プーチン大統領;これまでのところサッカー・ワールドカップ運営良好でロシアへの悪口封じができたとご満悦【米・ロシアメディア】(2018/07/07)
ロシアで開催されているサッカー・ワールドカップ(W杯)は、従前に噂された暴動等は発生しておらず、ホスト国ロシアとしてはひとまず安堵しているとみられる。この状況に関してウラジーミル・プーチン大統領は、国際サッカー連盟(FIFA)会長らの表敬訪問を受けて、これまで散々西側諸国から言われたロシアへの悪口が虚偽であることが証明できたとご満悦である。
7月6日付米
『ロイター通信米国版』:「プーチン大統領、ワールドカップのお蔭でロシアの悪口が根拠のないものだと判ったはずとご満悦」
W杯が開催される前、特に米国からプーチン大統領は“害を及ぼす政治家”だと皮肉られ、W杯ホスト国として全く不安でうまくいくはずがなかろうと噂されていた。
しかし、W杯が実際開催されてみると、心配された人種差別問題やフーリガン暴動(熱狂的なサッカーファンによる暴動)も発生しておらず、ロシアを訪れた多くの人たちがロシアの好印象を口にしている。...
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7月6日付米
『ロイター通信米国版』:「プーチン大統領、ワールドカップのお蔭でロシアの悪口が根拠のないものだと判ったはずとご満悦」
W杯が開催される前、特に米国からプーチン大統領は“害を及ぼす政治家”だと皮肉られ、W杯ホスト国として全く不安でうまくいくはずがなかろうと噂されていた。
しかし、W杯が実際開催されてみると、心配された人種差別問題やフーリガン暴動(熱狂的なサッカーファンによる暴動)も発生しておらず、ロシアを訪れた多くの人たちがロシアの好印象を口にしている。
そこでプーチン大統領は7月6日、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長らの表敬訪問を受けて、目下のところのW杯の成功で、“ロシアに関する多くの悪評が嘘であることが証明”されたと喜びのコメントをした。
同大統領は更に、ロシアを実際に訪問した人たちは、ロシアが友好的で手厚くもてなすことに長けた国だということを確信したはずだとも付言した。
インファンティーノ会長も、赤の広場で人々から、ロシアの警官が常に笑みを浮かべていて、道案内等を求めてもとても友好的に接してくれたと喜んでいると言われたことを明かし、“ロシアに対する新たな印象”となっていると語った。
ただ、一方で7月5日、また新たに毒ガス“ノビチョク(旧ソ連が開発した神経ガス)”によるとみられる被害が英国で発生したとして、英政府から責任追及される事態となっている。
英国では今年3月、ロシアの二重スパイとみられる人物とその息女が、ノビチョクとみられる毒ガス攻撃に遭っており、英国等からロシアが糾弾されていた。
なお、ロシア政府は、今年3月の事件も今回の事態についても一切無関係だと主張している。
同日付ロシア『イタル・タス通信』:「プーチン大統領、ロシアを訪れた多くのサッカーファンがソーシャルメディアを通じてロシアの悪評を吹き飛ばしてくれていると表明」
プーチン大統領は7月6日、かつてのW杯スター・プレーヤーらの表敬訪問を受けて、ロシアを訪問している多くのサッカーファンが、ソーシャルメディアを通じて、ロシアに向けられていた多くの悪評が真実と違うことを訴えてくれていると喜んだ。
同大統領は、訪問客らがロシアの温かいもてなしに実際に接し、また、ロシアの良き伝統にも触れて、良い思い出を自国に持って帰ってくれるはずだともコメントした。
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中国が米国に代わって中東和平に注力? まずは、イランに対しホルムズ海峡の原油輸送妨害計画撤回要請【米・中国メディア】(2018/07/06)
今年5月にドナルド・トランプ大統領が、イラン核合意からの離脱を正式に発表して以降、米イラン関係が危うくなっているだけでなく、イランと原油等の取引を行っている日本他関係国もとばっちりを受けている。それは中国も同様で、米国が中東和平交渉主役の座を降りるなら、中国が取って代わって世界をリードしていくとの強い姿勢をみせている。来週には中東諸国の首脳らを北京に招待して、中国・中東首脳会議を開催し、中東諸国内の対立緩和に繋げようとしている。そして、対米報復の一環で、イラン以外の諸国から輸出される原油タンカーなどのホルムズ海峡通過を妨害するとのイラン側暴挙に対しては、中国高官が、中東和平に逆行するような対応には強く反対するとして、諌めるような発言をしている。
7月6日付米
『ロイター通信米国版』:「中国、原油輸送船のホルムズ海峡通過を妨害するとのイラン対応に苦言」
中国外交部(省に相当)の張業遂(チェン・シャオトン)副部長(副大臣に相当)は7月6日、イラン革命防衛隊がホルムズ海峡を通過する原油輸送船の航行を阻止するとの発表に対して、イランは中東他周辺国との協調に注力すべきだと強調した。
イランのハッサン・ロウハニ大統領や同防衛隊の高官が過日、もし米国がイラン原油の輸出を妨害するようなら、他産油国の原油輸送船の同海峡通過を妨害すると発言していた。...
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7月6日付米
『ロイター通信米国版』:「中国、原油輸送船のホルムズ海峡通過を妨害するとのイラン対応に苦言」
中国外交部(省に相当)の張業遂(チェン・シャオトン)副部長(副大臣に相当)は7月6日、イラン革命防衛隊がホルムズ海峡を通過する原油輸送船の航行を阻止するとの発表に対して、イランは中東他周辺国との協調に注力すべきだと強調した。
イランのハッサン・ロウハニ大統領や同防衛隊の高官が過日、もし米国がイラン原油の輸出を妨害するようなら、他産油国の原油輸送船の同海峡通過を妨害すると発言していた。
中国自身も、サウジアラビア・イラク・クウェートからの原油、また、カタールからの天然ガスの供給に頼っていることから、それらが影響を受けることを憂慮しただけでなく、イランと密接な関係にあることから、イラン側にも自重を呼び掛けたものとみられる。
更に、米国が中東和平交渉のメイン・プレーヤーから降りたとみられることから、それならば中国が取って代わって、中東和平交渉で中心的役割を演じようとしている。
具体的には、来週、中東諸国の21人の首脳・閣僚らを北京に招いて、中国・中東諸国首脳会議を開催する計画で、7月17日には、習近平(シー・チンピン)国家主席が歓迎の演説を行う予定である。
なお、中国側は、中東主要国とカタール間の関係修復にも一役買う意向を示している。
アラブ首長国連合・サウジアラビア・バーレーン・エジプトは2017年6月、カタールがテロリストらを支援していると非難して、国交断絶を宣言している。
同日付中国『チャイナ・デイリィ』:「習国家主席、アラブ諸国外相を歓迎する演説」
習国家主席は7月17日、北京で開催される中国・アラブ諸国協力会議において、歓迎セレモニーで演説する。
同会議には、アラブ諸国の20名の外相の他、クウェートのサバーハ・アル=アフマド・アル=ジャービル・アッ=サバーハ首長が出席する。
なお、アラブの9ヵ国は、中国が主導する“一帯一路経済圏”構想に基づく協定書に署名している。それらの国々と中国との貿易高は、2004年の367億ドル(約4兆370億円)から昨年には1,913億5千万ドル(約21兆485億円)まで急増している。
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