フランス国際ラジオ局(RFI)によると、ロシアのプーチン大統領は12月6日月曜日にニューデリーを訪問した。プーチン大統領にとってはコロナ禍後、6月にジュネーブでバイデン大統領と会見して以来の2度目の外国訪問となる。
ロシアとインドの関係は伝統的に友好的であるが、今回、とりわけロシアとしてはインドとの関係を再構築する必要があった模様だ。
プーチン大統領はニューデリーでインドの首脳との間でミニサミットを行うためニューデリーを訪問したが、防衛大臣や外務大臣を伴っており、話題となっている巡航ミサイルS400を含む武器輸出契約を調印することを主な目的としている。
なお、ロシアとインド両国は数十年来、友好関係にあるが、双方とも互いを不安に陥れる可能性がある別の国との同盟関係を結んでいる。...
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ロシアとインドの関係は伝統的に友好的であるが、今回、とりわけロシアとしてはインドとの関係を再構築する必要があった模様だ。
プーチン大統領はニューデリーでインドの首脳との間でミニサミットを行うためニューデリーを訪問したが、防衛大臣や外務大臣を伴っており、話題となっている巡航ミサイルS400を含む武器輸出契約を調印することを主な目的としている。
なお、ロシアとインド両国は数十年来、友好関係にあるが、双方とも互いを不安に陥れる可能性がある別の国との同盟関係を結んでいる。
例えば、ロシアは中国を同盟しているのと共に、パキスタンとも同盟している。さらに、最近アフガニスタンとも関係を深めようとしている。これらがインドを苛立たせることになっている。
ロシアとしては、米国がインドと親密な関係を結び、中国に対抗する上での起点として位置付けていることや、インドが軍事物質の調達先を多様化しており、ロシアへの調達割合が50%以下となっているに不満を抱いている。その代わりに欧州や米国が調達先となっている。
プーチン大統領のインド訪問は軍事物質輸出の巻返しを狙ったもので、2つの契約を結ぶことが目的であった。1つ目はロシアからの技術移転によりインドでカラシニコフAK-203自動小銃75万丁を製造開始することと、2つ目は、米国からの制裁の脅しにも拘らず、改良型巡航ミサイルS400の売買契約を結ぶことであった。
さらにロシア側はインド政府とコビッド19感染症ワクチン、スプ―トニックV数億人分のインドでの製造許可についても協議する予定だという。いずれにせよ、ロシアはインドを地政学的に重要なパートナーと位置付けている模様だ。
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