ワールドカップ:日本への賞賛、選手もサポーターも清掃活動
カタール杯での快進撃、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定議論、清掃活動などで礼儀正しさを見せたサムライブルーやサポーターの姿が海外でも話題を呼んでいる。ネット上でも日本の活躍を讃え、4年後に期待する声は大きいという。
12月5日付米
『CNN』:「ワールドカップ:日本の快進撃、サポーターの清掃活動へ賞賛」:
日本代表は5日、対クロアチア戦でのペナルティキックの末ワールドカップを後にしたが、代表とサポーターは、輝かしい記憶を残し、カタールと世界から多くの賞賛を得ている。
リーグ戦でドイツにサプライズ勝利をした日本。このトーナメントが激動のブロックになることは予測できた。ヨーロッパと南米以外の大陸からワールドカップ優勝国はまだ出ていないどころか、決勝への進出も果たしていない。...
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12月5日付米
『CNN』:「ワールドカップ:日本の快進撃、サポーターの清掃活動へ賞賛」:
日本代表は5日、対クロアチア戦でのペナルティキックの末ワールドカップを後にしたが、代表とサポーターは、輝かしい記憶を残し、カタールと世界から多くの賞賛を得ている。
リーグ戦でドイツにサプライズ勝利をした日本。このトーナメントが激動のブロックになることは予測できた。ヨーロッパと南米以外の大陸からワールドカップ優勝国はまだ出ていないどころか、決勝への進出も果たしていない。
ドイツ戦に勝利した後、日本代表は自らロッカールームをきれいに清掃し、テーブルにはアラビア語と日本語で「ありがとう」のメモも残されていたという。
その後クロアチアに僅差で負けた後は、強豪スペインに逆転勝利の快進撃をみせ、サムライブルーは、史上初、スペインとドイツを制してリーグトップに躍り出てみせたのである。スペイン戦での決勝ゴールは、三苫が田中へクロスパスする前にラインを超えたかのVAR議論は物議を呼んだ。
5日の最終戦の前、クロアチアのミッドフィルダー、ロヴロ・マイェル選手は、「大事なことは、ネームバリューより、心と勇気であることを彼らは示した」とサムライブルーへの賛辞を送った。
日本は決勝トーナメントへの進出が叶わない可能性もあったが、堂安、伊藤、遠藤、前田選手などが、チームの名をあげた。一方で、試合観戦後、代表らがロッカールームを清掃したように、協力してスタンドのゴミ拾いを行ったサポーターたちもまた、今大会で雰囲気つくりの一役を担っている。
12月7日付『Yahooニュース』:「真のヒーローたち:ワールドカップが日本のサポーターを賞賛するビデオ公開」:
FIFAワールドカップが、他者を思いやり、サムライブルーへの支持が揺るがないサポーターたちの姿を賞賛している。
日本のサポーターたちはワールドカップの視聴者に大きな印象を与えた。自国チームの勝敗に関わらず、試合後清掃する習慣が何度も報じられている。また、日本の選手たちも、同じく尊敬に値することが証明された。ドイツ戦のあと、ロッカールームを片付けた選手らは「サンキュー」のメッセージと共に鶴の折り紙も残していった。クロアチア戦での敗退後も同じように、だが今回は、鶴のボスを胴上げした形で置かれていたという。
FIFAは5日ツイッターで、ダニヤル・カーン(ダパキスタンの俳優)の「カルチャー・クラブシリーズ」として、観戦スタンドのサポーターの様子を投稿。カーンは、「日本は素晴らしいプレー、そして何よりサポーターの姿で世界の人々の心をつかんだ、真のヒーローだ」としている。
教育や価値観など、日本でのしつけに理由があるようだ。サポーターによると、日本では、「自分の巣をきれいにしない鳥は良くない鳥」と教えられるのだという。「使ったものは元に戻し、使う前よりもきれいにする。伝統的に、多くの人はそういう意識を持っている。その精神がワールドカップに現れたのだろう」としている。
ツイッター上でも日本を賞賛し、敗退を嘆きつつ4年後の復活に期待する声は大きい。
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英大手電力会社がカナダの貴重な森林を破壊していた
環境にやさしい、持続可能なバイオマスペレットをアジアやヨーロッパへ供給しているイギリスの電力会社Drax社が扱う木材の一部が、カナダの貴重な原生林を伐採した木材から来ているという。
10月2日付
『Yahooニュース』(英BBC):「英電力会社がカナダの原生林を伐採」:
グリーンエネルギーの政府補助金を受けている英国の企業が、環境的に貴重な森林を伐採していたという。
このDrax社は、英国最大の発電所をもち、現在、補助金を受け、英国の再生可能電力の12%を賄っており、再生可能エネルギーとされる、輸入木材パレットを使った発電も行っている。
同社が取り扱うカナダ、ブリティッシュコロンビア州の森林の一角には、古くからある原生林が含まれている恐れがあり、同州は、貴重な森林の伐採をやめるよう通達している。...
