習近平国家主席の右腕である王岐山副主席の初外遊先はロシアとベラルーシ【米・ロシア・中国メディア】(2018/05/22)
王岐山(ワン・チーシャン、69歳)国家副主席は、習近平(シー・チンピン、64歳)国家主席の右腕として、同主席が最重要課題の一つとして挙げた“反腐敗取り締り政策”推進に当り、中国共産党中央規律検査委員会書記(委員長)として大きな成果を上げることで、同主席の指導体制確立に大いに貢献した。それもあってか、一旦は慣例によって68歳を以て中央政治局常務委員(最高指導部)を退いたが、今年3月の全国人民代表大会で国家副主席に選出され、更に、憲法改正を受けて、「習・王終身体制」を確立することになった。そこで、同副主席の外交政策が注目されるが、初の外遊先として、米国ではなくロシア及びベラルーシが選択されたと報じられている。
5月21日付
『ロイター通信米国版』:「中国No.2の副主席、初の外遊先はロシアとベラルーシ」
中国外交部(省に相当)は5月21日、王岐山国家副主席が今週、初の外遊先としてロシア及びベラルーシを訪問すると発表した。
王副主席(69歳)は習国家主席の片腕と目され、かつては反腐敗運動の先鋒として活躍したが、一旦定年によって中央政界から身を引いた。しかし、習主席の強い引きもあって、今年3月、国家副主席に就任している。...
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5月21日付
『ロイター通信米国版』:「中国No.2の副主席、初の外遊先はロシアとベラルーシ」
中国外交部(省に相当)は5月21日、王岐山国家副主席が今週、初の外遊先としてロシア及びベラルーシを訪問すると発表した。
王副主席(69歳)は習国家主席の片腕と目され、かつては反腐敗運動の先鋒として活躍したが、一旦定年によって中央政界から身を引いた。しかし、習主席の強い引きもあって、今年3月、国家副主席に就任している。
同氏は、かつて米国との年次通商交渉に関わっていたことから、副主席就任によって、貿易摩擦問題となっている米国との関係修復に当ると期待されている。
しかし、予想に反して、最初の外遊先は米国ではなく、5月24~29日の間、ロシアとベラルーシを訪問することになった。
同副主席は、ロシアではサンクト・ペテルブルグ経済フォーラムに出席し、また、ベラルーシでは、習主席が力を入れている“一帯一路経済圏構想”の対象のプロジェクトを視察するという。
なお、米高官によると、目下交渉が進められている米中貿易交渉が纏ることになれば、今年半ばにも同副主席が調印のために訪米することになるだろうという。
同日付ロシア『RT(ロシア・トゥデイ)ニュース』:「中国の新任の王岐山国家副主席、最初の外遊先としてロシア・ベラルーシを訪問」
王国家副主席は、かつての経験より、目下懸案となっている対米政策において中心的役割を担うことになると期待されている。
ただ、同副主席の最初の外遊先は、米国ではなくロシア・ベラルーシに決まった。
同日付中国『環球時報』(『新華社通信』配信):「中国国家副主席、ロシアの経済フォーラムに参加、また、ベラルーシも訪問」
王国家副主席は、5月24~29日の間にロシア及びベラルーシを訪問する。
中国外交部の陸慷(ルー・カン)報道官は5月21日の記者会見で、王副主席が、第22回サンクト・ペテルブルグ国際経済フォーラムに出席し、また、ロシア首脳と中ロ間関係について協議する予定だと表明した。
一方、ベラルーシにおいては、同国首脳と会談する他、一帯一路経済圏構想の一環である両国共同事業である経済特区を訪問するという。
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米国とフィリピン両軍、ドゥテルテ政権となって以来最大規模の合同軍事演習開始【米・フランス・ロシアメディア】(2018/05/07)
5月7日付米
『AP通信』:「米国・フィリピン両国、ドゥテルテ政権下で最大規模の合同軍事演習を開始」
米国とフィリピン両軍は5月7日、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領が政権を執って以来最大規模の年次合同軍事演習“ザ・バリカタン(注後記)”を開始した。
同大統領はこれまで、在フィリピン米軍の縮小や中ロとの関係強化の政策を行うと表明していた。
今年の“ザ・バリカタン”には、8千人に上る米軍・フィリピン軍兵士に加えて、日豪からも若干名が参加し、マニラ郊外のフィリピン軍基地で開会式が行われた。...
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5月7日付米
『AP通信』:「米国・フィリピン両国、ドゥテルテ政権下で最大規模の合同軍事演習を開始」
米国とフィリピン両軍は5月7日、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領が政権を執って以来最大規模の年次合同軍事演習“ザ・バリカタン(注後記)”を開始した。
同大統領はこれまで、在フィリピン米軍の縮小や中ロとの関係強化の政策を行うと表明していた。
今年の“ザ・バリカタン”には、8千人に上る米軍・フィリピン軍兵士に加えて、日豪からも若干名が参加し、マニラ郊外のフィリピン軍基地で開会式が行われた。
駐フィリピンのソン・キム米大使(57歳)は、当該合同演習は両国の長い同盟関係の証しのひとつで、今後も地域の平和と安定のため続けられると語った。
なお、フィリピン政府高官は、同軍事演習が中国を標的としたものではなく、テロ対策及び人為的事故、あるいは自然災害のための訓練だと強調している。
同日付フランス『フランス24』オンラインニュース(『AFP通信』配信):「米国・フィリピン両軍、親中政策を行うドゥテルテ政権下で合同実戦演習開始」
5月7日に始まった“ザ・バリカタン”は、ドゥテルテ政権下では2度目の開催となるが、今回は12日間行われる最大規模の演習である。
当該合同演習の米側指揮官である米軍のローレンス・ニコルソン中将は、中国が直近に南シナ海人工島に配備したミサイル装備とは無関係の演習であると強調した。
なお、同演習にはフィリピン軍から5千人、米軍から3千人の兵員、更に日豪両国から合計42人の軍関係者が参加している。
同日付ロシア『RT(ロシア・トゥデイ)ニュース』:「米国・フィリピン両軍の“バリカタン2018”合同軍事演習がフィリピンで開始」
今年で34回目となる“ザ・バリカタン”は、5月7日~18日の間実施される。
同演習の目的は、特にフィリピン側のテロ対策、人道支援、災害救助能力向上とされている。
ただ、演習項目には、陸上、あるいは海上からの侵略に備える訓練も含まれている。
なお、2017年の同演習は約5,400人の兵員が動員されていた。
(注)ザ・バリカタン:フィリピンのタガログ語で“協力して”の意。1985年から毎年米国・フィリピン両軍が実施する合同軍事演習で、2014年からは豪州も毎年参加。
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