プーチン大統領;世界で唯一心を許せて信頼できる首脳は習国家主席だとのコメントに安倍首相も落胆?【米・ロシア・中国メディア】(2018/06/06)
ウラジーミル・プーチン大統領はこの程、中国メディアのインタビューに答えて、世界で唯一心を許せて信頼できる首脳は習近平(シー・チンピン)国家主席だけだとコメントした。中国向けのリップサービスが含まれているかも知れないが、同主席より倍以上の回数プーチン大統領と会談している安倍晋三首相は、日本メディアの前でもそこまで褒めてもらえていない。そこで同首相としては、北方領土共同開発という提案で4島返還交渉前進を目論んでいるものの、同大統領の懐にまだ飛び込めていないと不安を感じているのではなかろうか。
6月5日付米
『RT(ロシア・トゥデイ)ニュース』:「プーチン大統領、自身の誕生日を一緒に祝ってくれたのは習国家主席だけと独白」
ウラジーミル・プーチン大統領は6月5日、中国メディアのインタビューに答えて、習近平国家主席は、“信頼できるパートナーであり良い友人”でもあって、自身の誕生日を一緒に祝ってくれた唯一の首脳だと語った。
同大統領は、2013年10月に開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC、10月7・8日@バリ島)に出席した際、習国家主席がウォッカとソーセージで自身の誕生日(1952年10月7日)を祝ってくれたことを明かした
同大統領はまた、習国家主席は、自国の民のために様々な施策を実行して成し遂げていることを称賛した上で、国際問題や世界経済について同主席と協議することは非常に興味深いともコメントした。...
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6月5日付米
『RT(ロシア・トゥデイ)ニュース』:「プーチン大統領、自身の誕生日を一緒に祝ってくれたのは習国家主席だけと独白」
ウラジーミル・プーチン大統領は6月5日、中国メディアのインタビューに答えて、習近平国家主席は、“信頼できるパートナーであり良い友人”でもあって、自身の誕生日を一緒に祝ってくれた唯一の首脳だと語った。
同大統領は、2013年10月に開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC、10月7・8日@バリ島)に出席した際、習国家主席がウォッカとソーセージで自身の誕生日(1952年10月7日)を祝ってくれたことを明かした
同大統領はまた、習国家主席は、自国の民のために様々な施策を実行して成し遂げていることを称賛した上で、国際問題や世界経済について同主席と協議することは非常に興味深いともコメントした。
更に、やり方やアプローチの仕方は少々異なるかも知れないが、同主席の目指すゴールは国民生活の向上であり、それは同大統領自身の目標でもあるとも付言した。
更に、6月6日付中国『新華社通信』:「中国外交部報道官:プーチン大統領の訪中で中ロ関係は更に強固になると表明」
中国外交部(省に相当)の華春瑩(ホァ・チュンイン)報道官は6月6日、6月8~10日にプーチン大統領が訪中するが、これによって中ロ両国間の関係は更に強固になると表明した。
同大統領は、上海協力機構(SCO、注後記)出席のために訪中するものだが、今年3月に再選されて以来初の訪中であり、また、中ロ両首脳の会談も今年初の開催となる。
一方、同日付米『CNBCニュース』:「プーチン大統領、トランプ大統領とは“定期的に電話会談している”と語る」
プーチン大統領は6月5日、訪問先のオーストリアに向かう前にオーストリアメディアとのインタビューで、自身はドナルド・トランプ大統領と“定期的に電話会談をしている”と語った。
本件に関し、ホワイトハウスもロシア大使館も『CNBCニュース』の質問に答えていないが、ホワイトハウスのウェブサイト上の公開情報によると、トランプ大統領が大統領選当選以来、都合8度にわたり両首脳が電話会談している。
なお、プーチン大統領は更に、米ロ両首脳会談の開催の行方は、米国側の“国内政治情勢”次第だとも言及した。
(注)SCO:中国・ロシア・カザフスタン・キルギス・タジキスタン・ウズベキスタン・インド・パキスタンの8ヵ国による多国間協力組織、もしくは国家連合。2001年6月、中国の上海にて設立されたために「上海」の名を冠するが、本部(事務局)は北京。
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アジア安全保障会議出席国防相等の関心は、米朝首脳会談の行方より両首脳の宿泊ホテル、そして最重要案件は中国の海洋覇権問題【米・ロシアメディア】(2018/06/04)
6月3日付米
『CNNニュース』:「北朝鮮問題も確かにアジア安全保障会議で討議されたが、最大の関心事は中国の海洋進出問題」
この程シンガポールで開催されたアジア安全保障会議において、僅か9日後に同じ場所で開催される予定の米朝首脳会談について、同会議出席者の関心が高かったのは事実である。
しかし、もっぱらの話題は、両国首脳がどのホテルに滞在するのかとみられる。
現に、ドナルド・トランプ大統領が宿泊されると噂される、シンガポール南端のリゾート地であるセントーサ島内のホテル・カペラには、米国人と見られる屈強な一団がロビーを占拠して、金属探知機設置の場所などを検討している等々の情報が交わされている。...
