【Globali】
中絶した胎児の臓器売買を行っていた非営利団体と、その事実を暴いた団体に判決
中絶や女性の健康プログラムなど、主に低所得者向けに活動を行ってきたアメリカの非営利団体「プランド・ペアレントフッド」(PP)。この団体が中絶した胎児の組織を不正に売買しているとする告発ビデオが昨年「医療進歩センター」(CMP)により公表された。ビデオ内ではPPのスタッフとCMPのメンバーが胎児の組織の値段交渉をしている。今回両者の起訴の有無につき判断していたテキサス州陪審が、PPを告発せず、代わりにCMPのメンバーを、臓器売買と政府情報の不正操作の罪で起訴することを決定した。各メディアは次のように報じている。
1月26日付
『BBCニュース』(英)は、テキサス州陪審が「今回問題となったビデオは、世間のPPへの信用を損なう目的で大きく歪曲され、編集が加えられている」と発表したことを報じている。PPは死亡した胎児の組織を「低料金で」販売したことは認めているものの、そこから利益は得ていないとする。今回のビデオが公にされてからは、料金をとることは止めたとする。
問題となったビデオ発覚後、テキサス州を含め11の州で調査が開始されている。...
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1月26日付
『BBCニュース』(英)は、テキサス州陪審が「今回問題となったビデオは、世間のPPへの信用を損なう目的で大きく歪曲され、編集が加えられている」と発表したことを報じている。PPは死亡した胎児の組織を「低料金で」販売したことは認めているものの、そこから利益は得ていないとする。今回のビデオが公にされてからは、料金をとることは止めたとする。
問題となったビデオ発覚後、テキサス州を含め11の州で調査が開始されている。そのうち今回のテキサスを含む9つの州でPPは潔白であるとの結論が出され、残り2つの州では調査が進行中だという。
1月25日付
『フェデラリスト.com』(米)は今回起訴されることとなったCMPのメンバーのコメントを載せている。「我々のとった隠し撮りの手法は、何十年もの間ジャーナリストが行ってきたものであり、言論や報道の自由の一環であると信じている。我々が起訴されたからといって、PPが胎児の組織を売買しているという事実は変わらない」。
1月26日付
『サロン.com』(米)はテキサス州知事アボット氏のコメントを掲載している。「今回の決定は現在進行中の調査に影響を及ぼすものではない。テキサス州は人命を尊重し、胎児組織の取引を禁ずる法律を支持する」。
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