3日間にわたる暴動が起きて、11月26日金曜日に無期限の夜間外出禁止が首都のホニアラで発令された。さらにオーストラリア軍が秩序回復のために島に派遣された。
数千人のデモ隊は11月24日水曜日からソガバレ首相に対し辞任を要求し、 2日前には議事堂占拠を試みており、金曜日には首相の私邸への侵入を行おうとした。
治安当局が威嚇射撃を行ったが、暴動は治まらなかった。 デモ隊の暴力はとどまることがなく、ホニアラの中華街にある多くの商店が放火されたという。...
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3日間にわたる暴動が起きて、11月26日金曜日に無期限の夜間外出禁止が首都のホニアラで発令された。さらにオーストラリア軍が秩序回復のために島に派遣された。
数千人のデモ隊は11月24日水曜日からソガバレ首相に対し辞任を要求し、 2日前には議事堂占拠を試みており、金曜日には首相の私邸への侵入を行おうとした。
治安当局が威嚇射撃を行ったが、暴動は治まらなかった。 デモ隊の暴力はとどまることがなく、ホニアラの中華街にある多くの商店が放火されたという。
島民の暴動は、太平洋地域での中国の欧米諸国に対抗して影響力を拡大しようとする動きへの反発が原因している。
デモ隊の多くはホニアラの東に位置する人口の多いマライタ島から来ており、ソガバレ首相が2019年、外交政策を180度転換し、台湾をないがしろにして、中国に接近した政策をとったことに反発している。
特にマライタ島にはソロモン諸島の島の中で最も多くの台湾人コミュニティを持つ島で、台湾からの財政的支援を最も受けている島でもある。
ところで、2019年9月にソロモン諸島中央政府が中国と取り交わした協定によるとガダルカナル島の北に位置するツラギ島を75年間、中国の企業に貸すことが盛り込まれていた。 この事実が明らかになると中央政府はマライタ島庁や米国から強い非難を受けて最終的には中国との協定を破棄するに至った。
その後、ソロモン諸島中央政府に対するマライタ島住民の反発運動が続いており、今回のソガバレ首相の辞任要求運動と暴動へと発展した。
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