2013年にブラック・ライヴズ・マター(BLM)運動を創設したパトリッセ・カラーズは、白人が多く住むロサンゼルスの高級住宅地に140万ドル(約1億5千万円)の家を購入したと報じられている。カラーズ氏は、自らを「マルクス主義者 」、「反資本主義者」だと自称しているため、その価値観と異なる行動に疑問の声が上がっている。
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『ニューズ・ダイレクト』によると、アメリカの非営利団体「ナショナル・リーガル・アンド・ポリシー・センター(NLPC)」は、BLM運動の3人の共同創設者の1人、パトリッセ・カラーズ氏が関与する不動産取引に関する情報をメディアに公開した。
不動産は全米にまたがっており、3件はカリフォルニア州に、1件はジョージア州に、そして、現在バハマの高級住宅地の不動産も検討しているところだという。
NLPCのピーター・フラハティ会長は、「恵まれない人々の声を代弁している彼女は、かなりうまくやっているようだ」と皮肉を述べ、「非営利セクターの人物が短期間で多額の資産を獲得していると、詮索されるのは避けられない。...
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『ニューズ・ダイレクト』によると、アメリカの非営利団体「ナショナル・リーガル・アンド・ポリシー・センター(NLPC)」は、BLM運動の3人の共同創設者の1人、パトリッセ・カラーズ氏が関与する不動産取引に関する情報をメディアに公開した。
不動産は全米にまたがっており、3件はカリフォルニア州に、1件はジョージア州に、そして、現在バハマの高級住宅地の不動産も検討しているところだという。
NLPCのピーター・フラハティ会長は、「恵まれない人々の声を代弁している彼女は、かなりうまくやっているようだ」と皮肉を述べ、「非営利セクターの人物が短期間で多額の資産を獲得していると、詮索されるのは避けられない。」、「BLMは、個人や企業から数千万円を調達している。非営利団体への寄付者は、そのお金が適切に使われていることを知る権利がある。」と説明している。
米『ニューヨークポスト』は、「BLMの名のもとに全米で抗議活動が展開される中、この財団の共同創設者は不動産購入に奔走し、米国内だけで4軒の高級住宅を320万ドル(約3億5千万円)で購入した。そして、ジャスティン・ティンバーレイクやタイガー・ウッズが別荘を構えるバハマの超高級リゾート地にも目をつけていたことが取材でわかった。」と報じている。
「ブラック・ライヴズ・マター・グレーター・ニューヨーク・シティ」の代表であるホーク・ニューサム氏は、BLM運動の統括本部がどのように資金を使っているのかを調べるために、「独立した調査」の必要性を訴えている。「社会主義者を名乗るのであれば、彼女自身の個人的なお金がどれだけ慈善活動に使われているのかを問わなければならない」。「これでは、この運動の正当性を疑われ、この運動を支えているのが人々であるという事実を見落とされてしまうので、本当に悲しいことだ。」と述べている。
AP通信は2月、BLM財団が設立後初めて財務報告を行い、2020年には9,000万ドル(約99億円)以上の収入を得て、6,000万ドル(約66億円)以上の黒字収支で1年を終えたと報じていた。2020年5月のジョージ・フロイド事件以降、BLM財団の財源は大幅に増え、影響力も拡大した。活動の拡大に伴い、一部の地元組織と全国を統括するリーダー達との間の長年にわたる緊張関係がこじれ、地元組織は昨秋、財務の透明性、意思決定、説明責任に関する不満を公表した。
英『デイリーメイル』によると、カラーズ氏は、2013年にアリシア・ガーザ、オパール・トメティとともにBLMを設立した。ガーザ氏とトメティ氏は昨年の夏に財団を去り、カラーズ氏がリーダーとして就任した。しかし、財団は現在、リーダーシップや資金調達をめぐって深い対立を抱えており、カラーズ氏が財団からの報酬を得ているかどうかは明らかになっていないという。
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