新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、カナダは今夏の東京五輪が延期されず予定通り開催される場合、選手の派遣を拒否することを表明しており、オーストラリアも選手に延期に向けて調整するよう求めていると報じられている。今後、五輪が延期される可能性が高まりつつある。
3月22日付米国
『The Hill』は「カナダ オリンピック委員会が今夏五輪に選手を派遣しない方針」との見出しで以下のように報道している。
カナダのオリンピック委員会がコロナウィルス蔓延を理由に今夏五輪に選手を派遣しないと発表。選手やスタッフをコロナから守るため、1年延期を条件に撤退するという苦渋の選択をしたと説明した。声明では、「選手の健康のみでなく、公衆衛生の問題である。新型コロナやこれの合併症を懸念し、五輪に向けたトレーニングを継続する家族やカナダ社会全体の安全を考慮したもの」だとする。...
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3月22日付米国
『The Hill』は「カナダ オリンピック委員会が今夏五輪に選手を派遣しない方針」との見出しで以下のように報道している。
カナダのオリンピック委員会がコロナウィルス蔓延を理由に今夏五輪に選手を派遣しないと発表。選手やスタッフをコロナから守るため、1年延期を条件に撤退するという苦渋の選択をしたと説明した。声明では、「選手の健康のみでなく、公衆衛生の問題である。新型コロナやこれの合併症を懸念し、五輪に向けたトレーニングを継続する家族やカナダ社会全体の安全を考慮したもの」だとする。
また、オーストラリアは、選手に来年への延期に向けて準備調整するようにと伝えている。オーストラリアの首相は声明で、IOCによる五輪延期の可能性発表を受け、新型コロナが収束するまで、東京五輪に行ってはならないと述べたと報じられている。
23日付豪『7Newsオーストラリア』は「カナダ撤退、オーストラリアもそれに習う:この衝撃ニュースに揺れる東京2020」との見出しで以下のように報道している。
オーストラリアとカナダが、新型コロナ蔓延により延期とならなければ、東京五輪から撤退する構え。この爆弾ニュースは、IOCにとり、最低1年の延期の方向へ向けた更なるプレッシャーとなっている。
IOCは日曜の緊急会議で、五輪の延期を初めて真剣に検討。オーストラリアとカナダ両国は、月曜にこの衝撃ニュースを発表、これによりIOCは延期案を正式な決定とせざるを得なくなると思われる。
ここ数ヶ月で多数のオリンピック選考イベントが延期または中止されている。欧州や豪州で重要な対応策が出る前にも、中国やイランの選手に渡航禁止が出ていた。
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