中国の帝王;インドとの国境紛争で期待に沿えない中国軍部隊に大ナタ【米メディア】(2020/09/04)
中国・インド両軍は、6月中旬に発生したヒマラヤ山脈西部の国境地帯で武力衝突以来、小競り合いを続けている。中国の帝王と言われる習近平(シー・チンピン)国家主席(67歳)は、世界に冠たる軍事力体制を構築すると宣言していることもあって、国境紛争でインド軍より優位に立てない中国軍部隊に失望している模様で、この程大ナタを振るうことになったと報じられている。
9月3日付
『ブライトバート』オンラインニュース(2007年創刊の極右メディア):「習近平国家主席、インドとの国境紛争で期待に応えられない中国軍部隊に大ナタ」
『日経アジアン・レビュー』紙(2013年創刊)は9月3日、中国の帝王と言われる習近平国家主席が中国人民解放軍(PLA)について“再び大ナタを振るう”見込みと報じた。
同紙によると、同主席は、ヒマラヤ山脈西部のインド国境地帯で続く中国・インド両軍間の戦況に不満で、現地部隊をテコ入れして大型補強をする意向だという。...
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9月3日付
『ブライトバート』オンラインニュース(2007年創刊の極右メディア):「習近平国家主席、インドとの国境紛争で期待に応えられない中国軍部隊に大ナタ」
『日経アジアン・レビュー』紙(2013年創刊)は9月3日、中国の帝王と言われる習近平国家主席が中国人民解放軍(PLA)について“再び大ナタを振るう”見込みと報じた。
同紙によると、同主席は、ヒマラヤ山脈西部のインド国境地帯で続く中国・インド両軍間の戦況に不満で、現地部隊をテコ入れして大型補強をする意向だという。
同主席は、米国大統領と同様の最高司令官(文民統制トップ)の肩書のみならず、統合参謀本部議長(制服組トップ)でもあり、2016年には、PLAの総指揮権を中央に集中させるだけでなく、多くの軍部高官を自身の忠誠者で固める大刷新を実施している。
そして、同紙によれば、同主席として、近い将来米国との衝突や、第2の天安門事件(注後記)の発生の恐れがあることから、改めて軍の再統制・指揮権強化が必要だと考えているものとされている。
8月26日に南シナ海で、“空母殺し”の異名を持つ対艦弾道ミサイル発射実験を行わせる等、具体的対応に出ている。
また、インドとの国境紛争地域については、6月中旬に発生した武力衝突で、PLA部隊側がインド兵士による棍棒での殴り合いに打ち負けたことに大いに失望したと言われる。
何故なら、武力衝突が起こった6月15日は、同主席の誕生日であり、“面目丸つぶれ”だったとされているからである。
そこで、インドとの国境紛争地域派遣のPLA部隊に大ナタを振るい、軍備大幅増強を行うとされている。
また、9月2日付『エポック・タイムズ』紙(2000年創刊、法輪功グループのメディア)によると、“現国家主席は、毛沢東(マオ・ツォートン)時代の絶対君主を目指している”とし、“今週(8月31日の週)も、反対勢力取り締まりのため内モンゴル自治区にPLA部隊を派遣した”という。
同地では、新疆ウィグル自治区のウィグル族に行ったと同様、漢民族の文化・言語を押し付けようとしており、“文化の大虐殺”だとの非難の声が上がっていた。
同日付『ワールド・ニュース・デイリィ』オンラインニュース(1997年創刊の保守系メディア):「中国軍、内モンゴル自治区に進軍」
習国家主席は今週、内モンゴル自治区にPLA部隊を進軍させた。
同地において、中国中央政府が進めようとしている漢民族文化・言語の周知徹底政策に抗う勢力を取り締まるものとされている。
習指導部は、あたかも1941年に毛沢東勢力下で行われた延安(イエンアン、中国中央陜西省)修正運動という、組織内粛清闘争によって実権を強固なものにしようとしている。
(注)天安門事件:1989年6月4日(日曜日)に中国・北京市にある天安門広場に民主化を求めて集結していたデモ隊に対し、軍隊が武力行使し、多数の死傷者を出した事件。民主化を求めるデモは、改革派だった胡耀邦(フー・ヤオバン、1915~1989年)元総書記の死がきっかけとなった。胡耀邦の葬儀までに、政治改革を求める学生を中心に約10万人の人々が天安門広場に集まっていた。騒乱の犠牲者は、当局が319人(民間人及び軍・警察官含めて)と発表しているが、当時の西側外交官の報告文書では3千人以上の学生・市民が轢死・銃殺・刺殺・撲殺されたとされている。
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金正恩委員長の兄、金正哲氏は後継者になれる?【米メディア】(2020/08/29)
安倍晋三首相の突然の辞任発表で、誰が後継者になるのか喧しい。北朝鮮においても、専制君主の金正恩(キム・ジョンウン、36歳)委員長の容体急変の噂が飛び交った際、誰が後継者になるのか注目を集めた。目下のところ、実妹である金与正(キム・ヨジョン、32歳)氏の下馬評が高いが、同委員長にはもう一人、実兄の金正哲(キム・ジョンチョル、38歳)がいる。ただ、性格がひ弱な上、政治よりポップ・ミュージックの方に興味があるようで、ほとんど可能性はないとみられている。
8月28日付
『ニューヨーク・ポスト』紙:「金正恩委員長実兄の金正哲氏とはどんな人物で、同委員長の後継者になり得る?」
金正恩委員長には、金正哲氏という捉えどころのない実兄がいるが、ミュージシャンでかつエリック・クラプトン氏(75歳、英国のロック・ミュージシャンでギターの名手)の熱烈なファンだという。
かつて、金正恩委員長が危篤状態になったとの噂が飛び交った際、既に朝鮮労働党で重職に就いていた実妹の金与正氏に加えて、金正哲氏の名前も挙がった。...
