米・英・シンガポール・中国メディア;マレーシア~シンガポール間高速鉄道建設でまた日中激突
日本が先行していたインドネシアの高速鉄道計画で昨年、土壇場で中国に受注を奪われたことが記憶に新しい。そして今度は、マレーシア~シンガポール間高速鉄道建設においても、日中間で激しい受注合戦が繰り広げられる見込みである。
12月13日付米
『ロイター通信米国版』:「マレーシアとシンガポール、2017年第4四半期に高速鉄道建設につき共同入札実施」
「●マレーシアとシンガポール両首脳は12月13日、両国間を結ぶ高速鉄道建設協定を締結したと発表。
●クアランプール~シンガポール間350キロメーター(218マイル)を、現在は車で4時間かかるところ、僅か90分で結ぶ計画で、2026年の開業を目指し、2017年第4四半期に、両国が共同で国際入札を実施予定。...
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12月13日付米
『ロイター通信米国版』:「マレーシアとシンガポール、2017年第4四半期に高速鉄道建設につき共同入札実施」
「●マレーシアとシンガポール両首脳は12月13日、両国間を結ぶ高速鉄道建設協定を締結したと発表。
●クアランプール~シンガポール間350キロメーター(218マイル)を、現在は車で4時間かかるところ、僅か90分で結ぶ計画で、2026年の開業を目指し、2017年第4四半期に、両国が共同で国際入札を実施予定。
●中国、日本、韓国、欧州の企業が入札参加意思を表明。
●その中で中国国営の中国中鉄は、マレーシアの東部鉄道建設(建設総額550リンギ、120億ドル、約1兆4,000億円)の参画含めて、複数の公共インフラ・プロジェクトに名乗りを上げていることから、最有力との見方。
●ただ、マレーシア公共輸送委員会のモハンマド・アザルディン=マット・サー専務理事は、コストだけでなく、信頼性・持続性・安全性及び付加価値を含めて総合的に厳正に評価するとして、中国優位との噂を否定。」
同日付英
『メール・オンライン』(
『AFP通信』配信):「マレーシア・シンガポール高速鉄道協定締結」
「●シンガポールの李顕龍(リー・シェンロン)首相は12月13日、両国間のビジネス発展に寄与する大プロジェクトだと発言。
●マレーシアのナジブ・ラザク首相も、両国間関係を更に発展させるものと賛辞。
●総事業費について触れられなかったが、総額150億ドル(約1兆7,300億円)と推定。
●本鉄道建設によって、これまでジョホール海峡で隔てられていた両国が鉄道橋で連結。」
12月14日付シンガポール
『ザ・ストレーツ・タイムズ』紙:「マレーシアとシンガポールが高速鉄道協定締結;2026年12月31日までの開業目標」
「●両国首脳は12月13日、両国間を結ぶ高速鉄道によって、両国間の緊密な関係や、より多くの両国民の交流並びにビジネスが発展することになると共同声明。
●本高速鉄道協定は、シンガポールのコー・ブン・ワン運輸相とマレーシアのアブダル・ラーマン・ダーラン首相府相によって署名。
●国際入札は、両政府関係高官による共同組織によって審査・選考され、2018年末の着工を目指す。」
12月13日付中国
『チャイナ・デイリィ』(
『新華社通信』配信):「マレーシアとシンガポー
ル、高速鉄道建設協定に署名」
「●両国首脳は総事業費について触れなかったが、総額100億ドル(約1兆1,500億円)以上と推定。
●ナジブ首相は、2026年末の開業を目指し、両国間で緊密に連携して予定どおり事業を進めたいと発言。」
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米・ロシア・シンガポールメディア;安倍首相の少子化対策にも若人は踊らず?
