1月11日付米国
『NBC』:「トランプ氏の殺害を予告したニューヨーク市の男性を起訴」:
ドナルド・トランプ前大統領を殺すと脅した容疑で72歳の男が起訴された。一方、実際危害を加えようとした形跡はなく、警護のシークレットサービスへ脅しをかけた容疑がもたれている。
ニューヨーク市クイーンズ区ロックアウェイビーチ在住のトーマス・ウェルニッキ容疑者は、シークレットサービスへ複数回電話をかけトランプ氏への脅迫を繰り返し、脅迫は1年前から昨年9、11、12月まで続いたという。...
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1月11日付米国
『NBC』:「トランプ氏の殺害を予告したニューヨーク市の男性を起訴」:
ドナルド・トランプ前大統領を殺すと脅した容疑で72歳の男が起訴された。一方、実際危害を加えようとした形跡はなく、警護のシークレットサービスへ脅しをかけた容疑がもたれている。
ニューヨーク市クイーンズ区ロックアウェイビーチ在住のトーマス・ウェルニッキ容疑者は、シークレットサービスへ複数回電話をかけトランプ氏への脅迫を繰り返し、脅迫は1年前から昨年9、11、12月まで続いたという。連邦裁判所の記録によると、議会議事堂の警官へも同様の発言を行ったとされる。訴追状によると同容疑者は1月4日、シークレットサービスへの音声メッセージで「(トランプ氏)を消すためなら何でもやるつもりだ」、「そう、これは脅しだ。逮捕してみろ」などと言ったという。また昨年11月には携帯電話からシークレットサービスに3度電話をかけた際には毎回名前を名乗り、最初の電話では繰り返しトランプ氏をヒットラーに例えて「(トランプ氏を)殺すためなら何でもやる」と言ったとされる。
連邦検察によると、過去1年半、警官からの事情聴取に複数回応じ、昨年7月には議事堂警察に自慢げに自分がいかに容易に武器を手にしたか誇示。誰も傷つけたくないがファシズムに対抗するつもりだと述べ、「(トランプ氏を)神が消すことを願う」と述べていたという。
今月10日、動画での出廷が行われ、保釈金5万ドル、今後のGPS追跡が義務付けられた。保釈条件としてアルコール及びメンタルヘルスの検査を受けることとなる。ウェルニッキ氏の弁護人は公聴会で、「最初の電話は1年も前のことであり緊急性があればもっと早く逮捕されていたはずだ」と述べていた。
同日付英国『ロイター通信』:「ドナルドトランプの殺害示唆でニューヨーク市の男を起訴」:
ドナルド・トランプ氏を「民主主義への脅威」と捉えたニューヨーク市在住の男が、トランプ氏の殺害を予告していたとして起訴された。一方トランプ氏本人は、依然として不正選挙で2020年の選挙に負けたとの主張を繰り返している。
容疑者の男は、大統領やその子息へのシークレットサービスの警護について質問をしており、議事堂警察やシークレットサービスによる任意の取り調べで、トランプの死について言及した罪に問われている。弁護人は「容疑者は誰にも危害を加えるつもりはなかった」、「トランプ前大統領によってもたらされた民主主義への脅威に動揺していた」だけだと主張する。
2020年7月トランプ氏が選挙に負けても退任を拒んだら、「武器を入手し彼を消す」と言ったという。その後昨年1月、シークレットサービスに電話し、トランプ氏と彼を支持する12人の議員の殺害をほのめかし、「彼らを消すためなら何でもやる。明日(トランプ氏が)ジョージア入りするが私も多分行くだろう」と言ったという。
トランプ氏はその日再選を目指す現職共和党上院議員の応援演説でジョージアを訪れ、その2日後の1月6日、トランプ支持者が議会議事堂を襲撃した。その後脅迫は昨年秋まで続き、トランプ氏をアドルフ・ヒトラーに例えたり、トランプの子供たちにも言及。昨年12月2日にはシークレットサービスに、「選挙が意味を持たなくなれば、新たな南北戦争が勃発し、政府に武器を向けることが正当化される」とも述べていたという。
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