【Globali】
ケリー米特使、バイデン大統領は「潜水艦の取引について知らされていなかった」(2021/10/06)
米国のジョン・ケリー気候変動担当大統領特使は、フランスのテレビ番組のインタビューの中で、バイデン大統領は、米・英・豪の潜水艦の取引について「何が起こっていたのか知らされていなかった」ため、フランス政府を怒らせることになるという認識を持っていなかったと発言した。
米
『ナショナルレビュー』と
『フォックスニュース』によると、バイデン政権で気候変動問題を担当するジョン・ケリー大統領特使が5日、フランスBFMTVのテレビ番組のインタビューの中で、豪仏共同の潜水艦計画の破棄の問題について「バイデン大統領に尋ねられたので、私は説明した。えーと。状況がどうなのかと尋ねられた。大統領はこの件について知らされていなかった。何が起こったのか全く知らされていなかった。詳細については触れたくない。...
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『ナショナルレビュー』と
『フォックスニュース』によると、バイデン政権で気候変動問題を担当するジョン・ケリー大統領特使が5日、フランスBFMTVのテレビ番組のインタビューの中で、豪仏共同の潜水艦計画の破棄の問題について「バイデン大統領に尋ねられたので、私は説明した。えーと。状況がどうなのかと尋ねられた。大統領はこの件について知らされていなかった。何が起こったのか全く知らされていなかった。詳細については触れたくない。大統領は...。つまり我々の大統領は、関係を強化し、これを過去の小さな出来事にして、もっと重要な未来に向かって進むことに非常に力を注いでいるということだ。」と言葉を濁しながら、バイデン大統領が、米・英・豪の3カ国間の合意がフランスを怒らせることを「認識していなかった」ことを明らかにした。
このインタビューは、米国と英国がオーストラリアとの間で交わした「AUKUS」と呼ばれる3カ国間の軍事同盟が、フランスとオーストラリア政府との間で2016年に交わされた400億ドル(約4兆円)の潜水艦契約を無効にしてしまった数週間後に行われたものである。AUKUSの発足は米国とEU諸国との関係を悪化させ、フランスの外務大臣はこの動きを 「背後から刺されたようだ」と批判した。さらに、マクロン仏大統領が任命したEU幹部は先月、「EUと米国の関係を一時停止してリセットする時期 」であることを示唆していた。
『ナショナルレビュー』は、記者達が78歳の大統領が会議で言われたことを覚えているかどうか、仕事のプレッシャーに耐えられるかどうかを問うことは、絶対に許されないことだと常日頃注意を受ける中、ケリー特使がインタビュー中に暴走し、米大統領が無知で忘れっぽい新人であるかのような逸話を語るとは、誰が予想できただろうかと驚きを伝えている。
なお、このインタビューは現在、BFMTVのサイトで編集した形で見ることが出来る。ただし、ケリー特使のこの発言はカットされている。
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