米メキシコ国境の壁のシーソーにデザイン賞(2021/01/20)
10年越しのプロジェクトで、2019年米国とメキシコの国境の壁をまたいで一時的に設置されたピンクのシーソーが、国際的なデザイン賞を受賞した。
1月20日付
『Yahooニュース』(BBCニュース引用)は「米メキシコ国境壁のピンクのシーソーにデザイン賞」との見出しで以下のように報道している。
壁は人々を離すために設計されるが、このシーソーはメキシコと米国の国境の人々を繋げていた。「Teeter-Totter Wall(シーソーの壁)」が、ロンドンのデザイン博物館が毎年主催するデザインアワード「ビーズリー・デザインズ・オブ・ザ・イヤー2020」に輝いた。...
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1月20日付
『Yahooニュース』(BBCニュース引用)は「米メキシコ国境壁のピンクのシーソーにデザイン賞」との見出しで以下のように報道している。
壁は人々を離すために設計されるが、このシーソーはメキシコと米国の国境の人々を繋げていた。「Teeter-Totter Wall(シーソーの壁)」が、ロンドンのデザイン博物館が毎年主催するデザインアワード「ビーズリー・デザインズ・オブ・ザ・イヤー2020」に輝いた。
シーソーは壁の柵を挟んで置かれ、両国の人が一緒に遊べるようにしたもの。メキシコのフアレス市のロナルド・ラエルとヴァージニア・サン・フラテッロが置いたもので、20分しか設置されていなかったにもかかわらず、人々がシーソーを使っている動画が拡散された。
10年かけて当プロジェクトを温めてきたクリエーターらは、国境問題をユーモアを用いてフランクに語りたかったとする。デザイン博物館の館長は、「シーソーが人を繋ぐ役割をした。人々を分断しようとする力を、人は乗り越えられるのだという革命的で感動的なメッセージを伝えている。」としている。
19日付米国『NPR』は「米メキシコ国境の壁に建てられたシーソーが栄誉あるデザインアワードを受賞」との見出しで以下のように報道している。
メキシコと米国両側の子どもを一緒に遊ばせようと、国境の壁に一時的にシーソーを置くアートプロジェクトが、ロンドンのデザイン博物館の今年のベストデザイン賞に輝いた。総合部門と交通部門両方で入賞を果たした設計者のロナルド・ラエル氏(カリフォルニア大学の教授)は、「我々が壁でなく橋を築きはじめるようというこの変化の時代に希望を与えるもの」としている。
2019年7月に設置された鉄の壁は、トランプ大統領の強硬な移民政策の柱で、米国とメキシコを分断する巨大な障壁との意味合いがあったが、一瞬でも、両国の子どもが公園のおもちゃを分かち合える支点となった。デザイン界のオスカーとも言われるこの賞に、サン・フラッテロ氏は、「このプロジェクトは我々が期待していなかった方法で世界が共鳴した。多くの人々が共にあることと、未来への希望と可能性を求めていることを示している。」としている。
シーソーのプロジェクトは、バンクシーがストームジー(英国のラッパー)のためデザインした防弾チョッキを含む、数十各国70項目以上の候補から選ばれた。CDC(米国疾病予防管理センター)の委託でAlissa EckertとDan Higginsがデザインした恐怖を抱かせるあの有名な「グレーと赤で描かれた新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)の画像」はグラフィック部門で入賞した。商品部門では、代用肉のハンバーガーの「インポシブル・バーガー2.0」が入賞している。
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米テスラの自動運転車で死亡事故(2016/07/01)
米電気自動車メーカー、テスラモーターズは同社の「モデルS」での「自動運転機能」作動中に同乗中の運転手の死亡事故が起き、米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)が調査を開始したと発表。同自動運転車は、高速道路上で強い日差しでまぶしく見えた白いトレーラーに気づかず、その下に潜りこみ衝突したという。東京オリンピックでの国産自動運転車実用化や、グーグル等大手自動車メーカーによる自動運転車のテストへの関心が高まる中この死亡事故は起きていた。テスラの自動運転は、光に比較的弱いとされるカメラを主に駆使して制御され技術的には初歩的かつ補助機能にすぎないとされる。自動運転車の普及により交通事故は減少すると期待されるが、安心して実用化されるまでには、瞬時にモラルに沿って意思決定を下すシステムを体現する必要があり、まだ道のりは遠い。
7月1日付米
『ABCニュース』は「テスラ車の自動運転中の運転手死亡事故で安全性調査」との見出しで次のように報道している。
・トレーラーと接触し死亡事故を起こしたテスラの事故報告を受け米道路交通安全局(NHTSA)が調査を開始。
・テスラは文書で、死亡事故は「不運の損失」とし自動運転機能作動中の初の事故とした。同社は1億3000万マイル(2億900万Km)の自動運転走行実績があり、米国内では9400万マイル1件、世界中では6000万マイルに1件の死亡事故が起きていると説明。...
