ベラルーシの隣国は、ロシアの民間軍事組織ワグネルグループが自国の国境に駐留することを拒否している。ポーランドとバルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)はベラルーシのルカシェンコ大統領に、ロシアでのクーデター失敗後、ベラルーシに駐屯しているワグネルグループの軍隊を立ち退かせるように要求した。
ポーランドのカミンスキー内務大臣は、ルカシェンコ政権にベラルーシにいるワグネルグループの兵員を立ち退かせるように要求した。...
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ベラルーシの隣国は、ロシアの民間軍事組織ワグネルグループが自国の国境に駐留することを拒否している。ポーランドとバルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)はベラルーシのルカシェンコ大統領に、ロシアでのクーデター失敗後、ベラルーシに駐屯しているワグネルグループの軍隊を立ち退かせるように要求した。
ポーランドのカミンスキー内務大臣は、ルカシェンコ政権にベラルーシにいるワグネルグループの兵員を立ち退かせるように要求した。
ポーランドによれば、数千人のワグネルグループの民兵がベラルーシに駐屯していて、ルカシェンコ大統領は、最近1万人まで増やしたいと考えているという。
ポーランドのカミンスキー内務大臣は、バルト三国の内務大臣たちとの会合で、「数千人のワグネルグループの1部はロシアで牢獄に入れられていた犯罪人で構成されていて、ウクライナ侵攻に参加することを条件に釈放された。彼らは、倫理観がなく、残忍な行為で戦争犯罪人として告訴されている危険集団である。」と強調した。
ポーランドは、ベラルーシとの国境で万が一、紛争が起きた時に予想されるロシアの民間軍事組織、ワグネルの介入を危惧していることを表明した。特にワグネルの侵入を防ぐために、ポーランドとリトアニアは、ベラルーシとの国境を封鎖することも視野に入れているという。
さらにポーランドの内務大臣は、バルト3国の大臣と共同してベラルーシのルカシェンコ大統領に、国境地域から全ての不法移民を各祖国に追い返すように要求した。
ポーランドなど、ベラルーシやロシアと国境を接する国々は、両国が不法移民を周辺地域やEU諸国に積極的に送り込むことで地域の不安定化を招いているとしてベラルーシとロシアを強く非難した。
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