気候変動:世界での3月平均温度は記録的で、10か月続けて月最高値を示した(2024/04/10)
『フランス24チャンネル』4月9日付けでは、産業革命前の3月の普通の気温に比べて、1.68℃も高くなった。 欧州のコペルにクス気象台によると、これで連続10カ月続けて月平均温度の記録を塗り替えたと伝えている。
3月の新たな気温の記録によって、過去の10カ月は、これまで世界で記録された中で最も暑かったと結論付けられる。さらに、19世紀の化石燃料の燃焼の影響や脱森林効果や集約的農業がなかった時代の地球の気候に比べて1.58℃も高くなっている。
これまでの継続した10年間の月ごとの気温データを追跡すると、2024年3月データは、人間活動による気候温暖化現象とともに、エル・ニーニョ現象の影響が加わって自然災害が多発しているという新しい傾向を示している。...
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3月の新たな気温の記録によって、過去の10カ月は、これまで世界で記録された中で最も暑かったと結論付けられる。さらに、19世紀の化石燃料の燃焼の影響や脱森林効果や集約的農業がなかった時代の地球の気候に比べて1.58℃も高くなっている。
これまでの継続した10年間の月ごとの気温データを追跡すると、2024年3月データは、人間活動による気候温暖化現象とともに、エル・ニーニョ現象の影響が加わって自然災害が多発しているという新しい傾向を示している。その
一方では、人類は温室効果ガスの発生をくいとめることに未だに成功していない表れでもある。
なお、2023年7月が、世界で過去に測定された中で最も暑い月になったが、6月までの全ての月も、これまでの最高温度の記録を書き替えた。コペルニクス欧州気象台の気候変動サービス局(C3S)は、「4月9日火曜日、2024年3月の気温が、産業革命前(1850―1900)の普通の3月の気温に比べ、1.68℃上昇した。」と発表した。
もし、過去の12か月間で地球上の気温が、産業革命以前より1.58℃上昇したとなると、パリ合意の限界値1.5℃を超過することになる。この異常状態は、20年以内で解消されなければいけないという。
C3Sの副所長によると、「1.5℃のしきい値はすでに超えていて、異常現象が起こる前の執行猶予期間中である。」と警告した。
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米英豪3ヵ国軍事同盟;日本を引き込んで中国対峙へ先鋭化【欧米メディア】(2024/04/08)
既報どおり、ジョー・バイデン大統領(81歳、2021年就任)が4月10日に岸田文雄首相(66歳、2021年就任)との日米首脳会談を、そして4月11日にフェルディナンド・マルコスJr.大統領(66歳、2022年就任)を含めた日米比3ヵ国首脳会談を主催する。そして、この機会をとらえて、2021年発足の米英豪3ヵ国軍事同盟(AUKUS)に日本等を引き込む話が討議される見込みである。
4月7日付
『フィナンシャル・タイムズ』紙、
『ロイター通信』は、AUKUSに日本等を引き込んで同盟強化を図ろうとしていると報じた。
ジョー・バイデン大統領は4月10日、岸田文雄首相をホワイトハウスに招いて日米首脳会談を催す。
『フィナンシャル・タイムズ』が事情通から得た話として、同大統領はこの会談の席上、中国対峙の団結強化の一環で日本に対してAUKUSに加わるようはたらきかける意向だという。...
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4月7日付
『フィナンシャル・タイムズ』紙、
『ロイター通信』は、AUKUSに日本等を引き込んで同盟強化を図ろうとしていると報じた。
ジョー・バイデン大統領は4月10日、岸田文雄首相をホワイトハウスに招いて日米首脳会談を催す。
『フィナンシャル・タイムズ』が事情通から得た話として、同大統領はこの会談の席上、中国対峙の団結強化の一環で日本に対してAUKUSに加わるようはたらきかける意向だという。
当該記事に先立ち、ラーム・エマニュエル駐日米大使(64歳、2021年就任)は4月3日付『ウォールストリート・ジャーナル』に投稿して、“日本が間もなくAUKUSのピラーⅡ(注後記)メンバーに加わることになろう”と述べていた。
『ロイター通信』も4月3日、米高官の情報として、日本の関与について、(4月10日の日米会談後に)何らかの発表がなされるものと期待される“と報じた。
かかる討議の前哨戦として、関係国の国防相が4月8日、ピラーⅡに関して具体的協議を行うものと見込まれる。
豪州のリチャード・マールズ国防相(56歳、2022年就任)も、“ピラーⅡへの新たな加盟国の話がもうすぐ明らかになる”と語っている。
しかし、豪州事情通の話では、“ピラーⅠ(豪州がAUKUSを通じて米製原子力潜水艦を取得)と違って、ピラーⅡには当該潜水艦の話は含まれていないし、豪州としてもそれは望んでいない”という。
(注)ピラーⅡ:加盟国が、海底・量子技術・人工知能(AI)と自律武器・サイバー攻撃・極超音速と対極超音速・電子戦・国防革新・情報共有など8つの核心防衛技術を共同で開発する計画。
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