バイデン米大統領がアジア歴訪を終えた24日、南テキサス州の小学校で21人が死亡する銃撃事件が起きており、銃規制議論に拍車がかかるとみられる。ホワイトハウスのジャンピエール報道官によると、 バイデン氏は大統領専用機で事件の報告を受けたという。米国では昨年、銃乱射事件が61件と急増、過去20年でも最も多くなっているという。
5月24日付米
『NYポスト』:「テキサスの小学校銃撃事件は銃ロビーの責任、新法の必要性訴える」:
バイデン大統領は24日、テキサスの小学校で児童18人と大人2名が死亡した銃撃事件発生を受け、銃ロビーに責任があるとし、新たな銃規制法の必要性を訴えた。韓国と日本への訪問を終えた同氏は、大統領専用機内で事件の報を受けたという。
24日夜9時に行われたホワイトハウスでの演説でバイデン氏は、「コネティカット州サンディフック小学校で26人が死亡した際ここに立ってから10年だ。...
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5月24日付米
『NYポスト』:「テキサスの小学校銃撃事件は銃ロビーの責任、新法の必要性訴える」:
バイデン大統領は24日、テキサスの小学校で児童18人と大人2名が死亡した銃撃事件発生を受け、銃ロビーに責任があるとし、新たな銃規制法の必要性を訴えた。韓国と日本への訪問を終えた同氏は、大統領専用機内で事件の報を受けたという。
24日夜9時に行われたホワイトハウスでの演説でバイデン氏は、「コネティカット州サンディフック小学校で26人が死亡した際ここに立ってから10年だ。その後も学校での発砲事件が900件が発生した。映画館や教会、10日前のNYのスーパーでの事件も入れると、実にもう十分だ。我々は行動せねばならない。全ての悲劇を防ぐことはできないが、規制法に効果があることは明白だ。1994年の銃砲規制法により犯罪は減少したが、2004年の失効後、事件は3倍に倍増した」と述べた。
カマラ副大統領もこれに先だち、ワシントンで開かれたアジア太平洋圏議会研究所(APAICS)で、「この様な悲劇を繰り返さないため行動を起こす勇気を持つべきだ」などと訴えた。 しかし、銃規制法の改正は進んでおらず、ほとんどの法案可決には、民主党の50議席に対し、60票が必要となる。
先月バイデン政権は、匿名性で人気のゴーストガン(幽霊銃)の規制に動くとしていた。国会で銃政策法が通過するのは非常に稀であり、規制法による改正がほとんどとなっている。2018年のトランプ前政権では、ラスベガスで起きた銃撃事件をきっかけに、半自動ライフル銃が規制された。
バイデン氏は、ミネアポリスの警官による黒人殺人事件から2周年となる25日、警察への軍備搬入や不正登記に関する新たな規制を発表する予定。
5月25日付『ロイター通信』:「バイデン氏:国民に行動を促すも具体策に触れず」:
24日テキサス州の小学校で銃乱射事件が起きたのを受け、バイデン大統領は、銃ロビー団体に対抗し、議会で銃関連法を通過させるよう国民に訴えた。
当局によると、容疑者の18歳の男は、祖母に発砲した後、ライフル銃二丁を持ち、昼前後にサンアントニオの西方80マイルにあるユバルディの小学校に向かい発砲したという。容疑者は警官に打たれ既に死亡している。
バイデン氏は、この日の夜、国民に行動を呼びかけたが、 具体的な行動や特定の政策ついては言及されなかった。
米国ではこのような発砲事件があると、デモ活動や民主党議員が行動を訴える光景はこれまでも見られていたが、他国のような国家的な銃所有者確認制度は、共和党の強い抵抗により実現されていない。
今週の連邦捜査局(FBI)の発表によると、米国では昨年、銃乱射による事件が61件発生、前年から急増し過去20年でも最も多い。政権発足以来最も低い支持率となっている今、今回の事件はインフレやウクライナ危機と並び、銃規制を公約に掲げていたバイデン政権への痛手となる。10日前にニューヨークのスーパーで起きた銃乱射事件でも対応を迫られいたが、その圧力に尚一層拍車がかかるとみられる。
スイスの調査機関「Small Arms Survey」によると、米国は、世界で最も銃に頼った国であり、共和党支持派の多い田舎の町では銃の保有率が高く、上院議会で過半数を得るのが難しくなっている。
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