北朝鮮の指導者金正恩氏の腹違いの兄弟金正男氏が米国の情報源で、2017年、CIAの連絡員と会うためにマレーシアを訪れた際暗殺されたという報道内容を確認することができなかったと韓国情報機関は、火曜日、発表した。
『WSB-TV』、
『フェデラル・ニュース・ラジオ』(ともに米国)などが報じた。
韓国の大韓民国国家情報院と、北朝鮮とのつながりを監督する統一部の当局者は、ウォール・ストリート・ジャーナルが月曜日、事情に通じた匿名の人物によるとする報道内容を確認できなかったと発表した。
外部の政府および報道機関から北朝鮮およびその秘密主義の支配者家族の情報を確認するのは大変困難だ。なぜなら、北朝鮮は訪問者を厳重に監視し、国民への情報を厳しく制限しているからだ。外部のメディアには、北朝鮮の秘密の情報を明かすと称する情報源を信頼し、後にその情報が間違っていたり、不完全なことが明らかになったという変化に富んだ歴史がある。
金正男氏は家族の信頼を失ってから長く海外で暮らす中で、常に北朝鮮に監視されていると気づき、暗殺される恐怖に取りつかれていたと韓国当局者はいう。
金正男氏の死後、大韓民国国家情報院は韓国の国会議員に、北朝鮮は数年来金正男氏を暗殺しようと試み、正男氏は自分と自分の家族の命乞いの手紙を2012年に金正恩氏に書いたと述べた。
ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、金正男氏は数回CIAの諜報員と会ったが、正男氏とCIAの関係の詳細は不明だという。
CIAに対する質問への回答はいまのところない。
金正男氏は2017年2月13日、クアラルンプール国際空港ターミナルで、二人の若い女性に顔にVX神経剤を塗られ、殺害された。
女性への殺人の嫌疑は今年初めに取り下げられた。女性たちは、検察官が犯行の当日国外に逃亡したいう4人の北朝鮮人と共謀したとして告発されていた。
女性たちの弁護士は、女性たちは、明らかにクアラルンプールの北朝鮮大使館が関わる政治的暗殺の駒だったと述べた。米国および韓国も北朝鮮を非難したが、マレーシア当局は公式には北朝鮮の関与を告発していない。
金正男氏は北朝鮮支配者家族の現世代では最年長で、金正恩体制は脅威と捉えていたと見られる。
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