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10月2日付
『Yahooニュース』(英BBC):「英電力会社がカナダの原生林を伐採」:
グリーンエネルギーの政府補助金を受けている英国の企業が、環境的に貴重な森林を伐採していたという。
このDrax社は、英国最大の発電所をもち、現在、補助金を受け、英国の再生可能電力の12%を賄っており、再生可能エネルギーとされる、輸入木材パレットを使った発電も行っている。
同社が取り扱うカナダ、ブリティッシュコロンビア州の森林の一角には、古くからある原生林が含まれている恐れがあり、同州は、貴重な森林の伐採をやめるよう通達している。
一方、企業側は、森林の大部分の木は枯れており、伐採は森林火災を防ぐ効果があると主張。木材工場では、余った小型の朽ちた木材のみ使用しているとする。
しかし、カナダ森林データベースの文書によると、同社工場に過去1年搬送された木材のわずか11%のみが、木材製品に利用できないほどの低品質と認定されているという。
後に同社は、森林の木を木材に利用していると認めた上で、木材業者が欲しがらない品物で、森林火災のリスクを避け、焼却処分となる類のものだとしている。
同日付加『CBCニュース』:「英ドラックス社、カナダの原生林を伐採」:
英国最大の電力会社Drax社は、再生可能エネルギーとされる輸入木材パレットを燃やし燃料を生み出している。
グリーンエネルギー補助金を受けている企業だが、環境に影響を与える森林伐採を行っていることを、BBCの看板ドキュメンタリー番組「パノラマ」が突き止めた。木材の一部はカナダの原生林由来のものだと判明したが、Drax社は、おがくずや廃材のみを使用しているとしている。
「パノラマ」は衛星画像を分析、伐採許可やドローン映像から証拠を集め、番組記者が工場のトラックを追跡した。環境学の専門家も、数千年をかけて形成された森林が破壊されているとする。
英国ヨークシャー州にあるDrax社は石炭発電所からバイオマス発電所に以降し、現在では、英国の再生可能エネルギーの12%を生産。既に6億ポンドのグリーンエネルギー補助金を受けている。木材燃焼は、専門家の間では、環境に良いと考えられている。
調査によると、Drax社は、ブリティッシュコロンビア州の環境的に問題とされる2ヶ所の森林の伐採許可を購入。1ヶ所は1マイル平方の森林で、古くからある希少な森林とされるエリアを含んでいるという。同州政府は、この森林は特に重要な場所で、伐採を保留すべきだとしている。
木を燃焼させることは、石炭の燃焼よりも多くの温室効果ガスを発生させる。電力は、古い木に代わる新たな木が植林される点、そして、それが木材パレット燃焼による炭素を吸収するため再生可能だと位置づけられている。しかし、炭素の吸着には数十年を要するため、サステナブルな素材で作られたペレットの場合のみオフセットが可能となる。
伐採されたことのない、大量の炭素を蓄えた原生林は、サステナブルなものとは見なされていない。新規に植林された木が、古い森よりも多くの炭素を吸収する可能性は、非常に低いのである。
同社は、カナダの木材パレットの80%は製材所の廃材だとし、最新科学を鑑み厳格なサステナビリティー基準を満たしていると主張している。英国政府は今年、木材など自然燃料に関する新たなバイオマス戦略を打ち出す予定としている。
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