反トランプ派の共和党重鎮、トランプに追い風となる泡沫候補に早めの立候補断念を要求(2)【米メディア】
7月28日付
『Media-ite』(2009年設立の政治・メディア問題専門のニュースサイト)は、複数の共和党重鎮が、ミット・ロムニー上院議員(76歳、ユタ州選出、2019年初当選)が提唱する“トランプをして共和党大統領選候補にさせないため、票の分散にしか役立たない泡沫候補に早期撤退を促すべく、共和党大口献金者への協力要請”に賛同し始めたと報じている。
複数の共和党重鎮が今週、ミット・ロムニー上院議員による、“2月までに反トランプの候補者推薦でひとつにまとまること”との提唱に賛同する旨表明している。...
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7月28日付
『Media-ite』(2009年設立の政治・メディア問題専門のニュースサイト)は、複数の共和党重鎮が、ミット・ロムニー上院議員(76歳、ユタ州選出、2019年初当選)が提唱する“トランプをして共和党大統領選候補にさせないため、票の分散にしか役立たない泡沫候補に早期撤退を促すべく、共和党大口献金者への協力要請”に賛同し始めたと報じている。
複数の共和党重鎮が今週、ミット・ロムニー上院議員による、“2月までに反トランプの候補者推薦でひとつにまとまること”との提唱に賛同する旨表明している。
『ザ・ヒル』政治専門紙(1994年創刊)報道によると、まず、ジョン・スーン上院少数党院内幹事(62歳、サウスダコタ州選出、2005年初当選)は、“ロムニー議員の言うとおり、2月26日までにはかなり運動資金が底をつく候補者も出てきて、優劣がはっきりするだろう”としながらも、“支持率下位の候補者に、立候補を取り下げろと誰が引導を渡すのかは難しい問題だ”とコメントしたという。
ただ、同幹事は、“共和党の候補者の多くは反トランプの気持ちで戦っている”とし、“従って、最終段階でトランプを打ち負かすと思える候補者が絞られてきたならば、迷いなく同候補者の支持に回るだろう”とも言及している。
また、ジョン・コーニン議員(71歳、テキサス州選出、2002年初当選)は、“ロムニー議員の提案は大変現実的なものだ”とし、“(トランプでは)有権者をして共和党を勝たせてくれるとは思えないからだ”と賛同したという。
そして、ケビン・クラマー議員(62歳、ノースダコタ州選出、2019年初当選)も、現在は
共和党予備選に立候補を表明しているダグ・バーガム現ノースダコタ州知事(66歳、2016年就任)を支持しているが、“最終的には、全米の有権者が大統領になって欲しいと思われる候補者を支持したい”とした上で、但し、それはトランプではないと断言している。
更に、上院共和党政策委員会委員長のジョニ・アーンスト議員(53歳、アイオワ州選出、2015年初当選)は、“我々が選挙で勝利するためには、全有権者の支持を取り付ける必要があり、そのため最終的には皆が一つになって(トランプではない)強力な候補者に一本化することが望ましい”と強調している。
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反トランプ派の共和党重鎮、トランプに追い風となる泡沫候補に早めの立候補断念を要求【米メディア】
7月24日付
『ニューヨーク・ポスト』紙、
『ザ・ヒル』政治専門紙は、共和党重鎮が、トランプをして共和党大統領選候補にさせないため、票の分散にしか役立たない泡沫候補に早期撤退を促すべく、共和党大口献金者への協力を呼びかけたと報じている。
ミット・ロムニー上院議員(76歳、ユタ州選出、2019年初当選)は7月24日、共和党大口献金者に対して、票の分散をもたらし結果的にトランプに追い風となってしまうような泡沫候補に早期撤退を促すべく、協力を要請した。...
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7月24日付
『ニューヨーク・ポスト』紙、
『ザ・ヒル』政治専門紙は、共和党重鎮が、トランプをして共和党大統領選候補にさせないため、票の分散にしか役立たない泡沫候補に早期撤退を促すべく、共和党大口献金者への協力を呼びかけたと報じている。
ミット・ロムニー上院議員(76歳、ユタ州選出、2019年初当選)は7月24日、共和党大口献金者に対して、票の分散をもたらし結果的にトランプに追い風となってしまうような泡沫候補に早期撤退を促すべく、協力を要請した。
同上院議員は、2012年の大統領選で共和党候補になった経歴を持つが、トランプに有利にはたらくことのないよう、勝ち目のない泡沫候補には遅くとも来年2月26日までに撤退させる必要があり、7月24日付『ウォールストリート・ジャーナル』紙に投稿して、大口献金者らもそのように行動するよう呼びかけたものである。
現在、共和党予備選には十数名が立候補しているが、同上院議員は、今のままだと世論調査会社リアルクリアポリティクス(2000年設立)の直近のデータで、2位候補に33.3%の大差をつけて首位を走るトランプを(2位以下の候補者の票分散で)結果的に勇気付けることになりかねないと懸念している。
そこで同上院議員は大口献金者に対して、“2月26日に最初の口火を切るサウスカロライナ州予備選投票日までに、勝ち目がないと判断されたら即時撤退を表明し、かつトランプ対抗馬の支持に回ることを約する候補者にのみ献金するよう要請する”と訴えた。
同議員は、“2012年大統領選予備選で、自身が候補となった際、最後まで競合したマイク・ハッカビー元アーカンソー州知事(現67歳、1996~2007年在任)及びリック・サントラム元ペンシルベニア州選出上院議員(現65歳、1995~2007年在任)が協力支援してくれたお陰で共和党がひとつになれた”とコメントした。
更に同議員は、“共和党はもとより米国にとっても、予備選候補は、人柄のみならず若い世代からも支持される人物に委ねるべきであって、決して復讐(前回選挙の敗退や複数の訴追案件に対して)に拘泥したり、自分中心のエゴを貫くような候補者を選ぶべきではない”とも強調している。
なお、現在までのところ、トランプの対抗馬として、ロン・デサンティス現フロリダ州知事(44歳、2019年就任)、ニッキー・ヘイリィ元国連大使(51歳、2017~2018年在任)、実業家ビベック・ラマスワミ氏(37歳)らが奮闘している。
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