大物プロデューサーのセクハラ問題、フランスでも女優たちがフランス映画業界の慣行を問題提起(2017/10/16)
大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏のセクハラ問題で揺れている米ハリウッドであるが、フランス映画界でも女優たちが声を上げ始めている。
エマ・ドゥ・コーヌ、ジュディット・ゴドレーシュ、レア・セドゥなどのフランス女優達が自分たちも過去にワインスタイン氏から性的嫌がらせを受けたと証言している。その中でも、レア・セドゥは、アメリカに限らず、映画業界では、力ある立場の男性によるセクハラ、パワハラが日常茶飯事であることを10月11日付けThe Guardianで話している。
映画業界では、ディレクターは非常に影響力があり、その立場を濫用する。...
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エマ・ドゥ・コーヌ、ジュディット・ゴドレーシュ、レア・セドゥなどのフランス女優達が自分たちも過去にワインスタイン氏から性的嫌がらせを受けたと証言している。その中でも、レア・セドゥは、アメリカに限らず、映画業界では、力ある立場の男性によるセクハラ、パワハラが日常茶飯事であることを10月11日付けThe Guardianで話している。
映画業界では、ディレクターは非常に影響力があり、その立場を濫用する。ワインスタイン氏の場合は、性的嫌がらせだったが、言葉だけのハラスメントを行うディレクターも多くいるという。
また、フランス大物女優のイザベル・アジャーニは、10月15日付けのフランス紙「Le Journal Du Dimanche」で、フランス映画界でも全く同じことが起こっていると発言した。アジャーニ氏は、フランス映画界では、それがより陰険であると指摘。「フランスでは、Galanterie(女性に対する親切さ)、Grivoiserie(下ネタ)、Goujaterie(卑劣な言動)の3つの「G」があるが、誘惑ゲームを口実に、親切から始まり最後は暴力に移っていくことは、ハラスメントを行う人やストーカーが用いる武器の一つだ」とのこと。
そして、女性側もこうしたやり取りに自ら参加しているのが文化の一部なのだという考え方がはびこっているとのこと。しかし、アジャーニ氏曰く、「女性が役を獲得するために、自らを魅力的に見せるのは、性的暴行を受けるためではない」。
フランス社会にも波紋を投げかけているワインスタイン氏スキャンダル、フランス大統領のマクロン氏は、15日のテレビ出演のインタビューで、「私は、ワインスタイン氏から、(フランスの最高勲章である)レジオンドヌール勲章を取り消すための措置を講じた」と述べている。
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英政府、砂糖、塩分に続き、ファーストフード等のカロリー削減を指導へ(2017/08/22)
8月18日の
『BBC』 、
『Fox6now.com』 によれば、英政府は児童の肥満問題に取り組むため、ハンバーガー、ピザ、冷凍食品、スナック等のファーストフードに含まれるカロリーの削減を指導する計画を報じている。
これが実施されれば、食料品店、スーパーマーケット、持ち帰り食品店、ファーストフードレストランで購入する食品や飲料の製品サイズが小さくなったり、成分が変化したりする可能性がある。指導の目標値は1年以内に英公衆衛生庁によって設定される見込みだ。目標値の達成は任意だが食品・飲食業界が対応しなければ、立法化するとしている。
英公衆衛生庁のカロリー削減プログラムは、過去に実施した食品中の塩分削減の指導計画や、昨年発表された児童肥満対策を含む2020年までに特定の食品から砂糖の量を20%削減させる計画をモデルにしている。...
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これが実施されれば、食料品店、スーパーマーケット、持ち帰り食品店、ファーストフードレストランで購入する食品や飲料の製品サイズが小さくなったり、成分が変化したりする可能性がある。指導の目標値は1年以内に英公衆衛生庁によって設定される見込みだ。目標値の達成は任意だが食品・飲食業界が対応しなければ、立法化するとしている。
英公衆衛生庁のカロリー削減プログラムは、過去に実施した食品中の塩分削減の指導計画や、昨年発表された児童肥満対策を含む2020年までに特定の食品から砂糖の量を20%削減させる計画をモデルにしている。英国の成人の毎日のカロリー摂取量は必要量を200~300kcal上回っており、小学生の3人に1人は肥満か体重過剰となっている。また恵まれない家庭環境の子は肥満になりやすい。肥満は年に3万人以上の死亡を引き起こし、高血圧や2型糖尿病などのリスクを増加させる。肥満の治療にかかる現在年間60億ポンドの費用は、2050年に100億ポンドに増加すると予想される。砂糖削減計画には2018年4月に施行されるソーダメーカーへの砂糖飲料への課税も含まれており、100ccあたり5g以上の砂糖を含む飲料は、砂糖8g以上につき0.30ドル/1リットルの高率の税金が課される。コカ・コーラとペプシは、販売価格値上げを避ける為、すでに多くの製品の糖分を削減している。しかしカロリー摂取量に占める砂糖の割合は1/4に過ぎないため今回のカロリー削減計画が立案された。
肥満問題の運動家はカロリー削減に期待しているとしながらも、食品産業は健康に良くない食品を宣伝する広告で子どもに悪影響を続けていると述べた。一方、食品飲料連盟の広報担当者は、砂糖だけからカロリーに対象を広げることを歓迎しているとしながらも、食品の成分よりも、消費者の食事、生活習慣、健康状態が大事としている。
7月25日の『The Guardian』 が報じたケンブリッジ大学食事活動研究所の調査によれば、英国の持ち帰り食品店やファーストフードレストランの数は2014年以来3年間で4,000店(8%)増えて56,368店となり、全国の食品を販売する店の4分の1以上に達している。そして英国の最も貧しく恵まれない地域の増加率が高く、専門家は健康の不平等がますます悪化していると指摘する。
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