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7月1日付米
『ABCニュース』は「テスラ車の自動運転中の運転手死亡事故で安全性調査」との見出しで次のように報道している。
・トレーラーと接触し死亡事故を起こしたテスラの事故報告を受け米道路交通安全局(NHTSA)が調査を開始。
・テスラは文書で、死亡事故は「不運の損失」とし自動運転機能作動中の初の事故とした。同社は1億3000万マイル(2億900万Km)の自動運転走行実績があり、米国内では9400万マイル1件、世界中では6000万マイルに1件の死亡事故が起きていると説明。
・高性能電気自動車で知られるテスラは、昨年、自動で車線変更、スピード調整やブレーキ操作可能なシステムを発表。
・トレーラーは高速道路上で前方に横切り垂直に入ってきた。自動運転機能も運転手も日差しが反射した白いトレーラーの側面に気づかなかったためブレーキが作動しなかったためモデルSはトレーラーに滑り込み、その重みでフロントガラスがつぶされた。
・同社によると、自動運転機能に切り替えると「自動運転中も常にハンドルから手を離さないでください」、「常に責任を持って運転してください」との警告が表示される。
・研究を重ねた自動運転の台頭で交通事故は減少すると期待されるが、モラルのジレンマが問題。科学者は、自動運転機能のプログラマーは、技術よりむしろ倫理(有事の際ドライバーや乗客より歩行者を守るような)に従い意思決定が出来るアルゴリズムを開発する必要があるとする。
同日付
『ヤフー』は、次のように報じている。
・フロリダで5月7日テスラのスポーツカー「S」は「自動運転」モード作動中にトレーラーと衝突、米国発の自動運転車死亡事故を起こした。米道路交通安全局は報告書によるとトレーラーが左折しテスラ車と衝突したとする。米政府はテスラのシステムの設計及び性能を調査中。
6月30日付米
『NPR』は運転手に関し次の様に報道している。
・亡くなった運転手の男性に関し、テスラのブログ投稿では、「同社及び電気自動車界の大切な一員で、技術革新に尽力し生涯を捧げていたとし、「フォーブス」などのメディア数社はオハイオ州の技術主任で元海軍特殊部隊のジョシュア・ブラウン氏(40)だと身元を報道。
同日付米
『シアトルタイムズ』(AP通信)は「テスラの運転手、自動運転中事故死」との見出しで次の様に報道している。
・事故死した技術会社の事業主だったブラウン氏は、テスラ「モデルS」を「テッシー」と呼び、最新自動運転機能を称賛していた。
・トレーラーの運転手フランク・バレッシ氏(62)は、テスラの運転手は運転中「ハリーポッターを見ていた」ようで高速でぶつかってきたという。電柱が倒れた事故後も映画は流れていたという。テスラ側はモデルSでのビデオ鑑賞は不可能だと主張している。
・自動運転は複数のカメラ、電波探知、レーザー、コンピュータを駆使し、障害物の有無を感知しているが、特段にカメラ機能を活用するテスラ車は光への対応が難しい。改良の過程で更なる死亡事故の恐れがある、と自動車販売のケリーブルーブックのアナリストは指摘する。
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