プーチン大統領、欧米諸国によるロシア外交官追放措置に対抗して同数の在ロシア欧米外交官を追放すると宣言【英国・ロシアメディア】(2018/03/30)
既報どおり、英国がロシア元スパイ暗殺未遂事件に関わり、在英国ロシア外交官を追放したのに追随して、米国及び欧州諸国が同様の措置を下した。ロシア政府は一貫して事実無根とアピールしているが、実力行使に出ることが一番と判断した模様で、同数の在ロシア欧米外交官を追放措置にすると発表した。
3月29日付英
『ザ・サン』紙:「プーチン大統領、米国への報復措置として在ロシア外交官追放及びサンクトペテルブルグ米領事館の閉鎖を発表」
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は3月29日、米国政府が在米ロシア外交官60名を追放措置にしたことへの報復として、同数の在ロシア米国外交官を追放すると発表した。
同外相によると、ウラジーミル・プーチン大統領からは、サンクトペテルブルグ米領事館も閉鎖するようにとの指示を受けたとも言及した。...
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3月29日付英
『ザ・サン』紙:「プーチン大統領、米国への報復措置として在ロシア外交官追放及びサンクトペテルブルグ米領事館の閉鎖を発表」
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は3月29日、米国政府が在米ロシア外交官60名を追放措置にしたことへの報復として、同数の在ロシア米国外交官を追放すると発表した。
同外相によると、ウラジーミル・プーチン大統領からは、サンクトペテルブルグ米領事館も閉鎖するようにとの指示を受けたとも言及した。
英国から始まり、米国及び欧州十数ヵ国が今週、英国在住のロシア元スパイの暗殺未遂事件発生を理由として、合計150人余りのロシア外交官を追放処分にしている。
そこでロシア外相は、言われもなき追放処分への報復措置として、米国のみならず欧州諸国が追放したと同数の在ロシア欧米外交官を追放することとしたと表明している。
なお、米国政府は、かかるロシアの行動は“法的根拠がない”とした上で、“被害国を装う”ことは慎むべきだと非難した。
同日付ロシア『ザ・モスクワ・タイムズ』紙:「ロシア政府、在ロシア米国外交官に1週間以内の退去命令」
ロシア外務省は3月29日、在ロシア米国外交官60名に対して、4月5日までに退去するよう命令を下した。
これに先立ってラブロフ外相が、米国政府による在米ロシア外交官60名の追放措置に対抗して、同数の在ロシア米国外交官を追放する旨発表していた。
3月4日に英国で発生した、ロシア元スパイ(66歳)の暗殺未遂事件に関し、英国他欧米諸国がロシア政府の陰謀だとして、多くのロシア外交官を追放する措置を講じていた。
同外相は、ロシア政府は一切関わっていないとした上で、反ロシア・ヒステリーを誇張するものだと非難している。
なお、ロシア元スパイの息女(33歳)も同様被害に遭ったが、入院している英国の病院は、症状がかなり持ち直したと発表している。
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プーチン大統領、ナワルニー野党々首の立候補不承認を米国が批判するのは選挙への不当介入だと非難【米・ロシアメディア】(2018/01/12)
既報どおり、プーチン大統領は、強敵と思われたナワルニー野党々首の立候補届けを無効化したことで安堵していた。しかし、これに関して米国がロシア政府を批判したことから、同大統領は、ナワルニー候補を支援することで米国がロシア大統領選に不当に介入しようとしていると非難した。
1月12日付米
『ユーラシア・レビュー』誌:「プーチン大統領、米国がナワルニー野党候補を裏で支援と非難」
ウラジーミル・プーチン大統領は1月11日、テレビの討論番組に出演して、米国が不当にロシア大統領選に介入していると非難した。
同大統領によると、ロシア国内法で立候補が認められなかったアレクセイ・ナワルニー野党々首について、米国が根拠のない批判をしているという。...
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1月12日付米
『ユーラシア・レビュー』誌:「プーチン大統領、米国がナワルニー野党候補を裏で支援と非難」
ウラジーミル・プーチン大統領は1月11日、テレビの討論番組に出演して、米国が不当にロシア大統領選に介入していると非難した。
同大統領によると、ロシア国内法で立候補が認められなかったアレクセイ・ナワルニー野党々首について、米国が根拠のない批判をしているという。
ナワルニー氏は、反腐敗運動の先導者で知られ、3月18日の大統領選に向けて立候補届けを提出したが、ロシア中央選挙管理委員会(CEC)から、有罪判決を受けていることを理由に却下されていた。
これに対して、米国及び欧州連合(EU)は、ナワルニー氏の排除は不当と批判している。
同日付ロシア
『ザ・モスクワ・タイムズ』紙:「プーチン大統領、ナワルニー氏を支援することで米国が“引っ掻き回そうとしている”と非難」
米国務省高官は先月末、ナワルニー氏の立候補が却下されたことについて懸念していると表明した。
これに対して、ロシア外務省報道官は、CECの決定をロシア最高裁も支持しているとして、ロシア大統領選への米国の不当な介入だと非難している。
プーチン大統領は1月11日、国営タス通信のインタビューに答えて、米国やその他の国は、ロシア大統領選を引っ掻き回そうとしないで、黙っていて欲しいとコメントした。同大統領はまた、ナワルニー氏の他にも立候補が認められない人がいるのに、それを無視している米国の言い分はおかしい、とも非難した。
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