トランプ大統領の中国製品への制裁関税賦課発表を受けて、原油価格が大幅下落するも翌日には再び上昇【米・ロシアメディア】(2019/08/03)
ドナルド・トランプ大統領が、米中貿易交渉において中国側に前向きな姿勢がみられないとの理由から、1ヵ月後の9月1日から、3,000億ドル(約32兆1千億円)相当の中国製品に対して10%の制裁関税を賦課すると発表した。これを受けて、米中貿易紛争の長期化を懸念した原油市場は同日、直近3年余りで最大の下落となった。しかし、急落の反動からか翌日にはまた上昇に転じている。
8月2日付米
『ロイター通信』:「トランプ大統領の制裁関税発言を受けて大幅下落した原油価格が2%以上も反騰」
ドナルド・トランプ大統領は8月1日、上海で行われている米中貿易交渉において、中国側に前向きな姿勢がみられないことを不満に思い、もし今後も習近平(シー・チンピン)国家主席が合意に向けて機敏な対応を示さない場合、9月1日以降、3,000億ドル相当の中国製品に10%の制裁関税を賦課すると発言した。...
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8月2日付米
『ロイター通信』:「トランプ大統領の制裁関税発言を受けて大幅下落した原油価格が2%以上も反騰」
ドナルド・トランプ大統領は8月1日、上海で行われている米中貿易交渉において、中国側に前向きな姿勢がみられないことを不満に思い、もし今後も習近平(シー・チンピン)国家主席が合意に向けて機敏な対応を示さない場合、9月1日以降、3,000億ドル相当の中国製品に10%の制裁関税を賦課すると発言した。
これを受けて、世界の原油市場は8月1日、米中貿易紛争の長期化に伴う景気後退を嫌気して、直近3年余りで最大の下落を記録した。
しかし、急落の反動からか、8月2日には3割余り値を戻している。
●ロンドン・ブレント原油;1バレル当り60.50ドル(約6,470円)へ▼7%下落、直近3年で最大の下落。翌日には62.06ドル(約6,640円)へ+2.6%値戻し。
●ニューヨーク原油;同53.95ドル(約5,770円)へ▼8%下落、直近4年で最大の下落。翌日に55.24ドル(約5,910円)へ+2.4%値戻し。
BNPパリバ(欧州を本拠とする世界有数の金融グループ)のハリー・チリングィリアン世界原油市場分析・評価アドバイザーは、原油先物を売り過ぎた(そのために大幅下落した)反動からの買戻しによって、市場価格を再度上昇させたものと分析している。
ただ、同氏は、原油市場が引き続き上昇するかどうかは、ひとえに中国側がトランプ大統領の措置にどう対応するかにかかっていると付言した。
なお、米国の第二四半期(4~6月期)の経済成長率は、経済評論家の期待値を上回って+2.1%となったが、第一四半期実績値は下回っている。
同日付ロシア『RT(ロシア・トゥデイ)』テレビニュース:「トランプ大統領の中国製品への関税賦課発言を受けて大幅下落した原油価格が再上昇」
JBCエナジー(オーストリア本拠の原油・天然ガス市場リサーチ会社)は、原油価格が今後も上昇を続けるかは、中国側がトランプ大統領の関税賦課措置にどう対抗するかにかかっているとコメントした。
更に同社は、米中貿易交渉の急転直下の合意の可能性が低くなりつつあることから、状況は益々混沌としていて、市場価格が乱高下する恐れがあるとも付言した。
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プーチン大統領のトラ狩の報道がフランス“フェイク・ニュース大賞”を受賞【ロシアメディア】(2019/02/21)
米国の大統領選含めて、フェイク・ニュースによって事態が大きく変化したりと、インターネット普及の負の部分が大きくクローズアップされている。しかし、自由の国フランスでは、そのフェイク・ニュースを競うコンテストも実施されているようで、昨年度の“フェイク・ニュース大賞”として、フランステレビが報じた「プーチン大統領のトラ狩ニュース」が選出されている。
2月19日付ロシア
『RT(ロシア・トゥデイ)』テレビニュース:「
『フランス2チャンネル』が報じたプーチン大統領の“トラ狩り”ニュースがフェイク・ニュース大賞受賞」
ロシアに関わる重大ニュースがフェイク・ニュースだったと判明しても、がっかりすることはない。
良い例が、ウラジーミル・プーチン大統領の“トラ狩”ニュースである。
実は、フランスのポレミア財団シンクタンクが、毎年ばかげたニュース報道に対して賞を授与している。...
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2月19日付ロシア
『RT(ロシア・トゥデイ)』テレビニュース:「
『フランス2チャンネル』が報じたプーチン大統領の“トラ狩り”ニュースがフェイク・ニュース大賞受賞」
ロシアに関わる重大ニュースがフェイク・ニュースだったと判明しても、がっかりすることはない。
良い例が、ウラジーミル・プーチン大統領の“トラ狩”ニュースである。
実は、フランスのポレミア財団シンクタンクが、毎年ばかげたニュース報道に対して賞を授与している。
そして昨年度、同グループは、昨年8月に『フランス2チャンネル』テレビが報じた、プーチン大統領の“トラ狩”のニュースを、“フェイク・ニュース大賞”に選出したからである。
2月19日にパリで開かれた同賞の授賞式において、同メディアに対して、オスカー像(注後記)に見立てた黄金色の像が贈られた。
同像がオスカー像と違うのは、ピノキオ(ディズニー長編アニメの主人公、嘘をつく度に罰として鼻が伸びる)をかたどった像となっていることである。
同メディアのフェイク・ニュースは、世界のリーダーの休暇の過ごし方を特集したもので、プーチン大統領がジャングルの中でトラを仕留めた映像だとして、放送したものである。
しかし、実際の話は全く逆で、2008年に同大統領が絶滅危惧種の保全に尽くそうとして、保護区に生息するトラにGPS発信機を埋め込む作業をしていた映像であった。
なお、フランス大統領選候補者であったジャン=リュック・メランション国民議会議員(下院議員に相当)は、『フランス2チャンネル』の“トラ狩”のフェイク・ニュースは、反ロシアを煽る団体に不当に使われる恐れがあり、全く不適切だとコメントしている。
(注)オスカー像:米アカデミー賞(映画産業におけるさまざまな功績に対して、映画芸術科学協会より贈られる賞)の受賞者に贈られる裸の男性の立像。台座を含め全高34.3cm、重さ3.86kg。92.5%の錫と7.5%の銅の合金で出来ており、上から24金メッキが施されている。
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