トランプ派の共和党上院議員が訪ロの上、ロシア議員団の訪米を画策【米・ロシアメディア】
8月5日付Globali
「ロシア政府;米アクション俳優を米ロ間人的・文化交流促進のための特使に任命」で報じたとおり、目下の米ロ関係は、トランプ・プーチン両大統領の個人的な友好関係を除いて、ギクシャクしたままである。そこで、トランプ大統領の進言する、プーチン大統領の訪米のための露払いとするためか、トランプ派の共和党上院議員が訪ロの上、ロシア議員団をまず訪米させるべく画策している。
8月8日付米
『AP通信』:「ランド・ポール共和党上院議員、ロシア議員団を首都ワシントンに招待」
訪ロ中のランド・ポール共和党上院議員(55歳、ケンタッキー州選出)は8月6日、モスクワでのロシア議会議員との会談で、ロシア議員団を首都ワシントンに招待したと発表した。
ロシア上院外交委員会と会談した際に進言したもので、同議員によると、目下の米ロ間の“最大の問題は対話がないこと”だと説明し、ロシア側も同意したという。...
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8月8日付米
『AP通信』:「ランド・ポール共和党上院議員、ロシア議員団を首都ワシントンに招待」
訪ロ中のランド・ポール共和党上院議員(55歳、ケンタッキー州選出)は8月6日、モスクワでのロシア議会議員との会談で、ロシア議員団を首都ワシントンに招待したと発表した。
ロシア上院外交委員会と会談した際に進言したもので、同議員によると、目下の米ロ間の“最大の問題は対話がないこと”だと説明し、ロシア側も同意したという。
なお、同議員はドナルド・トランプ大統領と近く、先月のヘルシンキ(フィンランド)での米ロ首脳会談でのトランプ大統領発言への非難の声にも、同大統領を擁護する発言をしていた。
8月7日付米『ワシントン・タイムズ』紙:「ランド・ポール議員、ロシア議員団が米議会を訪問すると発表」
ポール上院議員によると、モスクワで会談したロシア上院外交委員会のコンスタンチン・コサショフ委員長が、ロシア議員団を訪米させることで合意したという。
同議員は、米国の安全保障及び国際平和のため、国会議員同士の対話が必要と訴え、ロシア側の理解を得たと表明している。
もしロシア議員団の訪米が実現すると3年振りのこととなり、同議員によれば、核兵器拡散やテロ問題が主題となろうという。
なお、ポール議員率いる米議員団の訪ロは今年2度目で、最初は、ヘルシンキでの米ロ首脳会談に先駆けて訪ロし、2016年米大統領選へのロシア介入疑惑等について協議していた。
同日付ロシア『モスクワ・タイムズ』紙:「ランド・ポール米上院議員がロシア議員団を米国に招待」
ポール上院議員は、米ロ間関係がギクシャクしている中、外交関係改善につき協議するためにモスクワを訪問したと語った。
米国の情報局関係者は、2016年米大統領選へロシアが不当介入して、トランプ陣営を後押しする策略をしたと主張しており、また、シリアやウクライナ問題で両国は反目し合っている。
同上院議員によると、会談したロシア上院外交委員会メンバーを米議会に招待したことを明かし、同委員会のコサショフ委員長及び前駐米大使のセルゲイ・キシリャク氏と合意した旨表明した。
同上院議員はまた、先週米議会で採用された対ロシア追加制裁に明確に反対し、その実施を阻止すべく行動していくと付言した。
なお、同上院議員はロシア滞在中、セルゲイ・リャブコフ外務副大臣とも会談する予定である。
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北朝鮮だけではない! 中国もロシアも核弾頭搭載可能な大陸間弾道ミサイル発射実験を活発化!【米メディア】
ドナルド・トランプ大統領の初のアジア歴訪を含め、国際社会は北朝鮮の核・ミサイル開発を如何に抑止するかが最大の懸案事項となっている。しかし、一方で、核保有を公に認められた国連常任理事国である中ロにおいて、“抑止力”と称して、核弾頭搭載可能な大陸間弾道ミサイルの発射実験が活発に行われていることを忘れてはなるまい。
11月22日付
『ワシントン・タイムズ』紙:「中国、トランプ大統領訪中直前に大陸間弾道ミサイル発射実験」
米国防総省高官は今週、中国がドナルド・トランプ大統領の訪中2日前に、新規開発した大陸間弾道ミサイル(ICBM、注後記)の発射実験を実施したことを明らかにした。
発射実験がされたのはICBM東風(トンフェン)-41型で、11月6日に実施されたが、米中双方は、トランプ大統領の習近平(シー・チンピン)国家主席との会談前に余計な波風を立てたくないとして秘匿していた。...