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6月3日付米
『CNNニュース』:「北朝鮮問題も確かにアジア安全保障会議で討議されたが、最大の関心事は中国の海洋進出問題」
この程シンガポールで開催されたアジア安全保障会議において、僅か9日後に同じ場所で開催される予定の米朝首脳会談について、同会議出席者の関心が高かったのは事実である。
しかし、もっぱらの話題は、両国首脳がどのホテルに滞在するのかとみられる。
現に、ドナルド・トランプ大統領が宿泊されると噂される、シンガポール南端のリゾート地であるセントーサ島内のホテル・カペラには、米国人と見られる屈強な一団がロビーを占拠して、金属探知機設置の場所などを検討している等々の情報が交わされている。
また、現地の人たちの話題も、米朝首脳会談の行方よりも、開催期間中の交通規制等がどうなるかに関心が集まっている。
一方、同安全保障会議において、更に関心が高かったのは、中国の海洋覇権問題であった。
実際、6月1日の同安全保障会議の開会の挨拶で、インドのナレンドラ・モディ首相は、“自由で開かれたインド太平洋海域の堅持”が必要と強調している。
また、ジェームズ・マティス国防長官も基調演説で、中国による南シナ海の軍事拠点化継続-南シナ海の人工島への対艦ミサイル・対空ミサイル等の配備、また、西沙(パラセル)諸島内のウッディ島での大型爆撃機離着陸訓練等-は周辺国にとって脅威となっていると酷評した。
更に、フランスのフロランス・パルリ国防相は6月3日、米朝首脳会談の行方も確かに重要な問題であるが、だからと言って、南シナ海領有権問題が軽んじられることはないとして、直接中国を名指ししなかったが、強い口調で発言している。
そして、同相はまた、近いうちに南シナ海の“ある海域”に、英国軍のヘリコプター隊及び艦船とともに、仏海軍部隊を監視航行のために派遣すると明言している。
一方、領有権問題に直接関わっているベトナム及びフィリピン国防相も、一国のみが自国の理論に基づいて南シナ海を軍事拠点化することは認められない、と異口同音に述べている。
一方、同日付ロシア『RT(ロシア・トゥデイ)ニュース』:「中国将校、マティス国防長官の発言は“根拠もなく、また、内政干渉だ”と警告」
アジア安全保障会議に出席していた、中国の河磊(ホー・レイ)中将は6月1日、マティス国防長官が言及した、中国による軍事拠点化が周辺国にとって脅威だとする演説について、“全く根拠のない、かつ、内政干渉そのものだ”と強く反発した。
河中将は、中国人民解放軍傘下の軍事科学院副院長だが、同長官が言及した島々は“中国の主権内の島”だとし、“自国防衛のための軍事施設”を設営するのは法的に何ら問題のないことだと強調した。
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