米大統領選;共和党に2人目の挑戦者が登場(2019/08/27)
ジョー・ウォルシュ元米下院議員は25日、ABCテレビの番組に出演し、2020年の大統領選に向け、共和党の候補者指名獲得を目指すことを発表した。民主党は多くの候補が乱立しているが、共和党ではトランプ大統領が再選出馬を既に表明しており、ビル・ウェルド元マサチューセッツ州知事が挑戦者として指名争いに名乗りを上げている。
『ABCニュース』 のほか、
『ロイター通信』 や
『AP通信』 などによると、ウォルシュ氏は57歳。2010年の中間選挙で保守系の草の根運動「ティーパーティー」の支援を受け、イリノイ州の下院議員に選出されたが、12年に民主党候補のタミー・ダックワース氏(現上院議員)に敗れて落選し、現在では同州シカゴ地区のラジオ番組の司会者をしている。
ウォルシュ氏は25日朝、ABCテレビの政治討論番組「ジス・ウィーク(This Week)」に出演し、「トランプ氏は大統領に相応しくないので、私が出馬する。...
全部読む
『ABCニュース』 のほか、
『ロイター通信』 や
『AP通信』 などによると、ウォルシュ氏は57歳。2010年の中間選挙で保守系の草の根運動「ティーパーティー」の支援を受け、イリノイ州の下院議員に選出されたが、12年に民主党候補のタミー・ダックワース氏(現上院議員)に敗れて落選し、現在では同州シカゴ地区のラジオ番組の司会者をしている。
ウォルシュ氏は25日朝、ABCテレビの政治討論番組「ジス・ウィーク(This Week)」に出演し、「トランプ氏は大統領に相応しくないので、私が出馬する。誰かが出ていかなければならない。」とトランプ氏の2人目の挑戦者となることを明らかにした。
ウォルシュ氏は、「トランプ氏は弱いものいじめをする臆病者だ。」と述べ、多くの共和党員が自分と同じ気持ちだが、前進するのを恐れているとの見解を示し、選択肢が必要であると主張した。
共和党の全米の組織をとりまとめ、予備選などの党内手続きを統括する共和党全国委員会は、ウォルシュ氏の発表をほぼ無視している。共和党は既に再選を目指すトランプ陣営と共に選挙戦を進める態勢を敷いており、イベントなども合同で実施しているからだ。
これまでトランプ氏の挑戦者として共和党候補者の指名争いに出馬をしたのはビル・ウェルド元マサチューセッツ州知事だけだったが、その選挙活動は未だ弾みがついていない。元下院議員で元サウスカロライナ州知事のマーク・サンフォード氏は7月、連邦債務拡大の問題を理由に予備選への挑戦を検討していると表明した。ウェルド氏は25日、NBCテレビの日曜朝の報道番組「ミート・ザ・プレス(Meet the Press)」で、国のための議論が活発になるとして、ウォルシュ氏やサンフォード氏の出馬を歓迎すると述べた。
共和党では、誰が挑戦者として名乗りを上げても、トランプ氏への支持が強固であり、苦しい戦いを強いられることは間違いない。ロイター通信が調査会社イプソスに委託して先週実施した世論調査によると、共和党支持者の87%が、AP通信による別の調査でも同78%が、トランプ氏の大統領としての仕事ぶりを評価しているという。
閉じる
米ニューヨーク市長、アマゾンの第2本社建設計画の撤回を「企業権力の乱用」と批判(2019/02/19)
米ニューヨークのビル・デブラシオ市長は17日、NBCテレビの番組に出演し、米アマゾン・ドット・コムが同市内に第2本社を建設する計画を撤回したことに対し、「企業の権力乱用の一例」であると批判した。
『CNN』 や
『NBCニュース』 などのメディアが報じている。デブラシオ市長は17日、NBCテレビが日曜朝に放送している報道番組「ミート・ザ・プレス」に出演してインタビューに応じ、アマゾンのニューヨークでの建設計画の撤回について批判を展開した。
デブラシオ市長は、「アマゾンは、ボールを持ったまま帰ってしまった。そして同社がしたことは、米実業界に対する人々の最悪の懸念を確認する結果となった。...
全部読む
『CNN』 や
『NBCニュース』 などのメディアが報じている。デブラシオ市長は17日、NBCテレビが日曜朝に放送している報道番組「ミート・ザ・プレス」に出演してインタビューに応じ、アマゾンのニューヨークでの建設計画の撤回について批判を展開した。
デブラシオ市長は、「アマゾンは、ボールを持ったまま帰ってしまった。そして同社がしたことは、米実業界に対する人々の最悪の懸念を確認する結果となった。」と指摘した。同市長は16日付「ニューヨーク・タイムズ」のコラムでも同様の主張をしている。
アマゾンは2017年9月に西部ワシントン州シアトルに次ぐ第2本社の建設計画を公表。約一年にわたる多くの自治体による激しい誘致合戦の結果、昨年11月、ニューヨーク市クイーンズ区と首都ワシントン近郊の南部バージニア州アーリントン郡の2カ所に分割して建設することを明らかにしていた。
ニューヨークでの建設計画が発表された際、デブラシオ市長はこれを支持し、第2本社周辺地域での大規模な公営住宅開発のプロジェクトなどで、地元住民が確実に恩恵を受けるとの見方を示した。しかし、平均給与15万ドル(約1,650万円)の雇用を2万5,000人分創出すれば、15億2,500万ドル(約1,690億円)の助成金を与えるなど、アマゾン誘致のために提示した条件に対し、多くの民主党議員などから批判の声が続出するとともに、地元住民の強い反発を招き、アマゾンは今月14日、撤回の決定を発表した。
デブラシオ市長は17日、ニューヨーク市はアマゾンに「公正な条件」を提示したが、一部の反対派住民らの反対の後、同社は「独断的」な決定により計画を撤回した、パートナーシップを結びたいと言っていたが、批判を受けたらすぐに立ち去ったと非難した。
アマゾンの計画撤回は、地元民主党の首長や議員らの間に分断を招いている。デブラシオ市長やニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は同社の計画を歓迎したが、選挙区が建設予定地と隣接するアレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員らは、強く反発していた。アマゾンが計画の撤回を発表すると、クオモ知事は、地元の政治的利益にとらわれていると一部の議員らを非難したが、オカシオ=コルテス氏は勝利宣言をしている。
閉じる
その他の最新記事