サウジアラビア、ラクダ美人コンテストで美容整形が横行
サウジアラビアのリヤド近郊で今週開催されているラクダの美人コンテストの主催者が、「唇にボトックスを注入するなど、様々な方法で、出場するラクダに美容整形をほどこした」として、7日に少なくとも43人の参加者を失格とした。
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『ガーディアン』が伝えたところによると、国営のサウジ報道機関は、サウジアラビア当局が、ラクダの美人コンテストに出場するラクダに対する最大の取り締まりを実施し、40頭以上の「美容整形を受けた」ラクダを失格にしたことを伝えた。失格となったラクダは、ボトックス注射やその他の人工的な改良を受けたと判断された。
今月から始まった人気のラクダコンテストは、美しいラクダの飼育者たちを招待し、約6600万ドル(約75億円)の賞金をかけて競われる。...
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『ガーディアン』が伝えたところによると、国営のサウジ報道機関は、サウジアラビア当局が、ラクダの美人コンテストに出場するラクダに対する最大の取り締まりを実施し、40頭以上の「美容整形を受けた」ラクダを失格にしたことを伝えた。失格となったラクダは、ボトックス注射やその他の人工的な改良を受けたと判断された。
今月から始まった人気のラクダコンテストは、美しいラクダの飼育者たちを招待し、約6600万ドル(約75億円)の賞金をかけて競われる。首都リヤドの北東に位置する砂漠で1ヶ月間にわたって開催される。
審査員は、ラクダの頭、首、コブ、服装、姿勢などを評価して優勝者を決定する。ラクダをより魅力的にするために、ボトックス注射やフェイスリフトなどの美容整形を行うことは厳禁となっている。美容整形の取り締まりは強化されており、改ざんを発見するために「特殊で高度な」技術を使用しているという。
今年、当局は数十人の飼育者がラクダの唇や鼻を伸ばしたり、ホルモンを使って筋肉を増強したり、頭や唇にボトックスを注射して大きくしたり、体の一部を輪ゴムで膨らませたり、フィラーを使って顔をリラックスさせたりしていたことを発見した。
このラクダの美人コンテストは大規模なラクダ関連の催し物の中心的イベントであり、ラクダレース、販売、その他さまざまなイベントが行われ、通常、何千頭ものヒトコブラクダが展示される。この催し物は、国の近代化が進む中、ベドウィンの伝統と遺産におけるラクダの役割を維持することを目的としている。ラクダの飼育は数百万ドル規模の産業であり、同様のイベントが各地で行われている。
米『ブライトバート』によると、今回の美人コンテストに出場するラクダは、最終選考に残るために、いくつかの厳しい検査を受けなければならない。サウジアラビアのキャメルクラブは、「ラクダは、X線検査、超音波検査、遺伝子分析を受ける前に、歩様や身体的プロポーションなどの望ましい特徴を目視で検査される」と語っている。
英BBCによると、このコンテストに出場するラクダたちは、少なくとも2018年以降、ボトックスの使用の疑いで批判の声が上がっていた。イギリスの放送局は2018年1月、このイベントの開催に先立ち、サウジアラビアのメディアは、ある獣医がラクダにボトックス注射や耳のサイズを小さくするなどの整形手術を施していたことが発覚した」と報じていた。
この発見により、主催者側は、およそ1ダースのラクダの出場者を、美容整形を行ったとして失格にした。当時、トップブリーダーの息子であるアリ・アル・マズルエイ氏は、「彼らは唇、鼻、上唇、下唇、さらには顎にまでボトックスを使っている。」と地元メディアに語っていた。
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英国に協力したアフガニスタン人に対する英外務省の失態を内部告発者が暴露
今年8月のアフガニスタン撤退のへの対応に携わった英国外務省の内部告発者が、当時のイギリスの外務大臣、さらには同省自体が、カブールから英国に協力したアフガニスタン人を避難させる際の対応に重大な欠陥があったと英下院外交委員会で証言した。
英
『デイリーメイル』によると、英国外務省の若手職員であるラファエル・マーシャル氏は、米国がアフガニスタンを去り、タリバンが政権を取った8月、英外務省の職員はワークライフバランスを優先して自宅に残り、残業を拒否したため、兵士が代わりにデスクワーク対応のために連れてこられなければならなかったと証言している。
また、ジョンソン首相が国会議員に未読のメッセージはないと言えるように、何千通もの嘆願メールが開かれたが、実際には処理されていなかったとも主張している。...
