サウジアラビア:イエメンからフーシ派反乱軍の攻撃を連続して受ける(2022/03/21)
フランス国際ラジオ局(RFI)によると、サウジアラビアを中心としたサウジ連合軍は、フーシ派反乱軍による4回のドローン攻撃がサウジ南部の燃料生産設備と海水淡水化設備に対して行われたが、幸いにも犠牲者は出なかったと発表した。
3月19日土曜日付けのサウジ連合軍の発表によるとシーア派反乱軍の攻撃を受けたのはサウジ南部のジャザンにある国営石油会社アラムコの石油処理設備で、イエメンとの国境から約60kmの距離に位置している。
ジャザン近くのダーラン・アルジャノブ発電所も同様に攻撃を受けている。サウジ通信社(SPA)により発表された写真とビデオクリップによると、消防士たちが石油処理設備の消火活動に当たっている様子が見られた。...
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3月19日土曜日付けのサウジ連合軍の発表によるとシーア派反乱軍の攻撃を受けたのはサウジ南部のジャザンにある国営石油会社アラムコの石油処理設備で、イエメンとの国境から約60kmの距離に位置している。
ジャザン近くのダーラン・アルジャノブ発電所も同様に攻撃を受けている。サウジ通信社(SPA)により発表された写真とビデオクリップによると、消防士たちが石油処理設備の消火活動に当たっている様子が見られた。
紅海に沿ったアルシャキーク淡水化設備も3月19日土曜日に同様に攻撃を受けた。サウジ連合軍はイエメンに近い南部で4機のドローンを傍受し、破壊したと発表した。
これらのドローンの4機はヤンブにあるアラムコのLNG生産設備への攻撃をターゲットとしたが、未然にドローン傍受と破壊を行い、LNG生産設備への危害をくい止めた。アラムコによると、ドローン攻撃のため、ヤンブでのLNG生産量を一時的に減少させたという。
2014年中旬からサウジアラビアは、イエメンでの親イランのフーシ派反乱軍に対するイエメン政府軍を援助するため、湾岸諸国と連合軍を組織しイエメン内乱への軍事介入を行っている。
それ以来、サウジアラビア紅海沿岸部の空港や石油処理設備はフーシ派反乱軍のドローンやミサイル攻撃の標的となっている。とりわけ、イエメン内乱では数十万人の犠牲者を出し、数百万人の国民が住居を追われており、国連では人類史上、最悪の危機と位置付けている。
なお、先週初め、フーシ派組織は湾岸6カ国協力委員会が開催するイエメン内乱に関する協議(3月29日からリヤドで開催)への参加を拒絶している。
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安倍首相;サウジアラビア皇太子から、有志連合に加わらない独自の海上自衛隊中東派遣につき支持取り付け【米・サウジアラビアメディア】(2020/01/13)
1月10日付Globali「安倍首相の中東訪問を米メディアも報道」で触れたとおり、米・イラン間の緊張が一挙に高まる中、当初予定どおり1月11~15日の中東訪問を行っている。そして、安倍首相は米連合国のサウジアラビアのムハンマド皇太子との会談を通じて、訪問目的の重要事項のひとつである、米国主導のホルムズ海峡安全航行監視有志連合に加わらず、個別に海上自衛隊をアラビア海に派遣する件につき、同国の支持を取り付けた。
1月13日付米
『ワシントン・ポスト』紙(
『AP通信配信』:「日本の安倍首相、ペルシア湾の脅威が増す中、サウジアラビア国王と会談」
日本の安倍晋三首相は現在、サウジアラビアに滞在している。
同国訪問目的は、1月12日にサルマン国王及びムハンマド皇太子と会談し、米・イラン間の緊張が一挙に高まっている中、関係国の自制を説いて回ることである。
中東原油にほぼ90%依存する日本は、ペルシア湾の安定と原油輸送の確保が国家安全保障上の優先事項である。...
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1月13日付米
『ワシントン・ポスト』紙(
『AP通信配信』:「日本の安倍首相、ペルシア湾の脅威が増す中、サウジアラビア国王と会談」
日本の安倍晋三首相は現在、サウジアラビアに滞在している。
同国訪問目的は、1月12日にサルマン国王及びムハンマド皇太子と会談し、米・イラン間の緊張が一挙に高まっている中、関係国の自制を説いて回ることである。
中東原油にほぼ90%依存する日本は、ペルシア湾の安定と原油輸送の確保が国家安全保障上の優先事項である。
日本は、同盟国米国の要求を呑んで、それまで原油輸入量の5%を依存していたイランからの原油輸入を2018年以降止めているが、イランとも長い友好関係にあることから、今回の米・イラン間の対立において、どちらか一方の肩を持つことは控えている。
ただ、日本は、米国が主導して行っている、ホルムズ海峡の船舶の航行の安全を確保するための有志連合による軍艦派遣には加わらなかったが、自国の輸送船の安全確保のための情報収集との目的で、ホルムズ海峡からは離れたオマーン及びイエメン沖の海上に、海上自衛隊の護衛艦1隻と哨戒機2機を派遣することとしている。
そしてこの程、原油輸入量の約39%を依存しているサウジアラビアを訪問し、同国首脳から、自衛隊派遣について理解を求めることも目的の一つであった。
なお、安倍首相はその後、1月14日にアラブ首長国連邦(UAE)、1月15日にオマーンを訪問する。
UAEでは、アブダビ首長国のムハンマド・ビン=ザイード皇太子と、また、オマーンでは、中東最長の首長であったカブース国王の急逝に伴い、1月11日に就任したばかりのハイサム・ビン・ターリク・アル=サイード新国王と会談する予定である。
1月12日付サウジアラビア『アシャーク・アル=オーサット(アラビア語で中東の意)』:「サルマン国王、日本の首相を歓迎」
サウジアラビア国営『サウジ通信』は1月12日、サルマン・ビン=アブドゥルアズィーズ国王が首都リヤドで日本の安倍首相と会談したと報じた。
同国王は、昼食会を開催して同首相を歓待した。
同首相は、5日間の中東訪問予定で、サウジアラビアの他はUAE及びオマーンを訪ねる。
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