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11月22日付
『ワシントン・タイムズ』紙:「中国、トランプ大統領訪中直前に大陸間弾道ミサイル発射実験」
米国防総省高官は今週、中国がドナルド・トランプ大統領の訪中2日前に、新規開発した大陸間弾道ミサイル(ICBM、注後記)の発射実験を実施したことを明らかにした。
発射実験がされたのはICBM東風(トンフェン)-41型で、11月6日に実施されたが、米中双方は、トランプ大統領の習近平(シー・チンピン)国家主席との会談前に余計な波風を立てたくないとして秘匿していた。
ただ、中国トップから人民解放軍へのメッセージとして、依然米国が中国の最大の敵国と捉えていることを示すものと捉えられる。
更に、別の憶測では、習主席が今年4月に訪米した同時期に、米軍がシリア政府軍の化学兵器をトマホーク巡航ミサイルで攻撃したことから、そのお返しとも考えられる。
なお、中国メディアの報道によれば、東風-41は15万トンの弾頭を10個、あるいは1個で550万トンの大型弾頭も搭載できるとする。
また、11月18日付『人民日報』は、東風-41型ICBMは、10個の核弾頭が搭載でき、射程距離は1万2,000キロメーター超であるとツイートした。
一方、ロシアにおいても大規模軍事演習が行われているとの情報を、米情報局がつかんでいる。
すなわち、10月26日夜半に行われた軍事演習では、潜水艦発射弾道ミサイルが3発(太平洋沖で2発、大西洋沖で1発)発射され、また、地上においてもプレセツク宇宙基地(ロシア北西端)からICBMが1度発射されている。
なお、中ロは異口同音に、これらの実験は特定の国を想定したものではなく、あくまで、他国から攻撃されないための抑止力の維持・確認のためであるとしている。
11月23日付『ニューズウィーク』誌:「中国、世界中のどこでも射程可能な10個の弾頭を搭載可能なICBMを発射実験し、2018年の実戦配備を目指す」
国際社会が懸念しているICBMの発射実験は、北朝鮮だけの問題ではなく、中国も盛んに発射実験を繰り返している。
『環球時報』は今週、人民解放軍が10個の弾頭を搭載可能な、飛翔距離1万2,000キロメーター超のICBM東風-41型は、地球上のどこをも射程目標とすることができる中国の最新鋭兵器であると報じた。
中国武器制御・軍縮協会の徐光裕(スー・カンユー)上級顧問は『中国中央テレビ』のインタビューで、核兵器保有量で米国に劣る中国にとって、東風-41などの最新鋭兵器の開発は優先課題であり、これが配備されれば安全保障上かなり有利となるとし、恐らく来年前半には実戦配備されようと語った。
一方、元人民解放軍ロケット部隊所属の軍事専門家の宋(ソン)氏が香港の『フェニックステレビ』に語ったところによれば、中国は既にICBM東風-41型を実戦配備していると思われ、配備後でも発射実験は行われるという。
(注)ICBM:有効射程が超長距離で北アメリカ大陸とユーラシア大陸間(最短で5,500キロメーター)など、大洋に隔てられた大陸間を飛翔できる弾道ミサイル。核弾頭を搭載することが可能。
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