ウィキリークスがCIAのハッキング技術文書公開(2017/03/08)
内部告発サイト「ウィキリークス」が7日、米中央情報局(CIA)の極秘ハッキング計画文書「Vault 7」(全部で8761点とされる)の一部公開を発表した。そこには、2012年からCIAが海外の標的から情報を収集し、最先端のソフトウエアを使ってスマートフォンやコンピューターに侵入する技術が記載されているという。資料の第1部「Year Zero」には車を遠隔操作する方法が書かれており、密室での暗殺も可能だという。
ウィキリークスは、「CIAは秘密を保持する統率力を失っている」と主張。また、CIAへの権力の集中を危惧する「ある筋」がそれを公けに議論することを目的とし公開したという。「ある筋」は、CIAのハッキングは”権力の乱用“で、その安全性やサイバー攻撃の民主的統制力に関し早急に公の場で議論する余地があると主張しているという。
3月7日付米国
『ABCニュース』(AP通信引用)は「ウィキリークスがCIAのハッキングツールに関する文書公開」との見出しで以下のように報道している。
ウィキリークスは火曜、政府がユーザーのPCやアップル、グーグル、マイクロソフト、サムソンのスマホやスマートTV等にまで侵入できるツールに関する大量極秘ファイル文書を公表するとした。文書には暗号やウィルス防止ツールを破るマル秘方法が書かれているという。...
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3月7日付米国
『ABCニュース』(AP通信引用)は「ウィキリークスがCIAのハッキングツールに関する文書公開」との見出しで以下のように報道している。
ウィキリークスは火曜、政府がユーザーのPCやアップル、グーグル、マイクロソフト、サムソンのスマホやスマートTV等にまで侵入できるツールに関する大量極秘ファイル文書を公表するとした。文書には暗号やウィルス防止ツールを破るマル秘方法が書かれているという。政府ハッカーが開発したものや外部から購入したものがあるとというツール自体は合意が得られない限り公開を避けるという。
インターネットに接続されたTVも盗聴器に使用、同様にPC接続された新型の車へのハッキングもCIAは試みていたとする。
この公表を受け、ユーザーらは安全性を懸念、トランプ大統領を含む米政府関係者も同様の危険があるものを使用しており、上院諜報委員会のヌネス委員長やヘイデン元CIA長官も懸念。
文書にあるツールの名前は変わっており、「バーテンダー」、「マルガリータ」、「ファイトクラブ」、「リッキーボビー」(コメディ映画「タラデカ・ナイト」の主役)等があり、「リッキーボビー」はMSWindows最新版のファイルに侵入できると書いてある。
CIAは海外の協力政府や米国家安全保障局と協力しており、ツール情報はCIA,NSA等の米国情報機関に加え、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、英国の情報機関とも協力関係にあると記されている。文書には、海外から伝授されたデジタル諜報技術の中核に関するデータも掲載されているという。ウィキは文書中の「CIAが攻撃目標とするラテンアメリカ、欧州、米国」の詳細は公開しないとしている。
同日付ロシア
『スプートニク』は「CIAが車をハッキングし「密室暗殺」まで狙っているとウィキリークスが警告」との見出しで次のように報道している。
ウィキリークスが公表したCIAの極秘情報資料名「Vault 7」によると、2014年10月時点で、CIAは密かに車やトラックへ侵入し操る事を企て、その目的は特定されていないが、そうとは気づかれずに暗殺する指示をCIAに与えられるほどの規模だったという。
多くの最近の車はアクセルやブレーキ、ハンドルやドアロック、エアバック等の主要部分はコンピュータ制御されており、2014年ハッカーらは、車の中でラップトップを使い、高速道路で「Wired」の記者が運転中のジープ・グランド・チェロキーを(実験で)ハッキングし、車体機能の遠隔操作に成功した。前年にもハッカーらはフォードやトヨタ・プリウスの後部座席でのハッキングに成功している。車のハッキングについては公開文書「ゼロ年」に掲載されており、関連文書はバージニア州ラングレーのCIA本部のサイバー諜報センターに全部で8761点あるとされる。
同日付英国
『インディペンデント』は「ウィキリークスがCIAスパイ資料「Vault7」を公表」との見出しで以下のように報道している。
