今年も原爆犠牲者慰霊式典の時期が来た。これまで、広島の慰霊式典(正式名称は、広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)には、2010年の駐日米大使初参列を機に、2015年米国務省次官、そして2016年オバマ大統領(当時)の初参列を得ている。しかし、長崎の同式典(正式名称は、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典)の方は、2012年の駐日米大使、2015年の米国務省次官の参列と、少々差がついている。それを慮ってか、今年の長崎の式典には、昨年初就任した国連事務総長が初めて参列することになった。
7月31日付英
『デイリィ・メール・オンライン』(
『AP通信』配信):「国連事務総長、安倍首相と会談、また、長崎の平和祈念式典に参列」
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、来週訪日して安倍晋三首相と会談する。同氏はまた、73回目となる長崎原爆犠牲者慰霊式典に参列する。
国連広報局の金子絵里副報道官は7月31日、現役の国連事務総長として初めて長崎の平和式典に参列すると発表した。...
全部読む
7月31日付英
『デイリィ・メール・オンライン』(
『AP通信』配信):「国連事務総長、安倍首相と会談、また、長崎の平和祈念式典に参列」
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、来週訪日して安倍晋三首相と会談する。同氏はまた、73回目となる長崎原爆犠牲者慰霊式典に参列する。
国連広報局の金子絵里副報道官は7月31日、現役の国連事務総長として初めて長崎の平和式典に参列すると発表した。
グテーレス事務総長の前任の潘基文(パン・ギムン)氏は、事務総長時代の2010年に広島の平和式典に参列している。
なお、同副報道官によれば、同事務総長は長崎で被爆者と面談し、また、長崎市長とも会談して、今後の非核化運動の進め方について協議する考えであるとする。
8月1日付中国『チャイナ・デイリィ』(『新華社通信』配信):「グテーレス事務総長、安倍首相との会談、及び長崎の平和式典参列のために訪日」
7月31日の国連広報局の記者会見で金子副報道官は、グテーレス事務総長の訪日日程について発表した。
同副報道官はその際、同事務総長は非核化推進に大変強い信念を持っており、長崎訪問に当って、この点についても熱心に協議したいと考えていると付言した。
なお、同事務総長は長崎訪問の前、安倍首相及び河野太郎外相と会談し、主に北朝鮮の非核化について協議する意向だとしている。
閉じる
7月31日付米
『ロイター通信』:「ロシア・ワールドカップ・サッカー会場に乱入した女性ロック集団に新たな罰」
ロシアの反政府ロック集団“プッシー・ライオット(注後記)”のメンバー4人は、7月15日に行われたワールドカップ・サッカー決勝戦のピッチに乱入した行為で15日間拘束された。
同グループの代理人ニコライ・バシリェフ弁護士は7月31日、当該4名は7月30日に釈放されたが、同日夜に再度拘束されたと公表した。...
全部読む
7月31日付米
『ロイター通信』:「ロシア・ワールドカップ・サッカー会場に乱入した女性ロック集団に新たな罰」
ロシアの反政府ロック集団“プッシー・ライオット(注後記)”のメンバー4人は、7月15日に行われたワールドカップ・サッカー決勝戦のピッチに乱入した行為で15日間拘束された。
同グループの代理人ニコライ・バシリェフ弁護士は7月31日、当該4名は7月30日に釈放されたが、同日夜に再度拘束されたと公表した。
同弁護士によると、調書詳細は見せてもらえず、また、どんな刑罰が適用され、更に、いつ公判が開かれるのかについても、一切知らされていないという。
同グループは、ウラジーミル・プーチン大統領初め多くの高官が見守る中、決勝戦が行われていたモスクワのメイン・スタジアムのピッチに乱入し、表現の自由を体現するとともに、国際サッカー連盟(FIFA)の運営方針を非難する行動を取った。
なお、ロシア国営メディアによると、最初の15日間の拘留の際、今後3年間、いかなるスポーツ競技会場への立入りを禁止された。そして、次の拘束の際には、今後公演の際には事前許可を求めることとし、違反した場合、最長10日間の拘留、あるいは、最大3万ルーブル(481.21ドル、約5万3千円)の罰金を科す旨の新たな罰が与えられたという。
一方、ロシアの同サッカー運営委員会によると、プッシー・ライオットのメンバーの乱入を阻止できなかったとして、警備員らに懲戒処分が下ることになろうという。
7月30日付英『デイリィ・メール・オンライン』(『AP通信』配信):「ワールドカップ・サッカーの試合を妨害したプッシー・ライオットのメンバーが再逮捕」
拘留された4人のメンバーの一人は、拘置所から釈放された日に再逮捕され、再度拘留されたとして驚愕した旨ツイートしている。
当該4人のメンバーは、フランスとクロアチアとの決勝戦の最中、警察官の制服を着てピッチに乱入した。
同メンバーらは、プーチン政権の政策に反対し、ロシアの改革を訴えたかったと表明している。
(注)プッシー・ライオット:2011年から活動している、ロシアの女性パンク・ロック集団。許可を取らずに、モスクワ地下鉄やクレムリン宮殿前の赤の広場で即興演奏をすることが特徴。演奏メンバーは7~10人で、更に裏方スタッフとして15人程から成る。2012年2月のプーチン大統領再選の際、メンバー3人がロシア正教教会に侵入し、“プーチンを追い出せ”と歌って逮捕・拘留されている。
閉じる