英国政府はエジプトシナイ半島でのロシア民間機墜落がイスラミックステート(IS)によるものという認識を強め、イギリスとシナイ半島の観光地シャルム・エル・シェイク間のフライトを全て取りやめ、エールフランスもシナイ半島上空を避けるべく航路を変更した。ロシア民間機のシナイ半島墜落がイスラミックステート(IS)の犯行の可能性が強まる中フランスメディアは次の通り報じる。
『レゼコー紙』は「ロシア機墜落は機内の爆破装置によって引き起こされたと懸念する」と改めて述べたキャメロン英首相や英外相以外に、米国政府高官も「機内に爆弾があった可能性が極めて高い」と断じた事を報じる。
また
『ルモンド紙』は「小型の爆破装置でも機体胴部に穴を開け、気圧で高度計を破壊する事は簡単にできる」と専門家の見解を報じ技術的な裏付け示す。
米国テレビ番組
『CNN』や
『NBC』が同様の見解を示しており、分析結果を待つとするロシアのプーチン大統領以外は、イスラミックステート(IS)の犯行とほぼ確実視している事がわかる。...
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『レゼコー紙』は「ロシア機墜落は機内の爆破装置によって引き起こされたと懸念する」と改めて述べたキャメロン英首相や英外相以外に、米国政府高官も「機内に爆弾があった可能性が極めて高い」と断じた事を報じる。
また
『ルモンド紙』は「小型の爆破装置でも機体胴部に穴を開け、気圧で高度計を破壊する事は簡単にできる」と専門家の見解を報じ技術的な裏付け示す。
米国テレビ番組
『CNN』や
『NBC』が同様の見解を示しており、分析結果を待つとするロシアのプーチン大統領以外は、イスラミックステート(IS)の犯行とほぼ確実視している事がわかる。
先週土曜日にISが犯行声明を出した時に何故その可能性が却下されたのか?「イスラミックステート(IS)がシナイ半島で入手可能なタイプのミサイルのせいで、ロシア民間機が1万メートル近い高度まで達する事はあり得ない」と考えられていたためと「ルモンド紙」は説明する。
『フィガロ紙』は現段階では「もしこの墜落がイスラミックステート(IS)によるという痕跡が確認されたら、イスラミックステート(IS)には一石三鳥」と報じる。イスラミックステート(IS)撲滅の名目で爆撃を行うロシアに「ロシア史上最多の死者を出した攻撃をくらわし」、対立関係にあるシッシー政権に「観光産業に打撃を与えた」だけでなく「イスラミックステート(IS)初の空域での攻撃」を成功させた。これによりイスラミックステートの優位性が高まると示唆する。
イスラミックステート(IS)は再度ビデオで犯行声明を出し、ロシア語でロシア航空機を墜落させたシナイ半島の同志を称え、同時にエジプトを拠点とするイスラミックステート(IS)の一派シナイプロビンスが自分達の犯行と主張した。シナイプロビンスは「時がくれば証拠を出す」と約束するが、犯行の方法については一切の詳細に触れないため、「今でも専門家の意見を二分する」と「ルモンド紙」は報じる。
このため「全てはイスラミックステート(IS)の声明が握る」と「フィガロ紙」は懸念する。「犯行声明によって、エジプトとロシアを現実否認か現実を認めざるを得ないか決めさせる事ができる」とジハード主義運動専門のジャーナリストワッシム・ナスル氏の見解を引用する。また、イスラミックステート(IS)が革新的な手法を用いたなら、秘密を簡単には漏らさない」とジハード主義運動専門のジャーナリストのワッシム・ナスル氏は語る。
「ルモンド紙」によると、現在英国の捜査員がシャルム・エル・シェイクで1つ目のフライトレコーダーを分析検証中と発表したが、二つ目のコックピット内の会話を記録する方が一部破損しており、データ回収までかなりの作業が必要で、全容が解明されるまで今しばらくかかると見られる。
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