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8月28日付
『ニューヨーク・ポスト』紙:「金正恩委員長実兄の金正哲氏とはどんな人物で、同委員長の後継者になり得る?」
金正恩委員長には、金正哲氏という捉えどころのない実兄がいるが、ミュージシャンでかつエリック・クラプトン氏(75歳、英国のロック・ミュージシャンでギターの名手)の熱烈なファンだという。
かつて、金正恩委員長が危篤状態になったとの噂が飛び交った際、既に朝鮮労働党で重職に就いていた実妹の金与正氏に加えて、金正哲氏の名前も挙がった。
しかし、同委員長の実兄ではあるが、同氏が後継者として北朝鮮を引っ張ることなど実現可能なことだとは全くみられなかった。
3人の実父である金正日(キム・ジョンイル、1941~2011年)総書記は1990年代後半から2000年代初めの頃、3人の異母兄である金正男(キム・ジョンナム、1971~2017年)氏を後継者として考えていた模様であるが、同氏が2001年半ば、日本に偽造旅券で入国しようとして逮捕されて以来、金正日氏の不興を買って、以降表舞台から去った。
そして同氏は2017年、金正恩委員長が政権を担ってから6年後、マレーシアの空港においてVX神経ガスで暗殺されてしまった。
一方、金正哲氏であるが、北朝鮮問題研究第一人者と言われるレオニード・ペトロフ教授が2017年に豪州メディア『ニュース.コム』に語ったところによると、金正哲氏は“政治嫌い”で、国を引っ張ることよりポップ・ミュージックの方にとても興味を持っていたという。
同教授は更に、“同氏が女性的な特性を持っていたことから、ホルモン注射されて男らしい筋肉質な体形になるよう治療されていた”とも述べている。
金正日総書記の元専属料理人だった藤本健二氏(73歳)が2003年に出版した回顧録「金正日の料理人:間近で見た権力者の素顔」によると、“金正哲氏は少女のような温かい心の持ち主だった”とし、“金正恩氏は内面の強さを持っている”とされている。
また、ブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)の林刑具(リン・ヒョンク)助教授が2007年に発行した「双極性障害:1989年以降の二つの朝鮮国」によると、金正哲氏が15歳のときに書いた詩を掲載して、その中で“金正哲氏は、爆弾や武器のないユートピアを描いていて、また、ハリウッド映画に傾注していた”という。
一方、成人した金正哲氏を追った記事を掲載した『ワシントン・ポスト』紙によると、同氏はクラプトン氏に憧れ、2006年にドイツの4都市で行われたコンサート全てを鑑賞し、2011年にはシンガポールでのコンサートにも現れたという。
更に、2015年にロンドンで捉えられた目撃談では、彼は専制君主の兄というより、Kポップ・スターのような出で立ちだったという。
また、2016年に脱北した、在英国北朝鮮大使館の元公使だった太永浩(テ・ヨンホ、58歳)氏が2017年に『ロイター通信』に語ったところによると、金正哲氏のロンドン滞在時に世話役として仕えた際、“彼はギターや音楽にしか興味を持っていなかった”とし、ショッピングで訪れたロンドンの楽器店において、30分程ギターを即興演奏したが、“同店にいた客皆が感心する程の腕前だった”という。
なお、金正哲氏が以上述べたとおり、政治に興味を示さず、むしろ実弟の指導力を尊敬しているとみられることから、両者間の関係は良好とみられる。
韓国メディア『中央日報』紙が報じたところによると、金正恩委員長が2018年、初めてドナルド・トランプ大統領との世紀の会談を行う決心をした際、事前に実兄の金正哲氏に相談したとされている。
『日経アジア・レビュー』紙は、“金正恩氏が金正哲氏と話をしているということは、正哲氏が実弟を尊敬する態度で接している”と解釈されると報じている。
北朝鮮研究家は、金正哲氏は今後とも政治指導者としての金正恩氏と良好な関係を続けていこうとし、従って、これ以上前に出てくることはないとみると分析している。
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