2020年の人口大流出で下院の議席数も減(2020/12/25)
高い税金、ロックダウンや、コロナ規制により、カリフォルニア州の人口増加率が今年、過去最低を記録した。州議会の議席と選挙人団の人数が減らされるほどの人口流出が始まっているという。
米
『ワシントン・エグザミナー』によると、カリフォルニア州公共政策研究所の人口統計学者ハンス・ジョンソン氏は、カリフォルニア州からの人口流出について、「かつては堅調な人口増加率を記録していた州で、大きな変化が起こっている」と述べている。人口流出は3年ほど前から始まっていたが、今年に入り、カリフォルニア州の人口増加が完全に止まったという。
ジョンソン氏は、人口の減少により、州は選挙人の投票で議席を失うだけでなく、連邦下院議会の議席も失う可能性があると付け加えた。...
全部読む
米
『ワシントン・エグザミナー』によると、カリフォルニア州公共政策研究所の人口統計学者ハンス・ジョンソン氏は、カリフォルニア州からの人口流出について、「かつては堅調な人口増加率を記録していた州で、大きな変化が起こっている」と述べている。人口流出は3年ほど前から始まっていたが、今年に入り、カリフォルニア州の人口増加が完全に止まったという。
ジョンソン氏は、人口の減少により、州は選挙人の投票で議席を失うだけでなく、連邦下院議会の議席も失う可能性があると付け加えた。
カリフォルニア州民の流出の背景には、度重なる増税と、新型コロナウイルス対策のために取られた厳格なロックダウンや規制によって、同州での生活を続けられなくなっている人が増えていることが挙げられる。リモートワークの推進により、職場の近くに住む必要性が下がったことで移住に加速がかかっている。
州民は、厳格なコロナ規制を継続的に課する州や地方自治体に対し不満をためており、ロックダウン措置に対する大規模な抗議活動が行われるだけでなく、同州民主党知事のギャビン・ニューサムに対するリコールを求める署名活動も進められている。『フォックスニュース』によると、リコールを求めるためには3月中旬までに150万人の自筆による署名が必要とされているが、12月時点で既に約84万人が署名した。
『ロサンゼルスタイムズ』によると、州民にとっては、パンデミックで引き起こされた驚異的な失業率に直面するカリフォルニア州での高い住宅費が最大の課題となっている。農村部では既に数年前から、主に仕事がないために住民を失っていたが、現在は都市部でも住民の流出が顕著となっている。
この「出カリフォルニア記」の話題は、ここ数週間の間にテスラとオラクルの2大テクノロジー企業が、それぞれテキサスとハワイに移住すると発表したことで、注目を浴びることになったという。
『MSN』によると、新型コロナウイルスの影響でカリフォルニアからのテクノロジー企業の流出も加速している。オラクルは11日に、本社をカリフォルニア州からテキサス州オースティンに移転したことを発表した。この移転は、テスラのイーロン・マスク社長がロサンゼルスからオースティンに移転することを発表した数日後に行われた。ヒューレット・パッカード・エンタープライズや、ソフトウェア大手パランティア・テクノロジーズなども移転を発表している。
閉じる
米クオモ知事、コロナ規制下のニューヨーク州で6,700人の観客を入れたフットボール試合を行う計画を発表(2020/12/25)
米ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は、新型コロナウイルスにより、多くの企業や店が閉鎖された同州で、バッファロー・ビルズのプレーオフ戦に6,000人を超えるファンの参加を許可する計画を発表し、新たな批判の波を巻き起こしている。
『ロシアトゥデイ』によると、クオモ知事は、アメリカンフットボールのニューヨーク州チーム、バッファロー・ビルズの大ファンとして知られている。そんな彼が23日の記者会見で、「バッファロー・ビルズは、次のプレーオフ戦に6,700人のファンを入れた試合を提案した。 保健当局は、ファンが入り口で迅速抗体検査Rapid Testを受け、入場後はマスク及び接触の追跡方法を検討している」と発表したことで、批判の声が上がっている。...
全部読む
『ロシアトゥデイ』によると、クオモ知事は、アメリカンフットボールのニューヨーク州チーム、バッファロー・ビルズの大ファンとして知られている。そんな彼が23日の記者会見で、「バッファロー・ビルズは、次のプレーオフ戦に6,700人のファンを入れた試合を提案した。 保健当局は、ファンが入り口で迅速抗体検査Rapid Testを受け、入場後はマスク及び接触の追跡方法を検討している」と発表したことで、批判の声が上がっている。なお、同知事は記者会見の2日前に、この試合に自身も観戦を希望していることを話していた。
ニューヨーク州では、レストランを筆頭とする多くの中小企業が、長引くロックダウン措置により苦しい経営状況に直面している。多くの企業が、「Barstool Sports」のような会社によって設立されたファンドを通じて、個人的に財政支援を求めている。一方で、エンターテイメントビジネスは規制対象外となっていることに批判の声が上がっている。例として、レストランが屋内での食事を持つことが禁止されている一方で、NBC放送局のバラエティー番組「サタデーナイトライブ」は、ライブスタジオに観客を入れて撮影を続けることが許可されている。
『MSN』によると、ニューヨーク州の毎日のコロナによる死亡者数は 5月15日以来の最高値を記録するようになっており、22日には164人が死亡し、新たに200人が入院している。現在州全体では6,700人以上が新型コロナウイルス感染で入院している。
今回クオモ知事自身も観戦を希望している試合は、ニューヨーク西部にあるバッファロー・ビルズのスタジアムで行われる予定となっている。しかし西部地域の検査陽性率は7.3%と高い値で推移している。一方で、ニューヨーク市の検査陽性率は4.9%となっており、バーやレストランが多く、何千人もの人が廃業に追い込まれたマンハッタンは、2.65%とさらに低い。しかし、クオモ知事は、感染率が非常に高く、ニューヨーク市は人口が多く感染しやすくなっていると言う理由から、25%の収容率でも屋内での食事を再開させることを拒否している。
知事室は、感染率の数値、またはなぜ、新型コロナウイルスがより出回っている地域のスタジアムに6,700 人が一度に集まることが、 25 % または 50 % の収容率でレストランを営業するよりも安全だと考えているのか、その理由を明らかにしなかった。また、レストランでも、入り口で迅速抗体検査Rapid Testを受けるシステムを導入すれば営業を再開できるかどうかについてもコメントはしなかった。
閉じる
その他の最新記事