すなわち、フォード社長は、中毒症状のクレーム後、乳児用粉ミルクを自主回収したことで米国での乳児用粉ミルク不足状態が益々ひどくなったと語った。さらに、粉ミルク不足で迷惑をかけた乳幼児を持つ全家族に謝罪したいと述べた。
なお、米国では数か月前からコビッド19感染流行による原料供給や人手不足により乳児用のミルク不足が発生し、さらに、2人の乳児の死亡をきっかけにしてアボット製品による中毒が原因と疑われ、製品の自主回収が行われ、今年の2月にはミシガン州のアボット工場が操業停止に追い込まれた。...
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すなわち、フォード社長は、中毒症状のクレーム後、乳児用粉ミルクを自主回収したことで米国での乳児用粉ミルク不足状態が益々ひどくなったと語った。さらに、粉ミルク不足で迷惑をかけた乳幼児を持つ全家族に謝罪したいと述べた。
なお、米国では数か月前からコビッド19感染流行による原料供給や人手不足により乳児用のミルク不足が発生し、さらに、2人の乳児の死亡をきっかけにしてアボット製品による中毒が原因と疑われ、製品の自主回収が行われ、今年の2月にはミシガン州のアボット工場が操業停止に追い込まれた。 これにより乳児用粉ミルク不足の状況は悪化した。アボットグループとしては自社の粉ミルクを飲んで入院した乳児の家族たちに総額500万ドル(=約6.5億円)相当の慰謝料を用意したという。
乳幼児用粉ミルク不足に関しては、アボット社は事態を真摯に受け止め、粉ミルク不足対策を取ることを約束している。例えば、オハイオ州コロンバス工場の大人用の製品製造ラインを乳児用粉ミルク生産ラインに切り替えることも視野に入れている。
アボットグループはさらにアイルランド工場から粉末ミルクを輸入し、不足量を補い、ミシガン工場の安全性が証明された後、米国の司法当局の同意を取り付けることでミシガン工場は2週間以内で再稼働できると考えている。
フォード社長は、6月末には母乳に近い乳児用粉ミルクの生産を自主回収前の1月時点の水準以上にもどし、今回のような粉ミルク不足の事態が2度と起こらないように投資計画を見直すと約束した。
バイデン大統領は5月21日土曜日、国内の乳児用粉ミルクの不足時に備えるため、乳児用粉ミルクの輸入手続きを緩和する法律にサインした。
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