プーチン大統領が軍事演習視察でNATO警戒(2017/09/19)
ロシアのプーチン大統領は18日、西部レニングラード付近で1週間の予定で行われているベラルーシとの軍事演習「ザーパド2017」を視察した。北大西洋条約機構(NATO)は、大規模な軍事演習によりロシアが軍事力を誇示しているとして警戒している。両国は外国が支援する「過激派」を仮想敵と設定しての訓練で周辺国に脅威を与える目的はないと主張している。また、両国は参加兵士の数を1万2700人としているが、NATO側は10万人と見ている。前回2013年の軍事演習の際はプーチン大統領と共に視察していたベラルーシのルカシェンコ大統領は今年は別々に視察すると述べており、両国の亀裂を露呈している。
9月18日付米国
『シカゴ・トリビューン』(AP通信引用)は「プーチンが軍事演習視察、近隣国が警戒」との見出しで以下のように報道している。
「プーチン大統領は月曜、ベラルーシとの一週間の予定となる「ザーパド(西)2017軍事演習」を視察、ロシア軍の再興を証明し近隣国を警戒させた。エストニアとの国境に近いロシア西部では、戦車、空挺攻撃、空襲が鳴り響いた。最新鋭巡航ミサイルが中央アジア・カザフスタンの仮想敵へ向けミサイルを試射した。...
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9月18日付米国
『シカゴ・トリビューン』(AP通信引用)は「プーチンが軍事演習視察、近隣国が警戒」との見出しで以下のように報道している。
「プーチン大統領は月曜、ベラルーシとの一週間の予定となる「ザーパド(西)2017軍事演習」を視察、ロシア軍の再興を証明し近隣国を警戒させた。エストニアとの国境に近いロシア西部では、戦車、空挺攻撃、空襲が鳴り響いた。最新鋭巡航ミサイルが中央アジア・カザフスタンの仮想敵へ向けミサイルを試射した。
ポーランドなどのNATO諸国はロシアの動きを批判し警戒を強めている。
ロシア軍5500人とベラルーシ軍7200人が参加したと両国は発表しているが、NATO諸国は10万人以上の兵が参加したと見ている。ロシアとベラルーシ両国は外国が支援する「過激派」への対抗措置としての訓練で周辺国に脅威を与える目的はないと主張。
米国はロシアの巡航ミサイル開発は、1987年に米ロ間の中距離核戦力全廃(INF)条約に違反しているとして批判してきた。
今年の軍事演習はロシアとベラルーシの軍事的協調を示す目的で行われているのだが、両国の亀裂をも露呈している。2013年時にプーチン大統領と共に視察していたベラルーシのルカシェンコ大統領は先週、今年プーチンとは別々に視察すると述べている。ルカシェンコ氏は、ロシアへの経済的依存を軽減するため西側の資本を目当てに歩み寄っていると見られている。」
同日付ロシア『スプートニク』は「ロシア大統領が“ザーパド2017”軍事演習を視察」との見出しで以下のように報道している。
「月曜プーチン大統領がレニングラード州を訪問し現在行われている「ザーパド2017」軍事演習での対テロ演習を視察した。
軍事演習では、違法な武装集団が国境を渡って入国し、500人から成る数集団に分かれテロ攻撃や破壊工作を行うという設定で行われており、多くの単発航空機や無人航空機が出動している。
ロシア軍兵士は空からの攻撃防御に“Tunguskaミサイル防衛システム”、“Pantsir S1短距離地対空ミサイル防衛システム”、“MANPAD地対空ミサイルシステム”を使用し、地上戦の訓練にはT-90戦車、Su-24戦闘機、Su-34爆撃機、 Mi-24、Mi-28、Ka-52戦闘ヘリを使用している。」
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シカゴ警察は6年間に262人を撃った、撃たれた者のうち80%は黒人だった(アメリカ)(2017/01/06)
昨年末、オハイオ州の警察官(男性)がアラブ首長国連邦出身のロースクールの学生を射殺した事件を伝えた。発砲事件のほとんどは男性警官が関係している。「より多くの女性警察官を採用することは警察の残虐行為を減少させるのか」というタイトルで以前にも記事が出ている。そこでは、ノース・フロリダ大学犯罪学のEllen Glasser教授が、女性警察官の中には攻撃的な人もいると指摘しながらも、より多くの女性警察官を雇用することは有益であるだろうと述べている。女性は肉体的な力にそれほど頼ることができないので、一般的に女性は、人と話しその関係性に頼ることになる。女性警察官が増えれば、発砲件数は少なくなるだろうし、今までとは異なるかたちのコミュニティ警備ができるのではないだろうか、と述べている。
今回は、「Chicago Tribune」
によるシカゴ警察の発砲に関わる調査結果を
『ABAジャーナル』より紹介する。シカゴのような犯罪件数の多い場所かつ、相手も銃を携帯しているような大都市においては、警察官が自らの身を守るために発砲するのは仕方がないことなのかもしれない。
シカゴ警察は過去6年間に435件の発砲事件に関わり、92人を射殺し、170人に傷を負わせた。シカゴ警察官に撃たれた5人のうち4人はアフリカン・アメリカンの男性であった。これらはシカゴ・トリビューン(Chicago Tribune)が行った調査により分かった。トリビューンによれば、2010年以降、平均して5日に1回の割合で警察官による発砲事件が起きていたという。警察はトータルで2,623発の弾を発射していた。...
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シカゴ警察は過去6年間に435件の発砲事件に関わり、92人を射殺し、170人に傷を負わせた。シカゴ警察官に撃たれた5人のうち4人はアフリカン・アメリカンの男性であった。これらはシカゴ・トリビューン(Chicago Tribune)が行った調査により分かった。トリビューンによれば、2010年以降、平均して5日に1回の割合で警察官による発砲事件が起きていたという。警察はトータルで2,623発の弾を発射していた。
トリビューンの調査の中でも重要な点は、発砲事件による犠牲者の人種的差異の広がりである。シカゴ警察に発砲された人のうち、80.2%がアフリカン・アメリカン、13.4%がヒスパニック、5.3%が白人であったということである。
シカゴの警察官は平均的には非常に経験豊富であり、10年あるいはそれ以上の勤務経験がある。銃を発砲した警察官は520人にものぼる。内、60人以上が1度以上の発砲に関わっている。発砲した520人の警察官の内、324人の警察官は人に命中している。発砲しそれが人に命中した警察官のおおよそ46%はアフリカン・アメリカンかあるいはヒスパニックであった。また、警察官による発砲数(ミスも含めて)はここ数年間で減少していることも分かった。たとえば、2011年の100件から2015年の44件のように。それでも、シカゴ警察が、ロサンジェルス、ニュー・ヨーク、ヒューストン、フィラデルフィアといった大都市の中で発砲率が高いことは際立っている。
「警察官として、自分の方向に銃弾が飛んでくるのを待っていることは出来ない。二度と撃ち返すチャンスがないかもしれないのだから」と、シカゴ警察友愛会代表のディーン・アンジェロ(Dean Angelo)はトリビューンに語った。アンジェロは更に続ける。これらの発砲の多くは、もし被害者が警察官の命令に従っていれば避けることが出来たものである。「もし命令に従っていたらそこで終わりだった。しかし、腰のバンド付近を触ろうとしたりナイフを離さなかったり銃を発砲するのをやめなかったり私に向かって銃を向けたりするなら、私は武器で応戦するだろう。時にはそれらのことが数秒間で起きる。いや数秒もないかもしれない」
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