ウィキリークスのアサンジ氏によると、「CIAのハッキング能力の全貌」が記載されているという「Vault 7」は、これまでで最大級の8,761点から成り、今回一部公開するものでも既にNSA等の情報を暴露したスノーデン氏のものを上回るという。文書中の個人を特定できる名前や場所は編集済であるという。
ウィキリークスは、今回の公表の際、CIAは「極秘情報保持能力の統率を失っている」と主張。CIAに権力が集中しているのではないかと危惧している「ある筋」がそれを議論することを目的とし公開したという。その「ある筋」はウィキへの声明文で、CIAのハッキングは”権力の乱用“でプライバシーの問題はないか、その安全性、広汎性、サイバー攻撃の民主的統制力に関し早急に公の場で議論する余地があると主張していたという。
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米メディア;トランプ政権は北のミサイル対応で試される(2017/02/13)
12日、安倍総理大臣が米国訪問中に、北朝鮮が発射した「ムスダン」改良型とみられる弾道ミサイルが日本海に落下。安倍首相はトランプ大統領との共同記者会見を開き、「断じて容認できない。北朝鮮は国連決議を完全に順守すべきだ」と北朝鮮を非難した。トランプ大統領は北朝鮮、中国が進出する南シナ海を含むアジア地域の安定における日本の重要性を確認できたとみられ、「同盟国である日本を100%支持する」と強調したが、北朝鮮の核開発問題にどう対処していくかが、トランプ新政権の最重要課題に挙げられると米国メディアで報道されている。
2月12日付米国
『ABCニュース』(AP通信引用)は「トランプ政権は北朝鮮のミサイル試射により試されている」との見出しで以下のように報道している。
北朝鮮メディアは、金正恩はミサイル発射をまじかで見てその性能を賞賛したと伝えた。これまで北朝鮮のメディアはトランプ政権移行については比較的沈黙を守っていたが、繰り返し米国に対北朝鮮強硬政策をやめるよう要求し、米国が外交政策転換するまで核ミサイル開発を継続すると宣言、数日前にはロケット打ち上げ計画を明言していた。...
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2月12日付米国
『ABCニュース』(AP通信引用)は「トランプ政権は北朝鮮のミサイル試射により試されている」との見出しで以下のように報道している。
北朝鮮メディアは、金正恩はミサイル発射をまじかで見てその性能を賞賛したと伝えた。これまで北朝鮮のメディアはトランプ政権移行については比較的沈黙を守っていたが、繰り返し米国に対北朝鮮強硬政策をやめるよう要求し、米国が外交政策転換するまで核ミサイル開発を継続すると宣言、数日前にはロケット打ち上げ計画を明言していた。
韓国の実質的大統領も兼ねる、黄教授首相は、北朝鮮をミサイル発射によって「罰する」と述べ、韓国外務相は韓国は同盟国である米国や日本、EU諸国と連携した制裁によっても核計画を廃止しなければ北朝鮮に「国は亡びる」ことを知らしめると述べている。
トランプ政権のステファン・ミラー補佐官は、トランプ大統領と安倍首相は「ここぞいう団結の重要性を表し、北朝鮮の脅威から地域の同盟国を守るというメッセージを世界に発信した
」と述べている。
経済制裁と軍縮の専門家は、トランプ政権にとり、北朝鮮のミサイル発射は大きな課題であり、「日曜のミサイル発射は明らかな国連安保決議の違反で、米国トランプ新政権は対北朝鮮政策や対国連の経済制裁への対応が定まっておらず、今後の政権の危機対処が試されている」と指摘する。
同日付米国
『ブルームバーグ』は「北朝鮮の核開発欲はトランプにとって大きな課題」との見出しで次のように報道している。
米国が中国の助けを借りて北朝鮮に制裁という圧力を加えるか、最終手段に出るのかに迫られるだろう。CNNのFareed Zakaria は、トランプ政権は、北朝鮮が自衛力をつけ米国がそれに警戒しながらいくのか、軍事力を行使し北の核ミサイル能力をくじくのか、という運命の決断を迫られるだろうと述べている。
今回の北朝鮮のミサイル発射は、安倍首相の訪米に合わせての発射ではなかった可能性もある、というのは安倍氏とトランプ氏2人の反応を引き出してしまったため。米国は貿易や通貨政策で日本を批判していたが、中国の進出にゆれる東シナ海において軍事同盟を結ぶ日本を必要とする米国は、首脳会談を開いた。
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