先週末の集会で騒ぎは起こった。ミルクシェイクを投げつけたポール・クラウザー氏(32)が公共での暴行の疑いでその場で逮捕された。「こういう奴らに対する正しい抗議行為だ」とクラウザー氏という。
ファラージ代表を保護するために、エディンバラのマクドナルドにファラージ代表が話している間ミルクシェイクの販売を中止するよう当局は要請していたが、事件はその後で起こった。
事件後ファラージ代表は次のようにツイートした。...
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先週末の集会で騒ぎは起こった。ミルクシェイクを投げつけたポール・クラウザー氏(32)が公共での暴行の疑いでその場で逮捕された。「こういう奴らに対する正しい抗議行為だ」とクラウザー氏という。
ファラージ代表を保護するために、エディンバラのマクドナルドにファラージ代表が話している間ミルクシェイクの販売を中止するよう当局は要請していたが、事件はその後で起こった。
事件後ファラージ代表は次のようにツイートした。「悲しいことだが、残留派の中には普通の選挙運動ができなくなるまで過激になってしまったものもいる」そして警察にクラウザー氏を告訴すると伝えた。
ロンドンのクイーン・メアリー大学政治学部のティム・ベール教授は、ミルクシェイク投げは英国政治の伝統を受け継いでいるとYAHOO!ニュースに語った。「英国には、政治家に何かを投げつけるという長い歴史がある」とベール教授はいう。「1960年代には首相がたまごを投げつけられたが、それは寛大に受け取られた。これは政治家が受けた脅迫のなかで最も重大なものでは、おそらくない。これは非常に過激な政治家に対して感じる強い抗議感情を表す方法で、世間からひどく非難される危険を冒さずに、ニュースの取れ上げられる方法である。やるべきでなないだろうが、英国民は心配するより、いくらか面白がっているように思う」
一般の声が聞こえてくる前に、テレーザ・メイ首相がファラージ氏へのミルクシェイク投げを非難し、元首相のトニー・ブレア氏もこの抗議行為を非難した。「恐ろしく、ばからしいことで、やるべきではない」とブレア氏はいう。「こんなことは我慢できない。犯人が自分の世界観を持つことは構わない。しかし、誰かに反対だから、話をやめさせ、集会を邪魔しようとものを投げつけることはやめよう。本当にばかげている」
ベール教授はファラージ代表をきっかけに、ミルクシェイク投げがもっと主流の政治家に向く可能性があるという。
ミルクシェイクは伝統的なたまご投げの進化形だ。卵投げは英国政治では比較的よく起こっている。ハロルド・ウィルソン首相とジョン・メージャー首相に1970年と1992年にそれぞれたまごが投げつけられている。2001年にはジョン・プレスコット副首相がたまごを投げつけた人にパンチを見舞った。
しかし、ベール教授の意見では、ミルクシェイク投げが大変効率的な抗議方法であることはすでに明らかだという。「いくつかの点で非常に効率的な抗議方法だ」とベール教授はいう。「一つは、いま我々はミルクシェイク投げについて話しているし、すべてのマスコミで取り上げられている。二つ目に、政治家のスーツをだめにして1、2時間動きが取れないようにすることだ。予備のスーツをいつも持ち歩いてれば別だが。拭けば取れてしまうたまごとは比べ物にならない。実際ミルクシェイクが投げつけられたら、上空からカモメにフンを落とされたようで、着替えないかぎりどうしようもない」
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