フランス、原子力発電の新設を再開(2021/11/10)
スコットランドでCOP26が開催されている中、フランスのマクロン大統領が9日のテレビ演説で、新しい原子炉を数十年ぶりに国内に建設すると発表した。
仏
『レゼコー』と
『ブルソラマ』によると、マクロン大統領は9日のテレビ演説の中で、フランスが「数十年ぶりにフランス国内での原子炉建設を再開」し、「再生可能エネルギーの開発を加速する」と発表した。しかし、建設場所やそのスケジュールなど詳細については語らなかった。エコロジー移行省関係者は「産業上の観点からは欧州加圧水型炉(EPR)が唯一の運用モデルである」と話している。
マクロン大統領は、原子力の復活を正当化するために、今回の決定の目的は「フランスのエネルギー自立と電力供給を保証し、フランスの目標、特に2050年のカーボンニュートラルを達成するためである」と主張している。...
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仏
『レゼコー』と
『ブルソラマ』によると、マクロン大統領は9日のテレビ演説の中で、フランスが「数十年ぶりにフランス国内での原子炉建設を再開」し、「再生可能エネルギーの開発を加速する」と発表した。しかし、建設場所やそのスケジュールなど詳細については語らなかった。エコロジー移行省関係者は「産業上の観点からは欧州加圧水型炉(EPR)が唯一の運用モデルである」と話している。
マクロン大統領は、原子力の復活を正当化するために、今回の決定の目的は「フランスのエネルギー自立と電力供給を保証し、フランスの目標、特に2050年のカーボンニュートラルを達成するためである」と主張している。また、「我々が妥当な価格でエネルギーを支払い、外国に依存したくないならば、エネルギーを節約しながら、国内でカーボンフリーエネルギーの生産に投資しなければならない」と語った。
電力の大部分を原子力発電所から得ているフランスは、新しい原子炉は2007年に建設が始まったフラマンヴィル(マンシュ県)に1基しか建設していない。しかし、6つの追加のEPRの建設を計画しており、フランス電力はその計画の実現可能性と条件に関する文書を春に政府に提出していた。マクロン大統領はまた最近、将来の小型原子炉(SPR)への投資を発表しており、中国で同様の原子炉がすでに稼働している。
ジャーナリストのジャン・ミシェル・ベザット紙は仏『ルモンド』紙への寄稿文で、今、世界の様々な出来事が原子力に有利に働いていると主張している。気候対策の緊急性、再産業化、主権問題などが、原子力産業の復活を望んでいるマクロン大統領にとっては強い後押しとなっていると述べている。一方、中国が2050年までに150基の原子炉を建設する計画を立てていることとは関係ないという。原子力発電はCOP26で破門されることなく、環境保護主義者たちも、現状の中で仕方なく受け入れ始めている。マクロン大統領はこうした流れを適切にキャッチし、「我々のエネルギーと生態学的未来は原子力抜きには作れない」と大胆に宣言している。
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ドイツ、電車内で刃物による攻撃で3人重傷(2021/11/08)
ドイツ・バイエルン州の電車内で6日朝、刃物による襲撃事件が発生した。警察によると、27歳の男が乗客を「無差別に」攻撃し、3人が重傷を負い入院したが、命に別状はないという。加害者とされる男性は逮捕された。
米
『ABCニュース』によると、ドイツ警察は6日の午前9時前、ドイツ南東部のレーゲンスブルクからニュルンベルクに向かっていた都市間高速列車の車内で、ナイフを持った男が乗客を襲っているという通報を受けた。
容疑者はまず、8センチの折りたたみ式ナイフを使って、同じ車両にいた26歳の男性を襲い、頭部を負傷させた。その後、60歳の男性を襲い、頭と胴体に傷を負わせ、さらに別の60歳の男性を負傷させた。...
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米
『ABCニュース』によると、ドイツ警察は6日の午前9時前、ドイツ南東部のレーゲンスブルクからニュルンベルクに向かっていた都市間高速列車の車内で、ナイフを持った男が乗客を襲っているという通報を受けた。
容疑者はまず、8センチの折りたたみ式ナイフを使って、同じ車両にいた26歳の男性を襲い、頭部を負傷させた。その後、60歳の男性を襲い、頭と胴体に傷を負わせ、さらに別の60歳の男性を負傷させた。その後、別の号車に移動し、39歳の男性の上半身を刺した。被害者4名はいずれも地元の男性で、4人のうち2人はまだ入院している。
警察によると、容疑者はシリア人で、2014年にドイツに来て、2016年に亡命を認められている。容疑者は襲撃の前日に仕事を失ったと報告されている。主任検察官によると、初期評価では「妄想性統合失調症」の可能性を含む精神疾患を患っているという。容疑者は、「しばらくの間」警察に尾行されていたと考え、最初の被害者を襲ったのは、男性が自分を脅していて「殺したい」と思っていたからだと報告されている。
仏『ルモンド』紙によると、事件当時、高速列車には約300人の乗客が乗っていた。通報を受けてすぐに大勢の警察が配備された。
近年、ドイツでは、テロ事件の発生が増えているため、ドイツ当局は警戒を強めているという。特に、2016年12月にベルリンで12人の死者を出した「イスラム国」グループを主張するトラックによるテロ事件が人々に衝撃を与えた。
内務大臣は、2001年9月11日から20年を経て、2000年以降、この種の攻撃の試みを23件阻止してきたと報告している。「ドイツと西ヨーロッパは、常にイスラム過激派の攻撃の的となっている」と警告している。内務省によると、2013年以降、ドイツで危険視されているイスラム教徒の数は5倍に増加し、615人に上っているという。
しかし今回の襲撃事件では、現時点ではテロの動機を示すものはなく、むしろ精神疾患の兆候が見られている。容疑者は6日の襲撃後、列車内で逮捕されたが、何の抵抗もなく警察に捕らえられ、その後、精神科のクリニックに運ばれた。
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