グーグル検索の追跡で、新型コロナウイルスの発生を事前に発見できるとの研究結果(2021/02/09)
ロンドン大学ユニバーシティカレッジの研究チームは8日、新型コロナウイルス感染症状に関するグーグル検索の動向を調べることにより、新型コロナウイルス感染症の発生を2週間半前に発見できる可能性が高いという研究結果を発表した。
英紙
『ザ・テレグラフ』やロシアメディア
『ロシアトゥデイ』によると、発表された論文では、人々が、新型コロナウイルスの新規感染者数のピークを向かえる17日前に、症状をグーグルで調べていることを発見した。この発見により、グーグル検索の動向を追跡することで感染者がピークになる時期を正確に予測できるというのだ。
研究者らは、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアの英語を母国語とする4カ国で、新型コロナウイルスという言葉と、様々な症状との検索の関係性を調査した。...
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英紙
『ザ・テレグラフ』やロシアメディア
『ロシアトゥデイ』によると、発表された論文では、人々が、新型コロナウイルスの新規感染者数のピークを向かえる17日前に、症状をグーグルで調べていることを発見した。この発見により、グーグル検索の動向を追跡することで感染者がピークになる時期を正確に予測できるというのだ。
研究者らは、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアの英語を母国語とする4カ国で、新型コロナウイルスという言葉と、様々な症状との検索の関係性を調査した。また、新規感染者の推移も並行して調べたところ、一般的なコロナの症状の検索よりも、発疹や結膜炎など、「あまり一般的ではない症状」の検索の推移を見ることで、新型コロナウイルスの新規感染者がいつ上昇するかを予測することができることを発見した。
英紙『イブニング・スタンダード』によると、今回の研究を共同執筆したイスラエルのバル=イラン大学のマイケル・エーデルスタイン教授は、新型コロナウイルスパンデミックのような健康危機に対する最適の対応方法は「早期発見による早期行動」であると述べている。
グーグルは9月、ネット検索と新型コロナウイルスの広がりの関連性の研究に活用してもらおうと、米国内に限定したウェブ検索トレンドのデータベースを公開している。データベースには、400以上の症状、徴候、健康状態に関するグーグルの検索トレンドが含まれている。
グーグルヘルスのシニア科学研究員Evgeniy Gabrilovich氏は「研究者は、このデータベースを使用して、検索トレンドが国内のさまざまな地域でのウイルスの再出現をより早く、より正確に示すことができるかどうかを調査できる」と説明している。また、データベースは、糖尿病からストレスまで、幅広い症状や健康状態をカバーしているため、パンデミックの健康への二次的な影響を調査することにも役立つことが出来る。」と述べている。
このようなネット検索のトレンド調査は、季節性インフルエンザの出現を追跡する際にも行われている。
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英ロンドン市民の自転車利用が過去最高の伸び、環境対策進むも利用者層拡大に課題(2019/07/09)
英ロンドン交通局が先週発表した調査結果によると、昨年同市の市民が自転車で走行した距離の合計の1日当たり平均値が初めて400万キロを超え、前年比5%増の伸びとなり、統計を取り始めてから最高を記録したことが判明した。クリーンで緑あふれる環境を目指した同市の対策が進展しているが、自転車利用者の偏りの是正などの課題もあるという。
英紙
『ガーディアン』『イブニング・スタンダード』、米経済誌
『フォーブス』などが報じた。ロンドン交通局は先週3日に公表した調査報告書で、自転車専用道の敷設や最新型の信号機の設置など、道路インフラの整備が市民の自転車走行距離の増加に寄与し、英国全体の伸び率1.8%の約3倍の5%を記録したと説明した。これは2015年に統計を取り始めてから最高の数字となり、市の中心部では8%増と特に高い伸びを示した。
ロンドン市のウォーキングおよびサイクリングの委員を務めるウィル・ノーマン氏は、新しく質の高い道路に投資をしている場所では、市民は道路を安全であると信頼してサイクリングをすることができるとしている。...
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英紙
『ガーディアン』『イブニング・スタンダード』、米経済誌
『フォーブス』などが報じた。ロンドン交通局は先週3日に公表した調査報告書で、自転車専用道の敷設や最新型の信号機の設置など、道路インフラの整備が市民の自転車走行距離の増加に寄与し、英国全体の伸び率1.8%の約3倍の5%を記録したと説明した。これは2015年に統計を取り始めてから最高の数字となり、市の中心部では8%増と特に高い伸びを示した。
ロンドン市のウォーキングおよびサイクリングの委員を務めるウィル・ノーマン氏は、新しく質の高い道路に投資をしている場所では、市民は道路を安全であると信頼してサイクリングをすることができるとしている。また、市内でウォーキングやサイクリングのインフラ事業に投資している地域では、人々は日常生活の一部として体を動かすことによって健康的、活動的となり、街路はクリーンで緑あふれる安全な場所になると指摘した。
しかし、交通局の調査報告書によれば、市内約1,000カ所で新しい自転車専用道などでサイクリングをする人々の層を調べたところ、一般的に普段から自転車を利用する人々の層とさほど変わらなかった。殆どが中年の白人男性で、収入が中~高レベルの人々である。
ロンドンでは、サイクリストの85%が白人であり、この割合は新しい道路インフラの建設が進められても変わらないようだ。女性のサイクリストの割合は低く、交通局が調査した殆どのルートでおよそ27%にとどまっている。
年収2万ポンド(約271万円)未満の低所得者層では、サイクリストの割合は非常に低く、調査した全てのルートで14%未満だった。一方、年収7万5000ポンド(約1018万円)超の高額所得層のサイクリストの割合は非常に高い。
交通局は、「本調査が意味するところは、新たな道路インフラを利用している人々の層は、以前からサイクリングをする人の層と概ね同じであるということだ。」と指摘し、「従って、サイクリングをより広い層に対し、一般的で手の届くところにあるものとするよう、追加の対策が必要と思われる。」と自転車利用者の拡大を図るよう提案している。
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