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『デイリーメイル』によると、英国外務省の若手職員であるラファエル・マーシャル氏は、米国がアフガニスタンを去り、タリバンが政権を取った8月、英外務省の職員はワークライフバランスを優先して自宅に残り、残業を拒否したため、兵士が代わりにデスクワーク対応のために連れてこられなければならなかったと証言している。
また、ジョンソン首相が国会議員に未読のメッセージはないと言えるように、何千通もの嘆願メールが開かれたが、実際には処理されていなかったとも主張している。
下院外交委員会のトム・トゥーゲントハット委員長は、マーシャル氏の証言は「外務省のリーダーシップに疑問を投げかけるものである」と述べている。同委員会は7日、カブールからの国外退避を求めるアフガニスタン人の要請に対応する公務員として働いていたマーシャル氏が書いた39ページの書類を公開した。
マーシャル氏はまた、英国に国外退避を申請した7万5千人から15万人のうち、支援を受けたのは5%以下だったと推定しており、「残された人々の中には、その後タリバンに殺害された人がいることは明らかだ」と話している。マーシャル氏によると、外務省受信箱には常に5千通の未読メールがあり、その件名は「子供たちを救ってください」などの絶望的なものだったという。しかし、英政府のアフガンニスタン撤退専用の受信箱に送られてきた電子メールを処理していたのは自分一人だけであった日もあったと、委員会に語った。外務省ではワークライフバランスの一環として、公務員は夜勤や残業を拒否することができたため、人材不足がさらに深刻化になったという。また、外務省に配属された兵士が、8人で1台のコンピューターを共有しなければならなかった日もあったと述べている。
なお、国外退避の基準があまりにも曖昧だったため、BBCで働いていた料理人や清掃員は救出されたが、英国の兵士と一緒に働いていた一部の通訳は救出されなかったという。そして、マーシャル氏は、当時の外務大臣が、例外的なケースのリストを見やすいフォーマットに再作成されるまで決定を下すことを拒否したことで、不必要な遅延を生じさせたと非難している。
英『ガーディアン』によると、マーシャル氏は、裁判官や諜報員など優先すべき職業のリストが作成されたものの、申請を処理する人々には共有されなかったと主張している。また、国外退避対応チームのメンバーには、アフガニスタンに詳しい人がいなかったこと、さらには経験不足であったことも問題であったと指摘している。例えば、8月24日までは、電話受付は「英語のみ」で行われ、アフガニスタン人に避難を呼びかけるメールのダリ語の文章は、実際にはメールのデジタルコピーで十分であったのに、カブール空港に入るためには印刷されたものが必要だと、間違って書かれていたという。また、避難要請対応の支援に来た兵士たちは、外務省のIT部門がロックを解除するためのパスワードを発行していなかったため、動作しないノートパソコンを与えられていたという。
マーシャル氏は、外務省内でも、旧国際開発省で働いていた公務員がボランティアで手伝ってくれた際、「私たちの混沌としたシステムに愕然としていた」と述べ、「ITシステムが統合されていなかったため、最新のファイルや共有の受信箱にアクセスできなかった」と証言している。
英『イブニング・スタンダード』によると、トゥーゲントハット外交委員会委員長は、「これらの失敗は、友人や同盟国を裏切り、何十年にもわたる英国とNATOの努力を無駄にした。我々が耳にした証拠は、外務省の機能不全と、アフガニスタンでの国外退避活動全体における実質的な失敗を表している。避難活動は成功したと言う人もいるが、今回の証言は、無関心と官僚主義という、まったく異なる現場の状況を露わにしている。避難活動は、多くの友人や同盟国の命がかかっている中で、外務省のリーダーシップと能力が試されるものだった。」と述べている。
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