これは8段階からなる広範な社会実験の3段階目に相当し、イスラエルの首都テルアビブの多くの場所で同時に行われた。なお、イスラエルからだけでなく、1万㎞の距離にあるブラジルから配送を依頼するテストも行った。
イスラエルにおける「第4次産業革命」推進センター長のダニエラ・パルテム氏によると、イスラエルで目指しているのはある場所から異なる場所へのドローンの移動を管理するのではなく、多くの企業に所属する用途の異なるドローンを同時に都市部で管理するシステムを開発することだという。...
全部読む
これは8段階からなる広範な社会実験の3段階目に相当し、イスラエルの首都テルアビブの多くの場所で同時に行われた。なお、イスラエルからだけでなく、1万㎞の距離にあるブラジルから配送を依頼するテストも行った。
イスラエルにおける「第4次産業革命」推進センター長のダニエラ・パルテム氏によると、イスラエルで目指しているのはある場所から異なる場所へのドローンの移動を管理するのではなく、多くの企業に所属する用途の異なるドローンを同時に都市部で管理するシステムを開発することだという。
目的は、道路での交通渋滞緩和と電気で飛行するパイロットなしのドローンを輸送手段として使うことで大気汚染を少なくして都市の空気を清浄化することにあるという。
ドローン管理システム開発計画の責任者によると、段階的な実証実験によりドローンを使った技術が安全確実な手段で充分管理可能であることを確証していきたいという。さらに、このシステムが一般大衆に何ら危害を及ぼさないことを確かめるためにゆっくりとしたペースで実証実験を進めていると付け加えた。
なお、ドローンの飛行航路への未確認物体の侵入を防ぐことも重要な課題だという。実証実験の段階を進めていく中で各種の保安システム例えばイスラエル空軍や警察などと連携してテストを進めているという。
現在の所、イスラエルではドローンの飛行距離を5㎞に制限し、輸送物資の重さを2.5キロに制限しているが、来年までには100㎞の距離を飛行することが許可されるという。但し、用途は専ら医薬品の搬送に限られるという。
閉じる