『ザ・モスクワ・タイムズ』によると、ロシアは既に2014年から、ロシア人が自国に関するより「詳細かつ信頼できる」情報にアクセスできるよう、独自のウィキペディアを作成することを計画していたという。過去にロシアは、ある種の大麻薬の調製方法に関する指示を含む記事でウィキペディアのブロックを試みたことがある。
20億ルーブル(約34億円)のこのプロジェクトは、2022年の終わりから開始する予定だという。...
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『ザ・モスクワ・タイムズ』によると、ロシアは既に2014年から、ロシア人が自国に関するより「詳細かつ信頼できる」情報にアクセスできるよう、独自のウィキペディアを作成することを計画していたという。過去にロシアは、ある種の大麻薬の調製方法に関する指示を含む記事でウィキペディアのブロックを試みたことがある。
20億ルーブル(約34億円)のこのプロジェクトは、2022年の終わりから開始する予定だという。この オンライン百科事典には、35巻からなるロシア大百科事典の80,000件を超える記事が含まれると伝えられている。
なお2019年の7月には毎日300万人未満のロシアからのユーザーがウィキペディアにアクセスしているが、今回のウィキペディア代替版は毎日1500万のアクセスに対応する必要が出てくるという。会員ユーザーが新しい記事を提案することはできるが、専門家らが検討し最終決定権を持つという。
また『ロシアトゥデイ』によると、同出版社は、全国規模のインタラクティブな百科事典ポータルは、現代の知識を「侵食」から保護し、オンラインユーザーを、誤解を招く情報から保護することを目的としていると説明している。そしてポータル上のすべての記事は、純粋に科学的かつ教育的なものであり、「政治的またはイデオロギー的な目的一切ない」と伝えている。
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既報どおり、ドナルド・トランプ大統領は10月19日、米国が旧ソ連と1987年に締結した「中距離核戦力全廃条約(INF、注後記)」からの離脱を表明した。これに対してウラジーミル・プーチン大統領は10月23日、訪ロ中のジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と会談した際、“平和への願い”が込められているとされる、米国の国章を引き合いに出し、米国は平和志向を止めたのかと、きついジョークを浴びせた。
10月23日付米
『ニューヨーク・ポスト』紙:「ウラジーミル・プーチン大統領、ジョン・ボルトン大統領補佐官との会談の際、米国章の鷲を引き合いに出してきついジョークを浴びせる」
ウラジーミル・プーチン大統領は10月23日、訪ロ中のジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と会談した際、近頃の米国は好戦的だと皮肉を吐いた。
ロシアの『ロシア・トゥデイ』ニュース報道によると、同大統領は米国の国章に描かれた鷲が13本の矢(戦争の象徴)と13枚のオリーブ葉(平和の象徴)をそれぞれの足で掴んでいることを引き合いに出して、“平和志向だった鷲はもうオリーブ葉を全て食べてしまったのか”ときついジョークを浴びせたという。...
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10月23日付米
『ニューヨーク・ポスト』紙:「ウラジーミル・プーチン大統領、ジョン・ボルトン大統領補佐官との会談の際、米国章の鷲を引き合いに出してきついジョークを浴びせる」
ウラジーミル・プーチン大統領は10月23日、訪ロ中のジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と会談した際、近頃の米国は好戦的だと皮肉を吐いた。
ロシアの『ロシア・トゥデイ』ニュース報道によると、同大統領は米国の国章に描かれた鷲が13本の矢(戦争の象徴)と13枚のオリーブ葉(平和の象徴)をそれぞれの足で掴んでいることを引き合いに出して、“平和志向だった鷲はもうオリーブ葉を全て食べてしまったのか”ときついジョークを浴びせたという。
この直前にボルトン氏が、トランプ大統領が直近でINF離脱を表明したことについて説明したことを捉えて、かかるジョークで対応したもの。
これに対してボルトン氏は、“ロシア訪問に当って、オリーブ葉を全く持ってきていない”と、友好的外交の状況にないことをジョークで返した。
なお、プーチン大統領は、“もし米国側が望むなら”、来月パリを訪問した際に、トランプ大統領と会談しても良いと発言している。
ボルトン氏も、両国に主義・主張の違いはあるが、協調できる分野・範囲で協働していくことが重要だとした上で、トランプ大統領もパリでの会談を楽しみにしていると付言した。
一方、10月24日付ロシア『ザ・モスクワ・タイムズ』紙:「ボルトン大統領補佐官、プーチン大統領との会談後、ロシアが反対しても米国はINFから離脱すると表明」
訪ロ中のボルトン大統領補佐官は10月23日、プーチン大統領と会談した後の記者会見で、ロシアや欧州の一部の国が反対しているが、米国はINFから離脱すると強く言い切った。
ただ、ボルトン氏はプーチン大統領との会談で、来月パリでトランプ大統領との会談を開催することで合意したことを明かした。
INFについてボルトン氏は、冷戦時代に締結されたもので、現在の核保有国の中国、イラン、北朝鮮が含まれておらず、無用の長物となっているとする。
更に同氏は、そもそもロシアが2008年に巡航ミサイルの発射実験を行う等、INFに違反する行為を続けてきたと非難した。
これに対して、ロシア側も、米国こそがINFに違反してきていると反論している。
なお、欧州の一部の国では、INFが無効となれば、米国は再び欧州に核弾頭ミサイルを配備しかねず、これに対してロシアも同様核兵器を配備しようから、欧州が核兵器使用の戦場となる恐れがあるとして懸念を表明している。
(注)INF:1987年12月に、米国(レーガン大統領)とソビエト連邦(ゴルバチョフ書記長)との間に結ばれた軍縮条約の一つで、中距離核戦力として定義された中射程の弾道ミサイル、巡航ミサイルを全て廃棄することを目的としている。すなわち、射程が500km(300マイル)から5,500km(3,400マイル)までの範囲の核弾頭、及び通常弾頭を搭載した地上発射型の弾道ミサイルと巡航ミサイルの廃棄を求めるもので、条約が定める期限である1991年6月1日までに、合計で2,692基の兵器が破壊された。また、この条約の下では両国は、互いの軍隊の装備を査察することを許された。なお、ソ連崩壊後は、多国間条約となっている。
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