カナダのトルドー首相、抗議デモ参加者らの銀行口座凍結を宣言(2022/02/16)
カナダのトルドー首相は14日、ワクチン義務化に反対するトラック運転手によるデモを取り締まるため、非常事態法を発動すると発表し、個人の銀行口座の凍結も行うという前例のない行動に出た。
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『BBC』によると、トルドー氏は、この措置の範囲は「期間限定」で「合理的かつ妥当」であり、軍隊を配備することはないだろう、と述べた一方で、裁判所の命令を必要とせず、銀行がデモに関連する人物の個人口座を凍結することができるようになることを明らかにした。警察はデモ参加者を投獄したり、罰金を科したりする権限も与えられた。
暗号通貨のニュースサイト『JICニュース』によると、カナダのフリーランド副首相は記者会見で、デモに関連する人物の個人口座の凍結だけでなく、自動車保険も停止させ、暗号通貨とクラウドファンディングのプラットフォームも制裁対象とする方針を明らかにした。...
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『BBC』によると、トルドー氏は、この措置の範囲は「期間限定」で「合理的かつ妥当」であり、軍隊を配備することはないだろう、と述べた一方で、裁判所の命令を必要とせず、銀行がデモに関連する人物の個人口座を凍結することができるようになることを明らかにした。警察はデモ参加者を投獄したり、罰金を科したりする権限も与えられた。
暗号通貨のニュースサイト『JICニュース』によると、カナダのフリーランド副首相は記者会見で、デモに関連する人物の個人口座の凍結だけでなく、自動車保険も停止させ、暗号通貨とクラウドファンディングのプラットフォームも制裁対象とする方針を明らかにした。カナダ政府は現在、クラウドファンディング・プラットフォームと決済プロバイダーに対し、すべての疑わしい取引、特にデモ参加者への寄付を関係当局に報告することを義務付けた。つまり、デモ参加者は「テロリスト」と同じように分類され、彼らを支援する寄付は「テロ資金調達」と同じように扱われることになる。
同ニュースサイトは、緊急事態法の発動に対し、暗号通貨の関係者たちはビットコインの非中央集権的な特性を指摘していると伝えている。コインベース社CEOのブライアン・アームストロングは、「このようなことがどの国でも、特にカナダのような経済的に自由な場所で起こっているのを見るのは懸念されるべきことだ。」とツイートした。
昨年ビットコインを法定通貨化したエルサルバドルのブケレ大統領は、「民主主義と自由について他の国に手ほどきするのが好きな人たちだったのではないか。これが民主主義指数で上位にランキングされる国の一つなのか。民主主義に関するカナダの信頼性は、今や0に等しい。」と批判した。
カナダ『フィナンシャル・ポスト』によると、暗号通貨と分散型金融に投資する上場企業Ether CapitalのCEOであるブライアン・モソフ氏は、カナダで成長する暗号エコシステムに損害を与えかねない緊急事態法の発動を懸念していると述べている。「私の懸念は、緊急事態法の発動が、暗号通貨コミュニティに誤ったメッセージを送り、暗号通貨により優しい管轄区域を求めて新しい開発やビジネスを遠ざけてしまうことだ。衝動的な政策を取るのではなく、主要な業界参加者が政府と共に経済的機会を捉えながら、既存の法律を調和させる適切なガイドラインとフレームワークを開発しなければならない。」と指摘した。他にも多くの著名な暗号通貨の愛好家たちが、カナダ政府の行動は、分散化、検閲への抵抗、自己主権のお金の重要性を強調していると指摘している。
なお、カナダ紙『ナショナルポスト』は、14カ月前、農業改革法に反対する農民の抗議行動がニューデリーへの主要高速道路を1年間封鎖した際、トルドー首相は、「カナダは常に平和的なデモの参加者の権利を守るために存在することを忘れないでほしい。私たちは、対話のプロセスを信じている。これは、私たち全員が力を合わせるべき瞬間だ」と語っていたと伝えている。しかし今回、オタワの中心部を麻痺させているトラック運転手の車列を前に、「過去数日間、カナダ人は首都で抗議する一部の人々が見せた行動にショックを受け、率直に言って、うんざりしている」と述べ、デモ参加者とは対話しない姿勢を貫いていることを指摘している。
