今回の世界有数の天然ガス輸出国カタールへの訪問はノルドストリーム1パイプラインを使用してのロシアから欧州への天然ガス供給が停止することでのEU諸国のエネルギー危機に対処するために行われた。
カタール国の首都ドーハを訪れたEU代表団のミッシェルEU理事会議長は、「今回の訪問はEUとカタールの関係強化を図りたいという強い政治的意思に基づいている。」と語った。
カタールとEU間の会談ではエネルギー源の液化天然ガス(LNG)取引を含む、双方にとって共通の利益につながる話題について話し合われた。...
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今回の世界有数の天然ガス輸出国カタールへの訪問はノルドストリーム1パイプラインを使用してのロシアから欧州への天然ガス供給が停止することでのEU諸国のエネルギー危機に対処するために行われた。
カタール国の首都ドーハを訪れたEU代表団のミッシェルEU理事会議長は、「今回の訪問はEUとカタールの関係強化を図りたいという強い政治的意思に基づいている。」と語った。
カタールとEU間の会談ではエネルギー源の液化天然ガス(LNG)取引を含む、双方にとって共通の利益につながる話題について話し合われた。 記者会見でEU理事会議長は「カタールはEUが直面している難題を乗り越えるための重要な手段(LNG)を持っている。」と説明した。
すなわち、EUとしては、天然ガスの供給先をこれまでのようにロシアに依存するのではなく、アルジェリアやカタールなどに多様化したいと考えている。
一方、カタールは世界の主要なLNG生産国であるが現在までの所、英国以外は日本や韓国などのアジア諸国に限られてきた。
先週、カタールのエネルギー大臣で国営エネルギー会社会長のサアド・シェリダ・アルカアビ氏は、欧州諸国と数か月前からLNG取引について協議中であることを表明している。
しかしながら目下の所、カタールとEU間のLNG貿易に関する新たな合意事項については公表されていない。
いずれにせよ交渉の進展が待たれるところである。
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