IMF:関税は米国経済にもダメージ
先週トランプ米大統領が鉄鋼やアルミの輸入増が安全保障上の脅威になっているとの理由で鉄鋼に25%、アルミに10%の関税を課す方針を表明した。これに対しIMF(国際通貨基金)は関税は貿易相手国だけでなく鉄鋼やアルミを使用する米国の産業(製造業や建設業)にも悪影響となると指摘している。
3月2日付米国
『CNBC』(ロイター通信引用)は「IMFが鉄鋼やアルミへの関税は経済に悪影響となる可能性を指摘」との見出しで以下のように報道している。
金曜IMF(国際通貨基金)は米国の鉄鋼やアルミへの関税が米国及び貿易相手国の経済にダメージを与えると警告し、各国には報復措置に頼らず貿易摩擦解消に努めるよう促した。「トランプ大統領が発表した輸入規制は外国だけでなく、鉄鋼やアルミの供給先となる製造業や建設業を含む米国国内の経済にもマイナスとなる」と簡潔な声明を出している。...
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3月2日付米国
『CNBC』(ロイター通信引用)は「IMFが鉄鋼やアルミへの関税は経済に悪影響となる可能性を指摘」との見出しで以下のように報道している。
金曜IMF(国際通貨基金)は米国の鉄鋼やアルミへの関税が米国及び貿易相手国の経済にダメージを与えると警告し、各国には報復措置に頼らず貿易摩擦解消に努めるよう促した。「トランプ大統領が発表した輸入規制は外国だけでなく、鉄鋼やアルミの供給先となる製造業や建設業を含む米国国内の経済にもマイナスとなる」と簡潔な声明を出している。
木曜、トランプ大統領は安い海外製品から米国の雇用を守るため、鉄鋼に25%、アルミに10%の関税を課すことを来週にも決定すると発表。その翌日、EUが報復措置の可能性を示し、フランスは関税は受け入れられない、中国はトランプ氏に自制するよう促し、米国への鉄鋼とアルミの最大輸出国であるカナダは関税が課せられたら報復すると反応している。
IMFのいう経済への悪影響は具体的なものでないが、189か国が参加し4月に行われる「世界経済見通し」会合に向けてIMFは準備を進めているところである。
同日付イスラエル『タイム・オブ・イスラエル』(AFP通信引用)は「国際通貨基金、トランプの関税は米国や世界経済に悪影響と予測」との見出しで以下のように報道している。
IMFのジェリー・ライス報道官は、米国の関税措置により、他国が国家安全保障のために輸入規制を正当化する懸念が広がると指摘。他国にも貿易摩擦解消への協力を求めた。
金曜、トランプ米大統領は「貿易戦争は良い事で楽勝だ」等とツイッターで述べたことで、世界経済や株価への影響が懸念される事態となった。EUの貿易担当幹部は報復措置に出るとしたが、貿易戦争を避けるチャンスはまだあるとし、来週の署名前に(トランプ氏に)考え直してほしいと述べている。また、「世界の貿易戦争とは、失業、経済の低成長、貿易相手国との関係悪化を意味する。EUは考えを共にする国々(日本、カナダ、トルコ、メキシコを含む)と世界貿易機関(WTO)の訴訟に持ち込むであろう」としている。
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北朝鮮兵士が韓国へ亡命
韓国軍によると、13日午後、南北軍事境界線上にある板門店の共同警備区域(JSA)で、北朝鮮兵士が韓国側に亡命を図り、北朝鮮軍の銃撃を受けた。韓国側が確保しヘリで病院に搬送、意識は回復したが生命にかかわる負傷かは不明だという。南北間での銃撃戦は起きていないが、韓国軍は北朝鮮の挑発に備え、警戒レベルを強化している。非武装地帯の板門店では、両国の兵士は数メートルの距離で監視を行い、両国の人気観光地でもある。また同日、韓国ではアメリカ人男性が北朝鮮へ入国しようと禁止区域に立ち入ったとして拘束されている。
11月13日付
『AFP通信』は「負傷北朝鮮兵士が韓国へ亡命」との見出しで以下のように報道している。
韓国軍によると、月曜北朝鮮の兵士が軍事境界線上にある板門店の共同警備区域(JSA)の北朝鮮側で撃たれ負傷し、韓国側で発見された。人物の特定はまだだが、軍服からすると下級兵士とみられ、肩とひじから血を出していた。休戦区域での事件は稀。観光客も立ち入る国境付近で、両国の兵士はここでのみ顔を合わせる。...
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11月13日付
『AFP通信』は「負傷北朝鮮兵士が韓国へ亡命」との見出しで以下のように報道している。
韓国軍によると、月曜北朝鮮の兵士が軍事境界線上にある板門店の共同警備区域(JSA)の北朝鮮側で撃たれ負傷し、韓国側で発見された。人物の特定はまだだが、軍服からすると下級兵士とみられ、肩とひじから血を出していた。休戦区域での事件は稀。観光客も立ち入る国境付近で、両国の兵士はここでのみ顔を合わせる。
韓国軍は、「国境を越え自由の家(韓国側にある)へ向かう北の兵士を確保した」と発表。韓国兵士は銃声を聞いたという。軍の発表では、兵士は国連のヘリで私立病院に搬送され、意識は回復しているが、生命にかかわる負傷かどうかのコメントは避けた。
事件当時の月曜は観光ツアーが休業のため、この共同警備区域(JSA)に観光客はいなかったという。両国間の銃撃戦は起きなかったが、韓国軍は北朝鮮の挑発に備え、警戒レベルを強化している。
一方、韓国警察は同日、禁止区域に立ち入ったとして米国人1人を逮捕した。北朝鮮に渡ろとしていたとみられる。ルイジアナ出身の58歳男性で、先週韓国に入国し「政治的目的」で北朝鮮入国を希望していたが、地元韓国の村民に通報され、スパイ容疑で取り調べを受けている。
同日付米国『ヤフーニュース』は「韓国:北朝鮮が韓国亡命兵士に発砲」との見出しで以下のように報道している。
北朝鮮の兵士が、非常に警備の厳しい共同警備区域(JSA)を超えようとした仲間の兵士に発砲。北朝鮮兵士は度々韓国へ亡命しているが、韓国側兵士と数メートルの距離で顔を突き合わせる共同警備区域(JSA)を超えた亡命は稀である。
朝鮮戦争後、約3万人の北朝鮮兵士が韓国へ亡命しているが、多くは中国との国境を越えた亡命である。
非武装地帯に米国大統領はしばしば視察に来るが、アジア歴訪中のトランプ大統領が視察を予定していた先週は、濃霧のためヘリが着陸できないため中止となった。
板門店では、北朝鮮兵士は、双眼鏡で韓国側を監視。一方、韓国側の兵士は、背が高く、飛行機操縦士用眼鏡をかけ、銅像のように微動だにしない。ここは両国側からの人気観光スポットである。
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