FSSAI)は、サンプル数4054個の抜き取り検査を実施した。
FSSAIのデータによると、世界最大の香辛料輸出国、生産国および消費国であるインドの全サンプル検査の約12%が品質や安全基準に不合格となったという。検査は5月と7月初旬に実施されたが、4054個のうち474個が基準を満たしていなかった。
FSSAIが混合スパイスを検査したのは、香港が4月に高濃度の農薬が含まれているとして、MDH社とエベレスト社のブレンド製品の販売停止に踏み切ったためだった。
両社は製品の安全性を主張しているが、英国はインド産香辛料の全面的な輸入規制強化に踏みきった。また、ニュージーランド、米国、豪州もこの問題を調査しているとしている。
両社ともにインドで最も人気のある香辛料メーカーでその製品は欧州、アジア、北米にも輸出されている。印ザイオン市場調査によると、インド国内のスパイス市場は2022年で100.4万ドル、2023年から2024年度の輸出額は44.6万ドル規模となっている。
FSSAIは声明で、検査による停止措置はないが、関係企業への対策を行っているとしている。
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