同紙は、トルドー首相の対処法は、インドのモディ首相が取った方法にそっくりであることは驚くべきことだと伝えている。モディ首相は、大規模で多様な抗議者たちをひとくくりにして、インド国家を不安定にしようとするテロリストと見なした。『ナショナルポスト』は、「インドの農民デモの時のように、この国の指導者は常日頃から発展途上国の政府に対して、民主的で平和的な抗議行動を取り締まるのではなく、関与しなければならないと説いているのに、権威主義の独裁者のような発言をしているのは皮肉である。」と伝えている。
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南アフリカ、オミクロン株感染者は現在、若者中心の軽症患者のみ(2021/11/29)
新型コロナウィルスの新しい変異株オミクロンにいち早く気づいた南アフリカの医師は28日、オミクロン株感染者の症状は軽く、自宅で治療できるものだと発表した。
仏
『リベラシオン』によると、個人開業医で、南アフリカ医師会の会長を務めるアンジェリーク・コッツィー医師は、この新しいオミクロン株にいち早く気づいた一人である。コッツィー医師は、外来診療でオミクロン株に感染している患者を診察してきたところ、デルタ型とは異なる症状が見られたと述べている。
診察に訪れてくる患者は、強い倦怠感、関節痛や筋肉痛、空咳、喉の痛みなどの症状が見られるという。微熱があるのは数人だけで、患者の大半は40歳以下の男性だという。...
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仏
『リベラシオン』によると、個人開業医で、南アフリカ医師会の会長を務めるアンジェリーク・コッツィー医師は、この新しいオミクロン株にいち早く気づいた一人である。コッツィー医師は、外来診療でオミクロン株に感染している患者を診察してきたところ、デルタ型とは異なる症状が見られたと述べている。
診察に訪れてくる患者は、強い倦怠感、関節痛や筋肉痛、空咳、喉の痛みなどの症状が見られるという。微熱があるのは数人だけで、患者の大半は40歳以下の男性だという。「高齢者ではなく若者が感染している」という。診察した患者の半数弱がコロナワクチンを接種していた。
コッツィー医師は、WHOがオミクロン株を「懸念されるべき変異株」として指定したものの、この変異株の危険性についてはまだほとんど把握されていないと指摘し、「深刻な病気が出ないとは言いませんが、現時点では、ワクチンを接種していない患者さんでも、軽い症状で済んでいます」と伝えている。そして、「ヨーロッパでは多くの人がこのウイルスに感染していると思いますが、人々がデルタ症状を警戒していたため、あまり発見されてこなかったのと思います。」と付け加えている。
カナダの『ナショナルポスト』によると、ワクチンに関する諮問委員会の会長であるバリー・シャウブ氏は28日、スカイニュースの取材に対し、南アフリカでは現在新型コロナウィルス感染者が3220人いるものの、入院件数は特に増加していないと述べている。シャウブ氏は、まだ初期段階であり、まだ確かなことは把握できていないものの、オミクロン株で「これまでに発生した症例はすべて軽度から中程度の症例であり、これは良い兆候である」と述べている。
『ロイター通信』によると、コッツィー医師は現在、1日に2から3人のオミクロン株に感染している患者さんを診ており、ほとんどの患者は非常に軽度の症状で、これまでのところ、手術を受けた患者はおらず、自宅療養で対応できているという。また、デルタ株とは異なり、患者が嗅覚や味覚を失ったという報告はなく、オミクロン株では酸素レベルが大きく低下することはないと述べている。
コッツィー医師は、11月18日、これまで南アフリカで主流であった「デルタ株には該当しない症例」を保健当局に報告し、南アフリカの研究者たちが11月25日、B.1.1.529の変異株を特定したと発表していた。
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