安倍首相は、昨年10月の改造内閣閣僚を発表した際、“1億総活躍社会”構築を目指し、その中でも少子高齢化対策に重きを置いて、希望出生率1.8への引き上げのため子育て支援策などへ積極的に取り組んでいくと力説した。しかし、今の若人にはこの言葉が響いていないのか、直近の若人の世論調査の結果、独身男性の70%、独身女性の60%が特定の交際相手を持たず、更に半数近くが性体験も未経験であることが判明した。これでは益々少子化が進んでしまうのではと懸念されるが、一筋の光は、かつては最悪だった出産した女性の職場復帰率が50%を超えたことである。
9月16日付米
『ワシントン・ポスト』紙:「世論調査の結果、日本の若人の未経験者が深刻なほど多数」
「●
『ジャパン・タイムズ』紙によると、18~34歳の若人を対象にした直近の調査の結果、独身男性の70%、独身女性の60%が特定の交際相手を持たず、しかも、男性の約42%、女性の44.2%が性体験の未経験者。
●同調査は、国立社会保障・人口問題研究所(NIPSSR。1939年設立の、厚生労働省傘下の機関)が5年毎に実施。...
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9月16日付米
『ワシントン・ポスト』紙:「世論調査の結果、日本の若人の未経験者が深刻なほど多数」
「●
『ジャパン・タイムズ』紙によると、18~34歳の若人を対象にした直近の調査の結果、独身男性の70%、独身女性の60%が特定の交際相手を持たず、しかも、男性の約42%、女性の44.2%が性体験の未経験者。
●同調査は、国立社会保障・人口問題研究所(NIPSSR。1939年設立の、厚生労働省傘下の機関)が5年毎に実施。
●2010年の、同じく18~34歳(当時)の前回調査では、未経験者だったのは男性の36.2%、女性の38.7%。
●安倍晋三首相は、少子高齢化対策の一環で、子育て支援や婚姻夫婦への減税策等により、2025年までに希望出生率を1.8(現在1.4)に上昇させるとしているが、この効果が上記調査結果には未反映。
●ただ、日本においてかつては最悪だった、出産した女性の職場復帰率が50%超まで上昇。」
同日付米
『ザ・デイリィ・コーラー』オンラインニュース:「日本の若人のセックスレスが問題レベル」
「●前回調査結果よりもセックスレス、また未経験者が増えていることから、日本の若人が、異性との交際や結婚、更には子供を産んで育てることから益々遠のいている傾向。
●前回調査時の2010年の人口は1億2,806万人だったのに対して、今回調査時の2015年では1億2,710万人に減少。
●一方、その間に65歳以上が占める割合が3分の1以上となり、100歳以上の高齢者が6万5,692人。
●このままの傾向が続くと、2050年には65歳以上の人口が全体の40%を占める程超高齢化社会となる恐れ。」
9月17日付ロシア
『スプートニク・インターナショナル』オンラインニュース:「セックスレスが進む日本:若人の半数近くが未経験」
「●NIPSSRの調査の回答者は、男性2,706人、女性2,570人の18~34歳の若人。
●同調査回答者の90%近くが、いつかは結婚したいとするも時期は未定で、30%は特定の交際相手を探していないとの結果。
●NIPSSR人口構造研究部の石井太部長は、多くの若人が(恋愛、収入等の)理想と現実のギャップに苦しみ、益々婚姻年齢が高くなり、そして最終的には一生独身で良いという人が増えることとなり、結果として出生率が減少していると分析。」
9月18日付シンガポール
『ザ・ストレーツ・タイムズ』紙:「世論調査:日本の未婚の若者の約半分が未経験」
「●NIPSSRの調査は、1987年以降5年毎に実施。
●最新の2015年調査は、昨年6月に8,754人の独身者及び6,598人の既婚者を対象に実施したもので、その分析結果を9月15日発表。
●安倍政権は、少子高齢化対策の一環で、希望出生率を1.8に引き上げるべく、子育て支援等の対策を講じているが、今回の調査結果では、恋愛や婚姻を後押しするキューピッド役も必要と判明。」
草食系男子(同女子)などという言葉が流行って久しいが、恋愛に奥手な若人が増えているだけでなく、一方で、スマートフォンの普及によって、ゲームや疑似恋愛含めて、バーチャル世界で満足してしまう若人が増えていることも原因ではなかろうか。
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