IAEAは年次報告で「北朝鮮は7月初めから冷却水の放出の兆候が見られており、このことは取りも直さず原子炉の運転を意味している。」と述べている。
5MW発電能力を持つ原子炉の再稼働は、北朝鮮が国連の安保理事会での決議事項の明白な違反となる核開発プログラムを推進することを意味している。
IAEAは、8月27日金曜日付けの報告書で、ヨンビョンの原子炉が2018年12月初めからこれまで停止していたと追記している。...
全部読む
IAEAは年次報告で「北朝鮮は7月初めから冷却水の放出の兆候が見られており、このことは取りも直さず原子炉の運転を意味している。」と述べている。
5MW発電能力を持つ原子炉の再稼働は、北朝鮮が国連の安保理事会での決議事項の明白な違反となる核開発プログラムを推進することを意味している。
IAEAは、8月27日金曜日付けの報告書で、ヨンビョンの原子炉が2018年12月初めからこれまで停止していたと追記している。
この核施設を将来どうするかが、2019年ハノイでの北朝鮮のキム・ジョンウン最高指導者と米国のトランプ前大統領間での第2回目のトップ会談の論点であった。
この会談は結果的に物別れに終わったが、北朝鮮の提案はヨンビョンの核施設の一部を取り壊す代わりに、米国が北朝鮮に科している経済制裁の一部を解消するというものであった。米国は北朝鮮の提案を退け、両国間の交渉は暗礁に乗り上げてしまった感がある。
その後、閉ざされた感のある北朝鮮政権は、その核開発計画のため国際的な経済制裁を受けたが、キム・ジョンウン体制下で核開発計画は著しい躍進を遂げている。
IAEAは北朝鮮の原子炉の再稼働し、プルトニウムの製造準備を開始したことについて国連の安保理事会決議をないがしろにするものとして北朝鮮を強く非難している。
IAEAが何を言っても聞かない国、北朝鮮はこれからどのような道を進もうとしているのか、不可解な国である。
閉じる