米メディアでトランプの反移民広告放送中止
アメリカの中間選挙を控え、移民キャラバンの暴力、腐敗を前面にキャンペーンを展開するトランプ大統領陣営による選挙広告が、人種差別的だとして、各メディア(NBC,FOX、フェースブック)がこの放送を中止した。
11月6日付
『YAHOO』(AP通信引用)は「FOX,NBC、フェースブックがトランプの人種差別広告を停止」との見出しで以下のように報道している。
NBC,FOXニュース、フェイスブックが月曜、警官2人殺害で有罪となった移民を扱ったトランプ大統領の選挙広告の放送、配信を中止すると発表。CNNも同広告を拒否していた。
これに関し集会に向かうトランプ氏は、「多くの事が反発を招いている。...
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11月6日付
『YAHOO』(AP通信引用)は「FOX,NBC、フェースブックがトランプの人種差別広告を停止」との見出しで以下のように報道している。
NBC,FOXニュース、フェイスブックが月曜、警官2人殺害で有罪となった移民を扱ったトランプ大統領の選挙広告の放送、配信を中止すると発表。CNNも同広告を拒否していた。
これに関し集会に向かうトランプ氏は、「多くの事が反発を招いている。メディアの質問もそうだ」と回答。
NBCはこの時期約2000万人が視聴し高視聴率の「サンデーナイト・サッカー」で既に広告を放送。MSNBCも月曜の「モーニング・ジョー」で広告を放送していた。
先週公開された同広告の内容は、2度送還されカリフォルニアで警官2人の殺害で死刑となったメキシコ移民の男が、法廷で笑いながら「すぐに(刑務所を)出てもっと殺す」と言っている映像が流れ、「民主党が入国させたのだ」と言った後、大勢の移民がフェンスを打ち破ろうとする映像が流され、その後、お決まりのフレーズ“トランプと共和党が米国を安全にする。”と締めくくられるもの。
NBCがウェブ上の反応からまず掲載を取り下げた。その後、FOXの広告担当部も、検討の上取り下げを決めたと発表。既に放送された回数には触れていない。フェイスブックは、広告を放送していたが、その内容は同社の方針に反するもので、間違いであったとスポークスマンが述べた。
トランプ選対部長Parscale氏は、ツイッターで各社の決定は、「不法入国者を支援するものだ」としメディア(FOXには言及せず)は国民の情報を統制しようとしていると述べた。トランプ・ジュニア氏もツイッターでCNNの広告中止に言及し、「偽ニュースしか放送しない。」等とコメントしている。
11月5日付米国『USAトゥデイ』は「CNNが人種差別的と判断したトランプ移民広告を、NBC,FOX、フェイスブックも取り下げる」との見出しで以下のように報道している。
中間選挙を前に、トランプ大統領は、移民を重要な争点としている。30秒の当該広告に関し、インタビューでトランプ氏は「それに関しては知らない。広告は沢山ある、目にする数により効果がある。」と述べている。
この広告を批評家は人種差別的だとし、ニュース校正者はこれを誤解を招きかねないと判断した。
法廷記録では、最初は、共和党が手続きをしている、とアリゾナ・リパブリックが報道。少なくとも1度の送還はビル・クリントン政権時となっているが、他の送還はG.W.ブッシュ政権時だという。
同広告は、トランプ陣営のために制作されたものであり、ネット媒体で法の縛りが無いため、連邦選挙管理委員会の承認を得ていないという。
NBC、FOX,フェースブックが放送した短い広告では、7千人の移民キャラバンがメキシコを超え米国国境に向かう映像で始まり、ナレーションが無いまま、急にブラカモンテスの映像に飛ぶ。その間、「警官殺しのブラカモンテスのような危険で違法な犯罪者は、米国の法を無視する」とのナレーションが流れる。その後キャラバンの映像に戻り、「米国は侵入を容認できない。移民キャラバンは阻止しなければならない」という。その後移民当局でのトランプの映像と、「政権と同盟国が国境や国民の安全を守る」とのナレーションが流れる。最後に、女性が投票ブースに立ちい、「米国の未来はあなたにかかっている。キャラバンを阻止し、共和党に投票しよう。」という内容。
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コンタクトレンズとプラスチック汚染
米国化学学会で発表された論文によると、使い捨てコンタクトレンズの約20%が正しく処理されず水道に流され、規模は小さいが積もり積もれば他の漂流物同様、河川のマイクロプラスチック汚染の原因となりかねないのだという。一部メーカーはリサイクル活動を始めている他、正しい処理の仕方を明記する事が求められている。
8月19日付米国
『USAトゥデイ』は「コンタクトレンズを水道に流すと海のプラスチック汚染を増やす」との見出しで以下のように報道している。
使用済みコンタクトレンズが海や湖の汚染の原因となっている。日曜アリゾナ州立大学研究チームにより発表された論文によると、米国内で推定4500万人が使用しているこの透明なレンズが、ごみやリサイクルされず、しばしば下水に流れ込み、ストローやレジ袋などよりは危険が少ないが、小さくても積み重なれば、川や湖を汚染し海に流されかねないのだ。...
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8月19日付米国
『USAトゥデイ』は「コンタクトレンズを水道に流すと海のプラスチック汚染を増やす」との見出しで以下のように報道している。
使用済みコンタクトレンズが海や湖の汚染の原因となっている。日曜アリゾナ州立大学研究チームにより発表された論文によると、米国内で推定4500万人が使用しているこの透明なレンズが、ごみやリサイクルされず、しばしば下水に流れ込み、ストローやレジ袋などよりは危険が少ないが、小さくても積み重なれば、川や湖を汚染し海に流されかねないのだ。
コンタクトレンズ使用者の20%ほどはごみに捨てずシンクやトイレに捨ててしまうのだという。レンズは耐久性のあるプラスチックでできているため、微生物により完全には分解しない。下水処理施設を調査すると、より小さく砕かれた状態だったが、魚や鳥、動物が呑み込めてしまう。米国で一日に約14億枚のレンズが使用され、5万ポンド分が水道に流され処理施設に送られると見られている。
ボシュロム(Bausch & Lomb)のみが、リサイクル計画を推進しており、2016年から使用済製品の回収をはじめ、2500万人の使用者のごみは7トンに上った(眼科医院に持ち込んだり、同社リサイクルセンターへ郵送可能)。ジョンソンアンドジョンソンは、年間5億枚を生産する包装用紙をへらし、リサイクルに取り組んでいるが、レンズ回収は行っていないという。
問題回避のためレンズの使用を禁止するのは適当でない。より長期間使用できるものに置き換えるのが早急な対策ではあるが、使用者に処理方法を適切に伝える事も大切である。レンズだけでなく、プラスチックとアルミで出来ているパッケージ対策も同様に重要だ。
同日付米国『ニューヨークタイムズ』は「コンタクトレンズを流す前に知っておくべきこと」との見出しで以下のように報道している。
使い捨てコンタクトレンズをトイレやシンクに流すことが、マイクロプラスチック汚染問題につながるとの調査が米国化学学会で発表された。全米で4500万人が使用するコンタクトレンズだが、多くは使い捨てレンズを使用している。
流されたレンズが水処理場に送られると、容易に生物分解せず、小さく砕かれるだけで水に流れ込む。環境へ悪影響を与え、マイクロプラスチック汚染を加速する危険があるという。
コンタクトレンズの包装には処分の仕方が示されていない。処理方法のラベルを貼るなどの対策が求められる。メーカーの中には、リサイクル計画を始めたところもある。プラスチック問題の中では小さな規模だが、対策として日々減らすことができる問題である。
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