5月12日金曜日のダンケルクを新工場の場所に選んだことを発表したが、当グループとしては、フランスを次世代の自動車用バッテリー、すなわち全固体バッテリーの大量生産の開拓拠点にしたいと考えている。全固体バッテリーはこれまでの自動車用バッテリーのリチウムイオン型に比べて、より耐久性があることとバッテリー能力がより高いと言われている。
記者会見の席上、当グループ国際開発部門の責任者、ジル・ノルマンド氏は、フランスにバッテリー新工場を建設する理由については、「多くがあるが、大きな理由の1つは、ダンクケルクで脱カーボン由来の電力を使用できることである。...
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5月12日金曜日のダンケルクを新工場の場所に選んだことを発表したが、当グループとしては、フランスを次世代の自動車用バッテリー、すなわち全固体バッテリーの大量生産の開拓拠点にしたいと考えている。全固体バッテリーはこれまでの自動車用バッテリーのリチウムイオン型に比べて、より耐久性があることとバッテリー能力がより高いと言われている。
記者会見の席上、当グループ国際開発部門の責任者、ジル・ノルマンド氏は、フランスにバッテリー新工場を建設する理由については、「多くがあるが、大きな理由の1つは、ダンクケルクで脱カーボン由来の電力を使用できることである。すなわち、ダンケルクでは原子力発電に加えてオフショアの風力発電での電力が供給されている。」と語った。
なお、プロロジウム・グループはダンケルクで、これから2030年までに52億ユーロ(=約7640億円)を投資して、最終的に年間48GWh電力容量のバッテリー生産を目標としている。これは、数10万台分の電気自動車用バッテリー容量に相当している。そのため、2026年末にはバッテリーの生産を開始し、数年かけて段階的に生産量を増加させ、最終的には、新工場では3000人の雇用と、地域全体では12000人の間接雇用が必要になるものと予想している。
ノルマンド氏によると、「北フランスでのエコシステム電力を使用した他3件の大規模工場建設プロジェクトはすでに発表されていて、ドゥブラン市(5月末に操業開始が予定されている。)、デゥエイ市とダンケルク市ではすでにフランスのスタートアップ企業ベルコール社によりバッテリーの素材供給工場建設が先行して進められているという。
さらに同氏によると、ダンケルク市が選ばれた理由として同氏は、ヨーロッパの電気自動車組み立て工場が北ヨーロッパにあるため、鉄道輸送や海上輸送を使用してバッテリー製品の輸出が容易であることを挙げている。
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